「世も末だ」と捕まえた高校生、容疑者は窃盗捜査の主任 2009年6月5日
読売夕刊 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090605-OYT1T00582.htm
産経夕刊 http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090605/crm0906051353016-n1.htm
朝日夕刊 http://www.asahi.com/national/update/0605/OSK200906040117.html
愛媛県警松山南署刑事1課の巡査部長、野村尚史(なおふみ)容疑者(29)が4日夜、岡山市内でひったくりをしたとして逮捕された事件で、同県警は5日未明に記者会見し、野村容疑者が同署で窃盗事件などの捜査を担当する盗犯係主任を務めていることを明らかにした。
平岡公明・県警首席監察官は「盗犯(担当)の刑事がこういう事案を起こしたことは申し訳なく、極めて遺憾」と陳謝した。
発表では、野村容疑者は2002年4月に採用後、機動捜査隊などを経て08年4月から現職。05、06年に窃盗の容疑者逮捕で本部長表彰を計2回受けていた。
野村容疑者は今月1日、運転免許証をなくしたため、再交付を受けるとして有給休暇を取った。同日午後から、上司らが携帯電話で連絡をとろうとしたものの、通じず、2~4日は無断欠勤。再交付手続きはしていなかった。
1日に家を出た際は、2万円ほど持っていたが、逮捕時の所持金はほとんどなかった。銀行のカードローンで約250万円の借り入れがあったという。
4日夜、岡山市内で野村容疑者を取り押さえた同市北区の私立関西(かんぜい)高3年の伊井飛鳥さん(17)と1年の宝来隆太郎さん(15)が5日、報道陣の取材に答え、「無我夢中で追いかけた」などと当時の様子を振り返った。
野村容疑者が警察官と知った伊井さんは「世も末だな」、宝来さんは「本当は悪い人を捕まえるはずなのに」とあきれ顔だった。
う~ん。海外では警察官が犯罪に関わっていたり賄賂を受け取っていたりするということも別に珍しくもないと思いますが、よりによってこの日本で、しかも窃盗捜査主任がひったくりですか…(絶句
ちなみに、この容疑者。銀行のカードローンに250万円程の借金があるもののの、盗品の発見などで過去に16回表彰されるなど(ビジネスモードに入っている時の)職務には忠実?で上司の評価も高かったのだとか…。
まあ、犯行の動機は、おそらくは借金の督促が厳しくなって逃げ出したものの、所持金が少なくなり切羽詰って75歳のご年配のご婦人を狙ったというのが真相なのだと思いますが、警察内部の不祥事が発生すればする程、市民は犯罪捜査に非協力的になり、犯罪の防止効果も弱まってしまいますし、警察内部で犯罪者を出すことは組織にとってはまさに自殺行為。
容疑者を捕まえた伊井さんじゃありませんが、まさに「世も末だな」と思いますし、犯行を取り締まる側の組織なのだから、内部で金銭に絡む犯罪が起きないように、犯罪未然防止の意味での金銭教育を研修教育に取り入れることも必要なのではないかな…と感じました。
読売夕刊 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090605-OYT1T00582.htm
産経夕刊 http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090605/crm0906051353016-n1.htm
朝日夕刊 http://www.asahi.com/national/update/0605/OSK200906040117.html
愛媛県警松山南署刑事1課の巡査部長、野村尚史(なおふみ)容疑者(29)が4日夜、岡山市内でひったくりをしたとして逮捕された事件で、同県警は5日未明に記者会見し、野村容疑者が同署で窃盗事件などの捜査を担当する盗犯係主任を務めていることを明らかにした。
平岡公明・県警首席監察官は「盗犯(担当)の刑事がこういう事案を起こしたことは申し訳なく、極めて遺憾」と陳謝した。
発表では、野村容疑者は2002年4月に採用後、機動捜査隊などを経て08年4月から現職。05、06年に窃盗の容疑者逮捕で本部長表彰を計2回受けていた。
野村容疑者は今月1日、運転免許証をなくしたため、再交付を受けるとして有給休暇を取った。同日午後から、上司らが携帯電話で連絡をとろうとしたものの、通じず、2~4日は無断欠勤。再交付手続きはしていなかった。
1日に家を出た際は、2万円ほど持っていたが、逮捕時の所持金はほとんどなかった。銀行のカードローンで約250万円の借り入れがあったという。
4日夜、岡山市内で野村容疑者を取り押さえた同市北区の私立関西(かんぜい)高3年の伊井飛鳥さん(17)と1年の宝来隆太郎さん(15)が5日、報道陣の取材に答え、「無我夢中で追いかけた」などと当時の様子を振り返った。
野村容疑者が警察官と知った伊井さんは「世も末だな」、宝来さんは「本当は悪い人を捕まえるはずなのに」とあきれ顔だった。
う~ん。海外では警察官が犯罪に関わっていたり賄賂を受け取っていたりするということも別に珍しくもないと思いますが、よりによってこの日本で、しかも窃盗捜査主任がひったくりですか…(絶句
ちなみに、この容疑者。銀行のカードローンに250万円程の借金があるもののの、盗品の発見などで過去に16回表彰されるなど(ビジネスモードに入っている時の)職務には忠実?で上司の評価も高かったのだとか…。
まあ、犯行の動機は、おそらくは借金の督促が厳しくなって逃げ出したものの、所持金が少なくなり切羽詰って75歳のご年配のご婦人を狙ったというのが真相なのだと思いますが、警察内部の不祥事が発生すればする程、市民は犯罪捜査に非協力的になり、犯罪の防止効果も弱まってしまいますし、警察内部で犯罪者を出すことは組織にとってはまさに自殺行為。
容疑者を捕まえた伊井さんじゃありませんが、まさに「世も末だな」と思いますし、犯行を取り締まる側の組織なのだから、内部で金銭に絡む犯罪が起きないように、犯罪未然防止の意味での金銭教育を研修教育に取り入れることも必要なのではないかな…と感じました。