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麻生内閣の支持率が急低下 日経調査25% 共同調査17%

2009-06-16 09:03:39 | Weblog
内閣支持率25%に低下 世論調査、鳩山氏更迭「不適切」56% 2009年6月16日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090615AT3S1501715062009.html
 日本経済新聞社とテレビ東京が13、14両日に共同で実施した緊急世論調査で、麻生内閣の支持率は5月の前回調査を5ポイント下回る25%となった。不支持率は65%で3ポイント上昇した。日本郵政の西川善文社長の再任問題を巡って麻生太郎首相が鳩山邦夫前総務相を更迭した判断に関しては「適切ではなかった」が56%となり、「適切だった」の24%を大きく上回った。
 内閣支持率は3月以来、3カ月ぶりに30%を割り込み、再び政権維持の「危険水域」に入った。内閣を支持しない理由(複数回答)は「指導力がない」が18ポイント上昇し、62%で最も多かった。鳩山前総務相を巡る混乱などが影響したとみられる。次いで「政策が悪い」が46%、「安定感がない」が45%だった。支持する理由(同)は「自民党の内閣だから」が49%でトップ、「国際感覚がある」が22%だった。
 「かんぽの宿」問題への対応などを巡り、日本郵政社長の退任を求めた鳩山前総務相の主張については「適切だった」が59%で「適切ではなかった」の21%を大きく上回った。

麻生内閣の支持急落17% 自民支持、過去最低水準 2009年6月16日 共同通信
http://www.47news.jp/CN/200906/CN2009061501000404.html
 共同通信社が13、14両日に実施した全国緊急電話世論調査で、麻生内閣の支持率は17・5%と5月の前回調査から8・7ポイント急落、不支持率は10・4ポイント増の70・6%となった。
 次期衆院選比例代表の投票先でも47・8%の民主が、18・7%の自民を圧倒。政党支持率も民主38・5%に対し、自民は19・8%。電話世論調査を開始した宮沢内閣以来、野党時代を除いて最低となった。
 西松建設巨額献金事件をめぐる民主党の小沢一郎前代表の対応という「敵失」でいったん回復した支持率が、再び政権の危機的状況とされる10%台に下落したことで麻生太郎首相の衆院解散戦略に影響を与えるのは必至。今後、与党内で「麻生降ろし」が再燃する可能性もある。
 日本郵政の西川善文社長の進退に関しては「辞任するべきだ」が75・5%で、「社長を続けるべきだ」の17・2%を大幅に上回った。西川氏の再任に反対した鳩山邦夫前総務相を事実上更迭した麻生首相の対応を「評価する」は17・5%にとどまり、「評価しない」は74・8%だった。
 「どちらが首相にふさわしいか」への回答では、民主党の鳩山由紀夫代表が50・4%と、麻生首相の21・5%を大きく引き離した。望ましい政権の枠組みでも「民主中心」35・9%、「政界再編による新しい枠組み」28・0%、「自民中心」14・9%、「自民、民主の大連立」14・7%の順。
 内閣の支持理由は「ほかに適当な人がいない」の44・3%が最多。不支持理由は「指導力がない」の23・0%がトップだった。自民、民主以外の政党支持率は公明2・1%、共産2・0%、社民1・8%、国民新0・5%、改革クラブ0・1%、新党日本0・1%、支持政党なしは33・4%だった。



 で、その鳩山民主党代表が社民・国民新党との連立解消をほのめかすとんでもない発言をやらかした背景ですが、その理由の1つには麻生内閣の支持率低下もありそうです。

 調査によれば、麻生内閣の支持率は日経の調査で25%、共同通信の調査では17%。日本郵政問題の鳩山前総務相の主張は適切と回答した人が59%(日経調査)。日本郵政の西川社長の辞任を求める声が75.5%(共同調査)。
 首相にふさわしい方は民主党鳩山代表が50.4%と麻生総理の21.5%の倍以上(共同調査)

 まあ、現実問題として、日本郵政は一応は民営化しているため、いくら任命権限が大臣にあると言っても、本人が辞める気にならない限り辞任を強要することは、今後の銀行界との関係悪化を考慮すると怖くて出来なかったと思いますが、鳩山氏は正論を唱えていただけに、やはり、この対応がますます麻生総理への信認度合いを下げてしまった気がしますね。
 ここまで支持率が下がってしまうと、内閣改造といった小手先の対策で乗り切ることも難しいと思いますが、麻生総理は次にどんな手を打ってくるのでしょうか…。衆議院の解散の時期を含め、にわかに政界が騒がしくなりそうですね。

参院選、単独過半数なら連立解消も 民主・鳩山氏

2009-06-16 08:40:25 | Weblog
参院選、単独過半数なら連立解消も 民主・鳩山氏 2009年6月16日
日経 http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090615AT3S1502C15062009.html
毎日 http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090616k0000m010123000c.html
 民主党の鳩山由紀夫代表は15日、J―WAVE番組で、政権獲得後の社民、国民新両党との連立政権の枠組みについて「来年7月の参院選で民主党が単独過半数を取ればそのことは消えていくと思うが、それまでの間は連立が最優先課題だ」と述べた。参院選で単独過半数を獲得すれば連立を解消する可能性に触れたもので、両党からの反発も予想される。



 ん…。自民党が公明党の協力なくして選挙戦で戦えないのと同様、民主党も社民党や国民新党の協力なしには与党から議席を奪還あるいは議席を維持することができない選挙区が少なくないのですが、鳩山代表も外見の割りには慎重さが足りないというか、まだ衆議院選挙も行なわれないうちに、とんでもない発言をやらかしてくれたものですね…(呆れ
 確かに連立政権になれば、連立した党の意見にも配慮しなければならず、政策決定が困難になる一面もありますが、政権を取らなければ意味がないことくらい党首ならばわかりそうなものですし、鳩山代表には党首になった自覚が足りないと言っても決して言い過ぎにはならないと思います。
 大方、先日の千葉市長選で、民主党が推薦する候補者が予想以上の大差で勝利したことで、インタビューアのおべっかに思わず口を滑らせてしまったのではないかと思いますが、都心部はまだしも地方では、昨年夏の参議院選挙を見てもわかるように 勝利したと言ってもほとんどの地域では僅差の勝利。一例を挙げるならば、参議院石川選挙区では初当選した民主系候補の得票率が46.9%に対して与党系候補の得票率は46.2%。国民新党の綿貫民輔代表のお膝元である富山選挙区でも初当選した民主系候補の得票率が50.1%に対して与党系候補の得票率が45.7%…。
 都心部でも社民党や国民新党と候補を一本化している地域も決して少なくありませんし、もし民主党と社民・国民新党との関係が悪化すれば、独自候補を出され共倒れになる可能性もあるだけに、今回の鳩山発言は、これまでの民主党系候補の勝利へのこの両党への貢献度をあまりにも軽視する問題発言かと思いますし、地元で釈明に追われる民主党議員には恨まれることになりそうな気がします。