ファイナンシャルプランナーのニュースチェック

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鳩山前総務相が大ハッスル 渡辺喜美氏は新党結成?

2009-06-29 14:52:23 | Weblog
鳩山前総務相、離党も視野に 2009年6月28日 
日経 http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20090628AT3S2701F27062009.html
毎日 http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090628ddm002010122000c.html
 自民党の鳩山邦夫前総務相は27日、福岡県久留米市内で記者団に対し、党改革を目指して新たなグループを結成する意向を示した上で「衆院選までに党が変われるか。駄目だったら細胞分裂して党を出ることもある」と述べ、離党も視野に行動する考えを示した。
 鳩山氏は「党の自浄作用が働かなければ信頼回復はできない。党の中の『ニュー自民党』ぐらいのことはやりたい」と意欲を強調。衆院選については「何もしなければ野たれ死にする」と危機感を示した。

鳩山前総務相「有為の人材ぶっ飛ぶ」、早期解散を牽制 2009年6月29日 朝日
http://www.asahi.com/politics/update/0628/TKY200906280115.html
 自民党の鳩山邦夫前総務相は28日、愛知県豊山町で講演し、同党内に総裁選前倒しを求める声があることについて「前倒し論は正しい。私も盟友ではあっても、麻生太郎という旗印の下で総選挙をやることは潔しとしない」と述べ、麻生首相による衆院解散・総選挙に反対する考えを示した。
 鳩山氏は「いまの麻生総理総裁のもとで『やけっぱち解散』をやられたら、有為の人材が全国でみんなぶっ飛んじゃう。そうさせないために何をしたらいいのか真剣に考えている」と、早期解散を強く牽制(けんせい)した。

「気付けば兄は小沢氏の番犬」 鳩山前総務相が連携否定 2009年6月29日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20090628AT3S2800X28062009.html
 自民党の鳩山邦夫前総務相は28日、大津市の講演で、兄の鳩山由紀夫民主党代表に関し「気付けば小沢一郎代表代行の番犬のようになっていた。兄は政界遊泳術がうまい」と皮肉った上で、今後の連携に否定的な見方を示した。
 由紀夫氏が、共に自民党議員だった時代に小沢氏を「金権、密室政治」と批判したことを紹介。その上で「兄は(その後民主党入りした)小沢氏の下で我慢を続け、ついに代表になった。あの“我慢強さ”にはついていけない」と突き放した。
 由紀夫氏の資金管理団体が政治資金収支報告書に個人献金者を虚偽記載したとされる疑惑にも言及し「本当ならば犯罪だ。こういうこともあるから、民主党に政権は渡せない」と指摘した。

渡辺喜美氏、7月に新党結成の意向 2009年6月28日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20090628AT3S2701E27062009.html
 渡辺喜美元行政改革担当相は27日、日本経済新聞の取材に答え、7月に新党を結成する意向を明らかにした。政党要件を満たすのに必要な5人以上の現職国会議員のほか、元職、新人合わせて10人以上が参加する見込みとしている。参加する現職議員については「まだ言えない」としたが、自民党議員も含まれているとみられる。






 う~ん…。 日本郵政の西川社長の続投問題で世論を味方につけたことで気が大きくなっているのか、どうもここ最近の鳩山前総務相の大胆発言が目立ちますね…(苦笑
 まあ、早期解散を否定したり、離党についても、『ニュー自民党』とあくまでも現在の与党の枠組みにとどまり、その一方で実兄である鳩山民主代表との連携を明確に拒否するなど基本的には、かって存在した新自由クラブのような動きをするのだろうな…などと感じているのですが、さすがに『番犬発言』は一人の人間としてどうかと思いますし、これでは野党との部分的連携も難しそう…。
 仮に離党したところで、民主党への合流は勿論のこと、郵政民営化反対の国民新党への合流の可能性もほぼなさそうですね。

