○日本橋タカシマヤ『大本山相國寺と金閣・銀閣の名宝』
http://www.takashimaya.co.jp/tokyo/index.html
会場に入ると、禅僧の頂相彫刻がずらりと並んでいて、ガラス越しとは言いながら、なんだか鼻を突合せるように眺めることができるのが面白い。どれも椅子に座って着物の裾を前に垂らしているのだが、横から見ると、その裾に全く厚みのないのが、舞台の書割りみたいでおかしかった。もっとも、足は椅子の上で組んでいるのだから、裾に厚みがないのはリアリズムである。
大作の釈迦三尊図があって、朝鮮モノかな?と思って近寄ってみたら、若冲の作品だった。東博で自由奔放な群鶏図を見たあとだったので、ちょっと戸惑ってしまった。このひと、宗教画に関しては、非常に古典的でお手本に忠実なのよね。
東山御物は2点。夏珪の絵画と、茶器が1点である。
現代作品の襖絵もなかなか魅力的であった。奥田元宋の『山霊重畳図』は、燃え上がるような赤い山脈の中央に一筋の黒い滝の姿が見える。どことなくエロティックな作品であると思った(禅寺なのに)。
http://www.takashimaya.co.jp/tokyo/index.html
会場に入ると、禅僧の頂相彫刻がずらりと並んでいて、ガラス越しとは言いながら、なんだか鼻を突合せるように眺めることができるのが面白い。どれも椅子に座って着物の裾を前に垂らしているのだが、横から見ると、その裾に全く厚みのないのが、舞台の書割りみたいでおかしかった。もっとも、足は椅子の上で組んでいるのだから、裾に厚みがないのはリアリズムである。
大作の釈迦三尊図があって、朝鮮モノかな?と思って近寄ってみたら、若冲の作品だった。東博で自由奔放な群鶏図を見たあとだったので、ちょっと戸惑ってしまった。このひと、宗教画に関しては、非常に古典的でお手本に忠実なのよね。
東山御物は2点。夏珪の絵画と、茶器が1点である。
現代作品の襖絵もなかなか魅力的であった。奥田元宋の『山霊重畳図』は、燃え上がるような赤い山脈の中央に一筋の黒い滝の姿が見える。どことなくエロティックな作品であると思った(禅寺なのに)。