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止まらない暴走! 鳩山邦夫前総務相「このままでは自民党は死ぬ」  

2009-06-24 20:17:37 | Weblog
止まらない暴走! 鳩山邦夫前総務相「このままでは自民党は死ぬ」  2009年6月24日 産経
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090623/plc0906232211021-n1.htm
 日本郵政の西川善文社長の続投が決まり、半年間にわたる混乱にピリオドが打たれたかにみえるが、この問題で更迭された鳩山邦夫前総務相の“暴走”が止まらない。公然と麻生太郎首相の批判を始めた鳩山氏に対し、政府・与党幹部は猛反発するが、同調の動きは後を絶たない。「自民党はこのままでは死ぬ」と断言する鳩山氏。「ついにポスト麻生を狙い出した」との見方も-。
 「首相は非常によい方だが、致命的な判断ミスをした。経営を一新しなければ、国民が受け入れないのは当たり前だ」
 23日朝、鳩山氏は自宅前で報道陣の取材に応じ、西川社長続投を決めた政府の対応を激しく批判。日本郵政役員の報酬カットの方針も「国民を愚弄(ぐろう)する目くらましだ」と切って捨てた。
 これに対し、温厚な河村建夫官房長官も堪忍袋の緒が切れたようだ。23日の記者会見で「鳩山前総務相には業務改善命令にきちんと対応する責任があった。その責任を果たさなかったことが辞任の要因となった」と述べ、鳩山氏を批判。「民営化会社の人事の判断は軽くない。決して感情論で片づけられる問題ではない」と断じた。
 安倍晋三元首相も「総務相が自分の首と西川社長の首を天秤(てんびん)にかけて首相に決断を迫るのはおかしい」。自民党の菅義偉選対副委員長は「鳩山氏は正義が通るとか通らないとか言っているが、何か違った意図があるんじゃないか」と首をかしげた。
 鳩山氏が強気の背景には世論の支持がある。産経新聞とFNNの合同世論調査でも「西川社長は続投すべきでない」との回答が75・0%に上った。
 自民党内に鳩山氏に同調する動きもある。笹川堯総務会長は「鳩山氏は責任がないのに総務相を辞職した。西川氏は減給する前に辞めたほうがいい」。谷川秀善参院幹事長は「西川氏の続投は国民の目からわかりにくい」と述べた。
 では、鳩山氏の狙いは何なのか。「自民党離党や新党結成は念頭にないが、未来永劫(えいごう)ないわけではない」「政治の流れ次第でとるべき行動は決める」「自民党の出直し的な改革のため若手議員に決起してほしい」-。鳩山氏は意味深長な発言を繰り返し、若手議員らとの会合を繰り返す。
 23日夜も都内の居酒屋で行われた若手議員7人の会合に招かれ、「自民党はこのままでは死ぬ。お前たちが爆発しないと自民党は変わらないゾ!」とゲキを飛ばした。
 鳩山氏が離党しないのは、かつて離党した民主党と今さら連携できないという事情や、兄・鳩山由紀夫民主党代表との対抗意識がある。加えて鳩山氏は4年前の衆院選で福岡6区に国替えしたばかりで、選挙基盤が盤石ではないことも離党に踏み切れない要因となっているようだ。
 このため、自民党では「鳩山氏はポスト麻生の総裁選出馬を狙っているのでは」(閣僚経験者)との見方が強い。
 「暴れたくなる心を一生懸命抑えている。冷静に冷静に自らを戒めて…」。鳩山氏は23日、記者団の前でこう述べ、なぜか高笑いした。



 一方、東国原宮崎県知事の「私を次期総裁候補として、次の衆院選を戦う覚悟はあるのか」発言に政治面トップを奪われた感もなくもないのですが、鳩山前総務相も「このままでは自民党は死ぬ」発言を行なうなど、中々過激な言動を繰り返しているようですね。
 まあ、鳩山氏の場合、肝心の応援団が 共産党を毛嫌いしているあの谷川秀善議員や、「小渕優子大臣は少子化担当大臣。なぜなれたか。子供を産んだからだ」と発言をやらかした笹川堯議員 など、『問題発言議員同士の庇いあいじゃなぁ…』という気もしなくもないのですが、あれだけ日本郵政の西川社長の処遇が問題視されながら 下された処分が『減給30%を3ヶ月』では国民の納得も得られないでしょうし、文部科学大臣や財務大臣を務め現在は自民党幹事長の伊吹文明氏も(その後の恋文騒動での鳩山氏への批判は別にしても)鳩山氏への処分の問題に関しては「国民の目線から見て、鳩山さんの主張が自然」発言をしているだけに、鳩山氏としては自民党のなあなあ体質に危機感を感じるのも無理もないところだと思います。

 さすがに総裁選出馬の可能性は、鳩山氏の過去の言動を振り返ると、『自民党長老を説得することが困難』という意味で、東国原氏同様ないと思いますが、今の鳩山氏は国民の人気も高いだけに、あまり党内で冷遇するようだと、今度は離党した上での野党(とりわけ国民新党とは組みやすいのでは?)との連携も十分考えられるだけに、自民党幹部としても今は忍の1文字にならざるを得ない心境なのかもしれませんね。