 一方、一足先?に離党した渡辺喜美元行政改革担当相は、先週の船橋市長選で大善戦した野やしきいとこ氏の応援に江田憲司氏と共に動いていたようですが、7月に新党を結成すると発表。まあ5人のうちの1人は政治団体「国民運動体」を一緒に結成した江田憲司氏で確定としても、問題はあと3人をどう確保するか…。
 今のところは自民党も渡辺氏に続き離党しようとする若手を出さないことに成功しているようですが、このまま自民劣勢が続けば、次の選挙で不利な戦いを強いられる自民の若手議員から離脱者が出る可能性も、野やしき氏の大善戦(=現職藤代氏67280票に対して、野やしき氏は62627票を獲得)を考えればあながち否定できませんし、それだけに自民党も若手議員の離脱にピリピリしているのではないかと思います。

「悪いことするのはノンキャリ」自民・中馬氏が発言

2009-06-29 14:47:58 | Weblog
「悪いことするのはノンキャリ」自民・中馬氏が発言 2009年6月28日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090627-OYT1T01088.htm
 自民党麻生派座長の中馬弘毅・元行政改革相は27日、大阪市内で開かれた党大阪府連の集会で、公務員制度改革を巡り、「悪いことをするのはノンキャリアだ。上に行けないから、職場で、法にないことをする」などと述べた。
 会場からの質問に応じた際の発言で、「上級職を通った人は、そういうことに手を染めない」とキャリア官僚をかばった。
 中馬氏は集会後、読売新聞の取材に対し、「ノンキャリアとキャリアの垣根をなくすための制度改革を進めることが必要だという趣旨だ」と説明した。



 ちなみに、この中馬弘毅氏。新自由クラブ経由で自民党に入党した通算9期のベテラン議員だそうですが、さすがにこの発言は意図的にノンキャリアを貶める意図はないと信じたいのですが、とりわけ庶民の反発を買いそうですね…。
 キャリアの不祥事と言えば、DMの障害者割引を悪用した一連の事件で厚生労働省の女性キャリアが逮捕された事件が世間を騒がせたものの、その後の進展はあまり見られないようですし、『ひょっとしたら、そのことを皮肉りたかったのかな…』とも思うのですが、どんな役職や身分にいようとも悪い奴は法の抜け道を悪用して悪いことをするもの。
 どういう過程でこのような発言が出たのかはわかりませんが、あまりにも偏見に基づいた問題発言を繰り返せば、ひいては氏の信頼そのものにも影響しかねないように思います。

宇部市に県初、女性市長  山口県

2009-06-29 14:42:37 | Weblog
宇部市に県初、女性市長  2009年6月29日 山口
http://www.minato-yamaguchi.co.jp/yama/sokufo.html
 任期満了(7月17日)に伴う宇部市長選と市議補選(定数3)は28日、投開票され、市長選は新人で前県議の久保田后子氏(54)=無所属=が、いずれも新人で共産党県北南地区委員長の五島博氏(53)=同党公認=と建設会社社長の中司正彦氏(66)=無=を破り、初当選を果たした。女性市長の誕生は県内では初めて。投票率は39.75%(前回31.45%)だった。
 「疲弊したまちに新しい方向性を」と、市の事務事業の民営化や人件費の見直しによる行財政改革、地域資源を生かした地場産業活性化などを訴えた久保田氏。市議、県議として14年の議員活動で培った草の根地盤を基礎に、「市民とともに語り、考え、動く」とのスタンスを強調して各層から支持を集めた。
 五島氏は、「暮らしや福祉重視の市政に転換を」と、市が一部負担金を導入する福祉医療費助成制度の無料化継続、県事業への市の負担金の削減・廃止などを訴えたが及ばなかった。
 中司氏は「厳しい市財政を建て直し、民間に活力を」と主張し、市役所組織の縮小や防災都市づくりを政策に掲げたが、知名度不足などで支持を伸ばせなかった。
 当日有権者数は14万551人(男6万5595、女7万4956)。
山口県宇部市 市長選挙結果
当 38660 久保田后子 54 無新 無職
  10424 五島博   53 共新 政党役員
   5425 中司正彦 66 男 無新 緑風建設(有)会社役員


