見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

台湾旅行2025【3日日/最終日】保安宮、龍山寺、迪化街

2025-02-15 21:55:55 | ■中国・台湾旅行

 最終日2月10日は月曜日で、博物館や美術館などの公共施設はお休みが多いので、寺廟めぐりと街歩きに当てることにした。MRT圓山駅から歩いて台北孔子廟に向かうと、やがて「万仞宮牆」と呼ばれる赤くて高い壁が見えてくる。

台北孔子廟(台北市大同区大龍街)

 壁を回り込むと「黌門(こうもん)」という額を掲げた門を発見。ここが入口らしいのだが開いていない。まだ早いのかしら…と思ってきょろきょろしたら「週一休館(Closed on Monday)」という掲示が出ていた。なんと!寺廟も休館するのか。

■大龍峒保安宮 (台北市大同区哈密街)

 隣りの保安宮に移動。ここは無事に入ることができた。保生大帝を主尊として主に道教の神々を祀る。

 門扉には門神画、壁には壁画、そして石刻、木彫、泥塑など、目に入る限り、装飾だらけで楽しい。大きな壁画には、三国志や岳飛の戦いなど、私にも分かる主題が用いられていた。しかし平日の朝、ここも真剣に祈りを捧げる人々が多くて、写真を撮るのは遠慮してしまった。

 正殿・后殿の裏に、近代的な4階建てのビルがあり(エレベータあり)、3階は大雄宝殿(仏教の諸仏を祀る)、4階は霊霄宝殿(道教の最高神・玉皇上帝を祀る)になっている。2階は図書館で、展示室も兼ねているようだが、月曜なので閉まっていた。外から見えるショーウィンドウに、先日、霊雲寺の『天帝図』の関係で調べた四元帥の彫像の写真が飾られていて、おお!と思った。

■艋舺龍山寺(台北市万華区広州街)~剥皮寮

 続いて、ここも台北に来たら外せない龍山寺へ。春節~元宵節シーズンということで、いつもに増して、にぎやかで華やかな飾りつけがされていた。

 山門を入ったところには十二支を集めた巨大なモニュメント。もしかして、夜は光るランタンなのだろうか。参拝者は蛇神の下を通り抜けて祈願をする。

なぜか十二支にネズミがいなくてリスがいたんだけど…。

 龍山寺では、毎回、擲筊(おみくじ)にトライしている。歴史上の人物にちなんだ籤が楽しいのだが、今回は「董卓郿塢蔵金」を引いてしまった。どう考えても凶の部類だと思うが、これだけの悪党を引いたのは初めてだったので、引き直さずに貰って帰ってきた。ちなみに、これまでは籤の番号の下に「上上」とか「中中」という記載があったが、この籤は何もない。これはよくない運勢の意味だという。「郿塢」は長安城の近くに董卓が築いた城塞で、ここに30年分の食糧を蓄えていたが、養子の呂布に殺害されてしまう。この籤の意味は、簡単に言えば「欲張りすぎると損をする」なのだろう。気をつけます。

 それから、いつものように剥皮寮(ポーピーリャオ)老街に寄ってみたが、展示を楽しめる台北市郷土教育センターは、月曜のため休館だった。近くに新富町文化市場というリノベーション施設があるのだが、ここも月曜休館。東三水街市場(新富市場)を歩いてみたが閑散としていた。月曜の観光は難しい。

■迪化街~台北霞海城隍廟~大稲埕埠頭

 台北駅のフードコートで昼食のあと、大好きな迪化街をぶらぶら歩く。昔ながらのお店も新しいお店も、活気があって楽しい。永楽市場も昔どおり営業していた。

 台北霞海城隍廟では参拝客に無料で甘茶(平安茶)が提供されていた。この日は朝イチこそ夜の冷気が残っていたが、どんどん暖かくなってようやく冬物コートを脱ぐことができ、喉が乾いていたので美味しかった。また、参拝客は無料で線香をいただいて参拝することができた。以前は龍山寺もこの方式だったと思うが、止めてしまったのかな。

 大稲埕埠頭で淡水河の風景を眺めてひと休み、そろそろ観光を切り上げて空港に向かう時間が近づいてきた。

 ホテル最寄りのMRT民権西路駅のコインロッカーに大きな荷物を預けていたので、いったん戻る。ここでちょっとしたトラブルが起きた。紙に印字された番号を入力してもロッカーが開かないのである。駅のインフォメーションに行って、英語と中国語でトラブルを伝えたら、中に入れたものを確認の上、新しい開錠番号を教えてくれた。1時間10元という料金設定だったので、とりあえず小銭のあった10元だけ払って、不足分はあとで払おうと思ったのがいけなかったらしい。バッグの色を聞かれて、灰色(huise)の正しい発音ができなかったのが悔しい。MRTスタッフのおばさん、ありがとうございました。

 そして松山空港へ。5年ぶりの海外旅行だったが、ひとまず無事に東京へ帰り着いた。次はどこに行こうかな!

