250円でもダメだった? 吉野家HD、低価格ラーメン撤退 2009年6月19日
読売 http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20090618-OYT1T00746.htm
毎日 http://mainichi.jp/select/biz/news/20090620ddm008020076000c.html
吉野家ホールディングス(HD)は18日、首都圏や関西などで展開する「びっくりラーメン」など58店舗の運営から8月末で撤退すると発表した。
売却先が見つからなければ店舗を閉鎖する。売り物の低価格路線が本格的なラーメンを好む消費者の志向にかなわず、撤退を余儀なくされた。
1997年に大阪市で創業したびっくりラーメンは1杯180円の「激安ラーメン」として話題をさらったが、急激な店舗拡大などで収益が悪化。事業を運営していた「ラーメン一番本部」が07年8月に経営破綻(はたん)し、吉野家HDが8億円で事業を譲り受けた。
スープやチャーシューの質を向上、価格も250円に引き上げるなど立て直しを図ったものの、ラーメンブームの中で続々と現れた素材にこだわる店に対抗できなかった。
う~ん。吉野家の傘下に入った「びっくりラーメン」ですが、結局経営を立て直すことができず、わずか1年で撤退発表です。
吉野家も本業の業績は悪くないものの、今年の3月には赤字の続く傘下子会社の上海エクスプレスの全株式を、ジェーシー・コムサの子会社であるベネフィットデリバリーに1円で譲渡すると発表するなど、不採算事業の見直しを進めていますし、この格安ラーメンの分野には、290円で格安ラーメンを提供している幸楽苑や日高屋があり、他にも天下一品のような若い方に人気のある個性的なラーメンを提供するラーメンチェーンなどと顧客獲得争いをしていかなければならないことに加えて、前経営者時代から問題視されていた従業員の質を向上させる問題などを総合的に考慮すると、一度は支援に手を上げたものの、思うように経営改善できず撤退を決意したのではないでしょうか…。
私も、180円のままで吉野家が経営指導に乗り出したというのならば、「一度試してみようかな…」という気にもなれなくもないですが、250円なら「あと40円出せば幸楽苑のラーメンが食べられるし、別にいいや」と思ってしまいましたし、結局のところ 一度染み付いてしまったブランドイメージと価格は、そう簡単には覆すことは難しかったということでしょうか…。
読売 http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20090618-OYT1T00746.htm
毎日 http://mainichi.jp/select/biz/news/20090620ddm008020076000c.html
吉野家ホールディングス(HD)は18日、首都圏や関西などで展開する「びっくりラーメン」など58店舗の運営から8月末で撤退すると発表した。
売却先が見つからなければ店舗を閉鎖する。売り物の低価格路線が本格的なラーメンを好む消費者の志向にかなわず、撤退を余儀なくされた。
1997年に大阪市で創業したびっくりラーメンは1杯180円の「激安ラーメン」として話題をさらったが、急激な店舗拡大などで収益が悪化。事業を運営していた「ラーメン一番本部」が07年8月に経営破綻(はたん)し、吉野家HDが8億円で事業を譲り受けた。
スープやチャーシューの質を向上、価格も250円に引き上げるなど立て直しを図ったものの、ラーメンブームの中で続々と現れた素材にこだわる店に対抗できなかった。
う~ん。吉野家の傘下に入った「びっくりラーメン」ですが、結局経営を立て直すことができず、わずか1年で撤退発表です。
吉野家も本業の業績は悪くないものの、今年の3月には赤字の続く傘下子会社の上海エクスプレスの全株式を、ジェーシー・コムサの子会社であるベネフィットデリバリーに1円で譲渡すると発表するなど、不採算事業の見直しを進めていますし、この格安ラーメンの分野には、290円で格安ラーメンを提供している幸楽苑や日高屋があり、他にも天下一品のような若い方に人気のある個性的なラーメンを提供するラーメンチェーンなどと顧客獲得争いをしていかなければならないことに加えて、前経営者時代から問題視されていた従業員の質を向上させる問題などを総合的に考慮すると、一度は支援に手を上げたものの、思うように経営改善できず撤退を決意したのではないでしょうか…。
私も、180円のままで吉野家が経営指導に乗り出したというのならば、「一度試してみようかな…」という気にもなれなくもないですが、250円なら「あと40円出せば幸楽苑のラーメンが食べられるし、別にいいや」と思ってしまいましたし、結局のところ 一度染み付いてしまったブランドイメージと価格は、そう簡単には覆すことは難しかったということでしょうか…。