 山口県宇部市は、県西部の海沿いにある人口17.4万人の県3番目の都市ですが、市長選は、93年7月から4期16年市長を務めた現職の藤田忠夫氏が今季限りでの引退を表明したため、前回も出馬した共産党公認の五島博氏、会社役員の中司正彦氏、久保田后子氏の3新人による争いとなったのですが、
 『「宇部の町をもっと元気にしたい。明るく安心安全に暮らせる町づくりをしたい」と訴えると共に行財政改革推進本部の設置など70項目余りからなるマニフェストを掲げ「人件費も物件費も補助金もあらゆるものを見直し、市長の給与20%カット、退職金50%カットなどの数値目標も入れている」』と訴えた久保田氏が38660票を獲得し、
 『「国、県の言いなりの宇部市政を続けるか、転換するかが争点だ」と訴えその例として県の福祉医療助成制度の見直しを取り上げ、「市には防波堤の役割が求められる。他の自治体が 県の改悪はおかしい と無料化を決めたのに、有料を続けるのは宇部市だけ。県内で最も冷たい自治体になっている」』と福祉重視の姿勢をにじませて10424票を獲得した五島氏
 『「市役所の人件費は、宇部市民1人が、71万4千円を負担している計算になる。職員給与を5%カットし、職員を2割減らす」と「小さな市役所」構想を語ると共に市役所内にプロジェクトチームを発足させ「若者が起業できる道筋をつけたい」とし、「年に2回、企業家を集めたシンポジウムを開きたい」』と訴えて5425票を獲得した中司氏を破り初当選しました。

 それにしても、久保田氏の支持者からはお叱りを受けそうですが、正直ここまで票差がつくとは予想外というか何というか…(汗
 まあ3人とも新人で、知名度という意味では、市民も誰に投票しようかずいぶん迷ったのではないかと思いますが、詳細なマニュフェストを打ち出して、かつ女性候補で14年の議員実績もあることを考えれば、若干久保田氏が有利なのかな…とは思っていましたが、終わってみれば、久保田氏は共産党系ライバルの五島氏の3倍半以上、そして中司氏はその共産党系候補の半分強(久保田氏の7分の1)しか票が取れないというまさかの大敗。
 中司氏は保守の代弁者として出馬したと聞いていただけに、てっきり自民党や公明党支持者の与党票がもう少し流れると思っていたのですが、市民は女性の久保田氏に任せて見ようと判断したのでしょうね。新市長が4年間でどのような実績を挙げることができるのか要注目です。

小泉元首相おひざ元、「チェンジ」 横須賀市長に吉田氏

2009-06-29 14:30:56 | Weblog

小泉元首相おひざ元、「チェンジ」 横須賀市長に吉田氏 2009年6月29日
朝日 http://www.asahi.com/politics/update/0628/TKY200906280188.html
日経 http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090628AT3S2801B28062009.html
読売 http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090628-OYT1T00903.htm?from
産経 http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090628/stt0906282327014-n1.htm
神奈川 http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryivjun0906775/
 神奈川県横須賀市の市長選が28日に投開票され、新顔の前市議吉田雄人氏が、自民、民主、公明の支援を受けた現職らを破り、初当選した。吉田氏は33歳6カ月で、現役市長では3番目の若さ。3代36年にわたって官僚出身者が市長を務めるとともに、小泉元首相のおひざ元である日米の基地の街にも、30代市長が誕生した。
 吉田氏は早大在学中、雄弁会に所属。卒業後、経営コンサルタント会社で自治体業務に携わり、「官僚は優秀だが政治の現場が変わらない」と知り、退職して早大大学院に進んだ。在学中の03年、市議選でトップで初当選、07年にも連続トップ当選した。
 1200日以上の駅立ちを続ける。旧自治省出身の市長が36年間続く中、米オバマ大統領にならい、市政の「チェンジ(変化)」を訴えた。自転車で各地を回り、「若さ」「しがらみの無さ」をアピール。若手の議員や首長らが「勝手連」で応援し、支持を広げた。
 一方、現職の蒲谷亮一氏(64)の陣営は、最近の首長選での無党派層の動向に危機感を持ち、「小泉人気」を取り込む作戦に出た。小泉元首相は5月から4回にわたり蒲谷氏の応援で地元入り。14日には01年の首相就任以来一度もなかった市内で街頭演説をし、「厳しい時こそ、まじめな人に横須賀市政をしてもらいたい」と呼びかけていた。 しかし、有権者は市政の変化を選び、小泉元首相の地元での求心力低下を印象づける結果となった。
 吉田氏は現役市長では熊谷俊人・千葉市長(31)、山中光茂・三重県松阪市長(33)に次いで若い市長となる。

