数日前、仕事で新潟市で出かけてきたが、そこで知り合いと衆議院選挙の話になり、今度は自民党が大勝するだろう、ということで一致した。石原新党ができれば、私はそこを応援するつもりではいるが、保守派の核となるのは、やはり自民党でなければならない。それなのに、森喜朗元首相あたりが、「消費税に賛成ならば、民主党と大連立を組んで、谷垣禎一総裁が副首相になればいい」と語ったそうだが、とんでもない暴論だ。勝つことが分っているのに、どうして尻尾を巻く必要があるのだろう。だから古い自民党はダメなのである。森などは、自分の出番がないものだから、毎日新聞にわざわざリップサービスして、それが記事になったのだろう。さらに、橋下徹大阪市長の「大阪維新の会」を過大に評価しているようだが、それほどまで恐れる必要があるのだかろうか。橋下は無理して劇場型政治をやろうとしている。公務員を敵とすることで、国民が拍手喝采しているだけで、それはあくまでも一時的な現象だ。よくヒットラーと比較する人たちがいるが、見当違いもはなはだしい。ナチズムは、表現主義という方法を駆使した。良し悪しは別にして、ある種の芸術運動と連動していたのだ。それと比べると、橋下はすぐに底は割れてくるし、危険視するほどの人物ではない。まともな政治的著書もなくて、どうして国民大衆を動かせよう。野党になったことで、ようやく自民党は保守色を強めつつある。森のことなど無視して、政権奪還に邁進すべきときなのである。
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