東国原知事「私を総裁候補にするなら」 自民の出馬要請に条件

2009-06-24 10:24:43 | Weblog
東国原知事「私を総裁候補にするなら」 自民の出馬要請に条件 2009年6月24日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090623AT1E2300123062009.html
 自民党が次期衆院選に向け「改革派知事」に秋波を送っている。古賀誠選挙対策委員長は23日、宮崎県庁を訪れ東国原英夫知事に同党からの衆院選出馬を要請。橋下徹大阪府知事にも近く協力を求める方針だ。ただ東国原氏は「党総裁候補として衆院選を戦う」ことなどを条件に提示するなど支持率低迷にあえぐ自民党の足元を見た格好で、同党の窮状を映し出した。
 東国原氏は会談で「私を次期総裁候補として、次の衆院選を戦う覚悟はあるのか」と発言。直轄事業負担金の制度廃止など全国知事会がまとめた改革案を衆院選マニフェスト(政権公約)に盛り込むことも要求した。古賀氏は「話は一応お伺いした」と語るにとどめた。
 自民党は知名度の高い改革派知事と連携することで政党支持率回復につなげ、衆院選で無党派層を取り込む思惑がある。古賀氏は兼任する日本遺族会会長として重要な沖縄の「慰霊の日」の式典を欠席して東国原氏と会談。「知事の日程に合わせ、三顧の礼を尽くした」(選対幹部)。

「総裁?まず研さんを」自民・大島氏が東国原知事にぐさり 2009年6月24日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090623-OYT1T01032.htm?
 自民党の古賀選挙対策委員長が宮崎県の東国原英夫知事に次期衆院選への出馬を要請したことについて、大島理森国会対策委員長は23日、「総裁になりたいなら、国政での経験、研さんを積んで、期待が集まってからだ」と否定的な見方を示した。
 党内では今回の動きがかえって「麻生降ろし」を加速しかねないとの見方も浮上している。
 一方、民主党の鳩山代表は「知事はまだ1期目も終えていない中で、政党を救うため、知事の職を投げ捨てるみたいな発想が県民、国民に理解されるのか」とけん制した。
 東国原知事同様、住民から高い支持を受けている大阪府の橋下徹知事は「度胸ありますね。いきなり総裁選というのはしゃれとしか思えないが、東さん(東国原知事)らしいといえば、東さんらしい」と語った。

橋下知事「断る理由のしゃれでは」 東国原知事の発言に 2009年6月24日 朝日
http://www.asahi.com/politics/update/0623/OSK200906230104.html
 大阪府の橋下徹知事は23日、東国原英夫・宮崎県知事が衆院選立候補の条件として自民党の次期総裁候補にするよう求めたことについて、「政権与党の選挙の王様みたいな古賀誠選対委員長に、いきなり『総裁選』というのは度胸ありますね。本気ならすご過ぎる」と報道陣を前に驚いた表情をみせた。
 橋下知事は「(東国原知事から)事前に相談はなかった。断る理由のしゃれだったのでは」との見方を示しつつ、「(公認が得られず立候補を断念した)杉村太蔵さんをはじめ、普通は自民の公認をもらうのも大変なのに」と話した。
 自らの立候補の意思を問われると、「僕が国会議員に、という府民の期待は皆無。世間は国会議員に向かないことを知っている」と述べた。




 う~ん。 自民党が東国原宮崎県知事を選挙の顔に利用しようとしているのは知っていましたが、知事の「私を次期総裁候補として、次の衆院選を戦う覚悟はあるのか」発言には吃驚しましたね…(苦笑
 まあ、東国原知事が知事に就任したのは2007年1月23日なので、就任してからまだ2年半。いくら東国原氏が国政に興味があるとしても、後継者が十分に育っていない現実を考慮すれば、仮に将来的に知事から国会議員に転身するとしても、地元民としては最低でも1期4年、できれば2期8年は務めて欲しいところでしょうし、たった2年半で現ポストを放り出して国会議員に転身しようと思えば、総理大臣のポストは明らかに無理難題としても、総務大臣クラスのポストは確約してもらえなければ、地元民を説得することなどとてもできず、また『散々利用されたあげく、総選挙終了後に『単なる1国会議員』扱いに戻るのではとても割りに合わない(政治家としてのキャリアに傷がつく)』と判断したのではないでしょうか。
 東国原氏としては、昨年10月の中山成彬国土交通大臣(当時)の辞任騒動に絡み、その中山氏が東国原氏を強引に後任候補に担ぎ出そうとしたあげく、当の宮崎県民から猛反発を食らっている以上、何よりも地元の反応が気になるでしょうし、仮に国政に転身するならば、それなりの説得材料が必要。
 総理のポストを要求すれば、自民党の古参議員が反発することはわかっていたでしょうし、もしそれで話がお流れになるならばそれでよし、有力大臣のポストをくれるなら賭けるだけの価値はあると判断されたのでしょうね…。
 そういう意味では、橋下大阪府知事の「断る理由のしゃれでは」発言も、まんざら外れていない気がします。

 それにしても、古賀さん よりによって沖縄の慰霊の日の式典を欠席してまで、そんなことやっていていいんでしょうか…???