神奈川県横須賀市 市長選挙結果  
当 68628 吉田雄人 33 無新
   64147 蒲谷亮一 64 無現 横須賀市長
  23134 呉東正彦 49 無新 弁護士

吉田さん「チェンジ」実現、蒲谷さん「私の力不足」/横須賀市長選政治・行政 2009年06月29日 神奈川
http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryivjun0906776/
 現職と新人2人の争いとなった横須賀市長選で元市議の吉田雄人さん(33)が初当選を果たした。県内自治体で最年少のかじ取り役は、基地の街で36年間続いた官僚出身市長の壁を破り、仲間と喜びを分かち合った。一方、健闘及ばなかった蒲谷亮一さん(64)と呉東正彦さん(49)は静かに敗戦の弁を語った。
 京急横須賀中央駅近くの三笠ビル商店街にある吉田さんの事務所には、選挙活動を応援した多くのボランティアが集まり、歓喜の瞬間を共有した。吉田さんは午後10時50分過ぎに姿を見せ、「皆さんの力がないと変えることができない。新しい横須賀の街の歴史をつくっていきましょう」と声を張り上げ、念願の「チェンジ」実現に、力強く抱負を語った。
 父親の命日の2月24日、出馬を決意。3月に入って「36年間続く官僚出身の市長を変えたい」と出馬表明した。
 政党や業界団体の支援を受けず、思いを同じくするボランティアに支えられた選挙戦。駅頭で演説する吉田さんの周辺では、さまざまな年代のボランティアが政策を訴えるチラシを懸命に配った。市外の地方議員も次々と駆け付け、応援演説を繰り返した。
 落選した蒲谷さんは午後10時50分ごろ、米が浜通の事務所に姿を見せ、「私個人の力が不足していた」と沈痛な表情で敗戦の弁を述べた。
 厳しい選挙戦だった。4年間の実績を強調して市政の継続を訴えたが、対立候補からの官僚批判や「ハコモノ」批判にさらされ、支持が広がらなかった。
 現職落選の報に、集まった支持者たちも驚きの声を上げた。蒲谷さんは「大変残念な結果。市民への訴えが足りなかった。本当に申し訳ございません」と深々と頭を下げた。
 落選の報にも、小川町の事務所で支援者の拍手で迎えられた呉東さんは「期待に応えられず、心からおわびしたい」と敗戦の弁を語った。
 原子力空母配備問題をはじめ、15年間の弁護士活動で信頼関係を築いた市民らを中心にした団体が擁立した呉東さん。支持者との話し合いでまとめたマニフェストを知ってもらうため、精力的に個人演説会や街頭活動を重ねたが、及ばなかった。呉東さんは「大幅な出遅れにもかかわらず、大きな輪ができた。負けはしたが一歩前進できた」と述べた。

