午前中の段階で投票率はそれほど高くないようだ。今回の衆議院選挙で燃えているのは、改憲を目指す保守派だけであり、それ以外は押し並べて低調なのだろう。戦後一貫して植えつけられてきたお花畑が否定されて、サヨクやサヨク崩れは右往左往しているからだ。結果が出る前にとやかくコメントすべきではないだろうが、迷っている国民もかなり多いに違いない。自民党が大勝するから、自分一人くらいは、というのではなく、イデオロギーとしてのサヨク思想そのものが、音を立てて崩壊したのだった。さらに、マスコミに騙されたことに気付いた国民の一部は、政治不信に陥って、選挙にソッポを向いたのだろう。その反面、日本の危機をひしひしと感じている保守派は、投票所に足を運んでくれるはずだ。前回の総選挙はあまりにも異常であった。マスコミ挙げての「政権交代」の大合唱が、国民をミスリードしたのだった。本当に日本の政治を安定させ、不安感を拭いさってくれるのはどこの政党か、国民は冷静な判断を下してくれると思う。耳当たりのよい選挙公約を並べ立てるのではなく、国家国民としての覚悟が求められる選挙でもある。3年3か月前は私は選挙事務所にいたが、今日は、それこそ小林秀雄の『本居宣長』でも読んで、静かに開票を見守りたい。ようやく日本が国家として身構えるために、一歩を踏み出すのだ。そこに立ち会える喜びは、筆舌につくしがたいものがある。心ゆくまで会津の地酒を飲んで、独り祝杯を挙げるつもりだ。
←開票を心待ちにしている方はクリックを