■ 今年の高校野球 ( 大会11日目の第4試合、大社 VS 早稲田実業 ) で面白い作戦が取られました。 9回裏、大社が 1アウト 2,3塁、一打サヨナラの場面で、早稲田実業はレフトを三塁手の前に配置してスクイズを警戒 ( 三塁手はベース上、外野は 2人 ) サードゴロをレフトが捕球しファーストへ ..... ツーアウト。 投球と同時に三塁を飛び出した ( スクイズのサインが出ていたのでしょう ) 選手をもホームでアウトとし、ダブルプレー。 見事に作戦が成功 ( 5'43" ~ 6'19" ) しています 。 しかし、早稲田実業は、延長 11回タイブレークの末、2 対 3x で " サヨナラ敗け ” してしまいました。
守備位置のルールには但し書きがあって 「 特定の状況で外野手を内野または浅い外野の芝生に配置することを妨げるものではない。 しかし、外野手を 4人配置することは禁止とする 」 とあります。 ですからこの監督はルールを熟知していますよね。
■ MLB を見ていたら、1 打席の間に牽制球を 3 回失敗するとボークとなり、進塁が許される事を知りました。 ピッチクロックや ( MLBで最初に違反したのは大谷選手です ) バッター側にも時間的ペナルティー、守備位置にも制限が加えられました。 ストライクゾーンの CG 表示もそうでしょう。 NPB や国際大会で採用されれば審判へのプレッシャーにもなりますし、誤審が多すぎると降格や首になるそうです ( 現在 MLB の球審の平均正解判定率 88% ) 誤審が目立つ様であれば、そう遠くない時期に AI 判定が導入されるかも知れません( MLB の下軍では既にテスト中らしい )。 1 ~ 3塁ベースの大きさも変わりました。
■ 私は、NPB 公認 「 野球規則 ( 2023 Official Baseball Rules ) 」 と言う本を持っていますが、気が遠くなるくらいの量と、法律用語的言い回しで書かれていてかなり難解です。 面白半分、興味半分で購入したのですが、面白いどころか読み解くのが苦痛です ( Hi ) 。
MLB 主導のルールに追従するのは NPB としてプライドが邪魔している節もあるでしょうし、日本的思考には馴染まないルール ( ピッチクロック等の時間的制限 ) もあるでしょう。 しかし、MLB のルールを NPB でも取り入れなければ WBC 等の大会で、ルール上で戸惑う選手が出るかも知れません。 1 - 2 が 1ボール 2ストライクとなった様に 変えてしまえば後は慣れるだけ です。