「個」の力が勝利導く/横須賀市長選政治・行政選挙 2009年06月29日 神奈川
http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryivjun0906777/
 自民、民主、公明など30人以上の市議に加え、地元選出の県議や高い人気を誇る小泉純一郎元首相、連合系労組、業界団体…。圧倒的な組織の支援を受けた現職の蒲谷亮一氏に対し、ほとんど組織を持たない吉田氏を勝利に導いたのは蒲谷市政に不満を持つ有権者の大きなうねりだった。
 政策本位の選挙戦を展開した吉田氏の主張の中核は3点。(1)36年間続いた官僚市長からの脱却(2)抜本的な行財政改革(3)市民の声を大切にする市政の実現―だった。そのシンプルさが、組織に縛られない有権者の賛同を得た。通算1200日を超す駅立ちや自転車での遊説が示す33歳の若さと行動力もプラスに働いた。
 特筆すべきは吉田陣営に集まったボランティアの力だ。大学生からお年寄りまで、利害関係のない市民が勝手連的に参加し、街頭でのビラ配りや事務所の手伝いなどを黙々とこなした。その活動が一般有権者の共感を呼んだともいえる。組織に頼らない「個」の勝利は、他自治体の首長選にも影響を与えるだろう。
 一方、蒲谷氏は1期4年間で433人の職員削減をはじめとする行財政改革に取り組んだ実績を強調し、市政運営の継続を訴えた。しかし、手堅い運営手腕の半面、アピール力に欠けるとも指摘され、地元に大きな影響力を持つ小泉元首相の全面的な支援を受けながら有権者の支持を得られなかった。
 新たなかじ取り役の吉田氏にとって、最大の課題は大多数の議員が選挙で蒲谷氏を支援した議会との関係だ。今後の市政運営を左右する大きな鍵となる。




 神奈川県横須賀市は、横浜市に次いで市制を引いた人口42.1万人の歴史のある市ですが、市長選は、4年前の選挙戦で新人4人の争いを制して初当選した蒲谷亮一氏(2005年の横須賀市長選で連合神奈川などの推薦を受け保守系市議の木村正孝氏との接戦を制して初当選)に対して、大学院在学中の2003年に27歳に横須賀市議にトップ当選した後、07年も連続でトップ当選したまだ33歳と若い吉田雄人氏、弁護士で共産党市議や社民党の阿部知子衆議院議員が応援している呉東正彦氏の2新人が挑戦する形となったのですが、
『「若い力で政治を変えたい」と訴えると共に、市の借金について、「市が100%出資した土地開発公社も百十一億円の借金がある」と指摘し、「財政の現状を市民と共有しながら、再建に取り組まねばならない。責任世代のど真ん中として、おじいちゃん、おばあちゃん、子どもの世代を支えるのは私たちだ」と語り、市にとってマイナスとなる情報も積極的に公開する姿勢を示した』まだ33歳と若い吉田氏が68628票を獲得し、
 『「人口が減り、経済が停滞する状況で、多くの市民に閉塞感があると思う。でも急には良くならない。地道に努力する必要がある」と訴えると共に、四年間で人口が約一万人減ったとの指摘には「企業十一社と社員二千人を誘致した」。約三千億円の市の借金についても「残高を百三十億円減らした」』と1期4年の実績を示し64147票を獲得した現職の蒲谷氏、
 『「街の将来は自分たちで決めたい」と、住民投票の活用を閉塞感の打開策に掲げると共に、「三千億円もの借金ができた原因は、無駄遣いをチェックする機能の欠如だ。数十億円のハコモノ施設を造る際は、必ず住民投票を行う。人口を増やす上で、原子力空母の母港化がいつまでも続いていいのか。それを問うための住民投票も必要だ」』と訴え23134票を獲得した呉東氏の両氏を破り初当選しました。
 ちなみに、当初『財政再建策について「開国の地、浦賀などの市内の観光地を路面電車で結び、観光産業を活性化させて市の歳入を増やしたい」』と訴えていた企画会社経営の大竹則子氏は、資金面の後援を打ち切られたなどとして出馬を断念すると16日に表明して結局出馬を取り止めています。

 それにしても、現職の蒲谷氏は、自民・民主・公明の県議・市議や団体が支援する組織選挙を展開し、しかも小泉元首相も応援に回っていただけに、いくら若い吉田氏の人気が高まったところで、「所詮組織力のある現職には勝てないのではないか」と懸念していたのですが、まさかまさかの大逆転劇。
 市民は変革を求めてまだ33歳と非常に若い吉田氏に市制運営を託すことを決めたようですが、組織票を打ち破って当選した新市長の吉田氏がどのような市制運営を行うのか要注目ですね。