■昭文社編『ライトマップル 北海道道路地図』 昭文社 2014.3(3版)
地図を2点紹介する。今回、5泊6日のオホーツク海沿岸旅行に持っていったのがこの地図。ほかに北海道の初心者向け観光ガイドブックも1冊持っていったのだが、このエリアは、網走と稚内を除き、ほとんど記述がなかったので、とりあえず地図だけ携帯していくことにした。A4判で全40ページ。値段は1,000円。薄くて軽くて、旅のパートナーとして、本当にありがたかった。いまはスマホがあるので、現在地周辺の詳細地図が見たいときは、グーグルマップを利用するが、長距離旅行の場合、こういう地図帳があるほうが、自分の位置感覚や移動距離をつかみやすい。
初日の札幌→網走の鉄道旅行が、どれだけ大移動か、そして、網走まで、旭川・北見を経由していくということが、当日まで分かっていなくて、地図を見ながら驚いていた。道央を突っ切るには、大雪山(山系)を迂回しなければならないので、やや北に寄ったルートになるのだな。遠軽駅のスイッチバックも地図を見ながら予想していたら、その通りだった。道内には未踏エリアがたくさんあるので、この地図帳を眺めながら、次の旅行の計画を練りたい。来年の夏まで、まとまった休暇取得は難しいけれど。
■今尾恵介監修『日本鉄道旅行地図帳:全線・全駅・全廃線』1号「北海道」(新潮「旅」ムック) 新潮社 2008.5
そして、旅行から帰って、どうしても欲しくなったのがこの地図帳である。旅行前は(鉄道が通っていないルートなので)ひたすら路線バスを乗り継ぐ(一部タクシー)とだけ聞いていたが、行ってみたら、バスターミナルの多くが、旧国鉄駅舎をそのまま利用していて、結果的に廃線跡をめぐる旅のようになってしまった。確か全国の「全廃線」を採録した鉄道地図帳があったなと思い出す。私は、それほどの鉄道ファンではないので、「歴史編成」の『朝鮮・台湾』編と『満洲・樺太』編しか買わなかった。しかし、こうなると「北海道編」が欲しい。
まず、札幌駅近くの紀伊國屋書店に行ってみたが、「鉄道」コーナーにそれらしいものなし。もうずいぶん前に出版されたものだから難しいかな、と思いながら、買い物がてら、ショッピングモール「アリオ札幌」にあるくまざわ書店に行ってみたら、この地図帳が全号揃っていた(はじめ、第1号「北海道」だけ棚にない、と思って落胆したら、目の前に平積みになっていた)。くまざわ書店、えらい! 以前からショッピングモールの書店にしては品揃えの質がいいと思っていたが、これでますます気に入った。
今回の踏破ルートのうち、もともと興部(おこっぺ)~枝幸(えさし)間は鉄道が敷設されていなかったという友人の情報を「予定線・未成線一覧」で確認。興部~枝幸間は未成線(工事着工したものの開業に至らなかった路線)で、未成線が多いことは北海道の特徴だという。それにしても廃止路線の多さ。この中には、古くは開拓民の生命線だった簡易軌道や、鉱山鉄道(軌道)が多数含まれている。後半の「駅名一覧」(路線一覧)を見ると、殖民軌道・簡易軌道には馬のマークが多くて、ええ?と思ったが、馬力のみだった軌道が圧倒的に多い(一部に馬力・内燃併用も)。いや、驚いちゃいけないんだろうけど、驚いてしまった。
蒸気機関車資料館のある小樽市総合博物館へはまだ行っていないので、ぜひ今度行ってみよう。車窓絶景100選委員会が選ぶ「北海道の車窓絶景14選」も、私はまだほとんど体験していない。しかし、この絶景ポイント、おすすめコメントが苦笑もの。日高本線:日高門別~東静内の「晴れた日も絶望的な太平洋」って、褒めているんだかいないんだか。根室本線:別当賀~昆布盛の「地の果てがあるとすればこんな風景」も気になるし、同:厚岸~糸魚沢の「別寒辺牛湿原の底知れぬ誘惑」はどういう誘惑なのか、さらに気になる。
地図を2点紹介する。今回、5泊6日のオホーツク海沿岸旅行に持っていったのがこの地図。ほかに北海道の初心者向け観光ガイドブックも1冊持っていったのだが、このエリアは、網走と稚内を除き、ほとんど記述がなかったので、とりあえず地図だけ携帯していくことにした。A4判で全40ページ。値段は1,000円。薄くて軽くて、旅のパートナーとして、本当にありがたかった。いまはスマホがあるので、現在地周辺の詳細地図が見たいときは、グーグルマップを利用するが、長距離旅行の場合、こういう地図帳があるほうが、自分の位置感覚や移動距離をつかみやすい。
初日の札幌→網走の鉄道旅行が、どれだけ大移動か、そして、網走まで、旭川・北見を経由していくということが、当日まで分かっていなくて、地図を見ながら驚いていた。道央を突っ切るには、大雪山(山系)を迂回しなければならないので、やや北に寄ったルートになるのだな。遠軽駅のスイッチバックも地図を見ながら予想していたら、その通りだった。道内には未踏エリアがたくさんあるので、この地図帳を眺めながら、次の旅行の計画を練りたい。来年の夏まで、まとまった休暇取得は難しいけれど。
■今尾恵介監修『日本鉄道旅行地図帳:全線・全駅・全廃線』1号「北海道」(新潮「旅」ムック) 新潮社 2008.5
そして、旅行から帰って、どうしても欲しくなったのがこの地図帳である。旅行前は(鉄道が通っていないルートなので)ひたすら路線バスを乗り継ぐ(一部タクシー)とだけ聞いていたが、行ってみたら、バスターミナルの多くが、旧国鉄駅舎をそのまま利用していて、結果的に廃線跡をめぐる旅のようになってしまった。確か全国の「全廃線」を採録した鉄道地図帳があったなと思い出す。私は、それほどの鉄道ファンではないので、「歴史編成」の『朝鮮・台湾』編と『満洲・樺太』編しか買わなかった。しかし、こうなると「北海道編」が欲しい。
まず、札幌駅近くの紀伊國屋書店に行ってみたが、「鉄道」コーナーにそれらしいものなし。もうずいぶん前に出版されたものだから難しいかな、と思いながら、買い物がてら、ショッピングモール「アリオ札幌」にあるくまざわ書店に行ってみたら、この地図帳が全号揃っていた(はじめ、第1号「北海道」だけ棚にない、と思って落胆したら、目の前に平積みになっていた)。くまざわ書店、えらい! 以前からショッピングモールの書店にしては品揃えの質がいいと思っていたが、これでますます気に入った。
今回の踏破ルートのうち、もともと興部(おこっぺ)~枝幸(えさし)間は鉄道が敷設されていなかったという友人の情報を「予定線・未成線一覧」で確認。興部~枝幸間は未成線(工事着工したものの開業に至らなかった路線)で、未成線が多いことは北海道の特徴だという。それにしても廃止路線の多さ。この中には、古くは開拓民の生命線だった簡易軌道や、鉱山鉄道(軌道)が多数含まれている。後半の「駅名一覧」(路線一覧)を見ると、殖民軌道・簡易軌道には馬のマークが多くて、ええ?と思ったが、馬力のみだった軌道が圧倒的に多い(一部に馬力・内燃併用も)。いや、驚いちゃいけないんだろうけど、驚いてしまった。
蒸気機関車資料館のある小樽市総合博物館へはまだ行っていないので、ぜひ今度行ってみよう。車窓絶景100選委員会が選ぶ「北海道の車窓絶景14選」も、私はまだほとんど体験していない。しかし、この絶景ポイント、おすすめコメントが苦笑もの。日高本線:日高門別~東静内の「晴れた日も絶望的な太平洋」って、褒めているんだかいないんだか。根室本線:別当賀~昆布盛の「地の果てがあるとすればこんな風景」も気になるし、同:厚岸~糸魚沢の「別寒辺牛湿原の底知れぬ誘惑」はどういう誘惑なのか、さらに気になる。