(補記)結局、台湾現地で観光に使ったお金は、国立歴史博物館80元+故宮博物院350元=430元(2000円ちょっと)だった。あとは食事と交通費とお土産代、お賽銭が少々。日本で博物館巡りやお寺巡りをするより絶対安いのである。

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台湾旅行2025【2日日】中研院歴史文物陳列館、行天宮

2025-02-15 13:03:12 | ■中国・台湾旅行

中央研究院歴史言語研究所 歴史文物陳列館(台北市南港区中研路)

 故宮博物院からの移動は所要1時間くらいで、13:30には歴史文物陳列館に到着することができた。冷たい小雨がパラパラ降り始めていたので、急いで館内に駆け込む。エントランスに大勢の参観客が溜まっていたが、ここは無料と分かっていたので、脇をすり抜けて展示室へ直行。

 階段を上がって2階の展示室は、前回じっくり見ていたので、前回見残した1階(考古資料)の展示室に向かう。考古資料の冒頭にいたのは『大理石梟形立雕』。1930年代に殷墟西北岡王陵区で発掘されたものだ。中研院歴史言語研究所は、1928~37年に河南省安陽殷墟遺跡において全15回の発掘調査を実施しており、その貴重な成果が、ここで無料公開されているのである。

 この大理石のフクロウは、前回見た記憶がないな、と思ったら、あとで壁に「親近国宝」というパネルが掲示されているのに気づいた。いくつかの「国宝」文物をローテーションで展示しているという告知で、前回は左側の写真『大理石虎首人身立雕』を見た記憶がある。

 なお、興味を持って中研院歴史言語研究所の歴史(日本語ページあり)を調べたら、1928年に広州で設立され、北平(北京)→上海→南京→長沙→昆明等々を経て台湾に移ってきたらしい。いやあ流転の国宝は故宮の文物だけではないのだな…戦火で失われなくて本当によかった。傅斯年先生、ありがとうございます。

 ここは研究所の付属施設らしく、所蔵品を「研究資料」として扱う態度が徹底している。美術品的な名宝が見たい向きには合わないが、歴史好きには本当に楽しい。まず展示品の数が圧倒的である。類似の資料も全部見せてしまう。

いちいち修復せずに、出土したそのままの状態を見ることができるのも興味深い。

中にはこんな可愛い子もいる。首の細い壺の蓋に使われていた。

これは展示室の隅の暗がりにそっと片付けられていた等身大のボード。殷といえば女将軍の婦好かなと思ったら、これは紂王に寵愛された妲己のイメージらしい。2020年に『為己而来-被史家耽誤的女人』(歴史家に邪魔/誤解をされた女性?)という展示があったようで、見たかった!

 前回訪問の2018年(時間切れで考古資料を全部参観できなかった)以来の念願をようやく果たすことができ、2階に戻って、木簡(居延漢簡)、科挙資料、拓本、中国西南地方の少数民族資料、台湾考古資料などをひととおり見た。科挙資料の中に道光27年(1847)の会試合格者の名簿と石碑の拓本があって、李鴻章の名前があるというので探してしまった。少数民族資料では、1930~40年代の古写真と現在の同じ地域の写真を比較したスライドショーが流れていて興味深かった。

 たぶん私にとっては1日いても飽きないワンダーランドだが、朝から歩き続けで、さすがに疲れてきたので、2時間くらいで退出し、帰途についた。帰りのバスは、MRTの駅に行く路線を確かめて乗ったつもりだったが、下りたら、行きの南港展覧館駅でなく、1つ前(台北駅寄り)の南港駅だった。台鉄に接続していることもあり、大きなターミナルビルがあって、こちらのほうが賑わっていた。台北駅のフードコートで昼だか夜だかよく分からない食事を食べてホテルに帰着。

 ホテルでしばらく休んだあと、暗くなり始めた街へ出て、近くの雙城美食街をぶらぶら冷やかし、行天宮を訪ねてみた。

■行天宮(台北市中山区民権東路)

 行天宮は関聖帝君を主神としてお祀りする廟。道教の廟だと思っていたが、ホームページを見ると、儒教、仏教、道教の三教を習合した民間信仰に属すると書いてある。

 気軽な観光のつもりで訪ねたら、境内では道士(?)の方が演台でマイクを使って説教をしており、静かにそれに聞き入る者、長い時間をかけて真剣に祈る者など、思っていた以上に生きた信仰の場であることを感じた。ホテルに戻って2日目を終了。

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台湾旅行2025【2日日】国立故宮博物院(続き)

2025-02-14 22:57:01 | ■中国・台湾旅行

国立故宮博物院(台北市士林区至善路)

【202,210,212室】「心を伝える書と絵-書画に見える人情味」(2025年1月10日~4月13日)
品物や風景に託した思い、旅立ちや長寿の祝いなど、気持ちの伝達を中心に文字や絵画で心情を表現した書画作品を展示する。

明・張宏の『石屑山図』。大幅なので写真は一部だけ。この人は、大和文華館所蔵の『越中真景図冊』で名前を覚えた画家で大好き。

明・宣宗(宣徳帝)の『画寿星』。『明史』には宣徳帝が臣下に「寿星図」を賜った事が載るという。宣徳帝、絵画に堪能(しかもネコの絵多し)という逸話に加え、小説『両京十五日』ですっかり親近感を抱くようになった。この寿老人は、頭の長さが人間的。

【208室】「国宝鑑賞」
明・沈周(1427-1509)の『写生冊』を展示。花果や家禽、蝦蟹、猫、驢馬など日常的な景物を描いた作品で、特に生き生きした鳥や動物が楽しい。中国ドラマで覚えた文人政治家・高士奇の題跋(写真パネルのみ展示)があると知って、またテンションが上がってしまった。

【201,205,207室】「土の百変化-院蔵陶磁コレクション」
【202室】「巨幅の名作」
【203室】「目で見る紅楼夢」
【204,206室】「筆墨は語る-故宮書法鑑賞ガイド」

【300,301室】「すてきな魔法のお部屋─故宮のロココ」
今季最も「売り」の展示らしく、展示室全体が女子好みのかわいい別世界にしつらえられていた。展示品(香水瓶、拡大鏡、置時計、化粧小箱など)は、多くが「フランス製」とあったが、管理番号が「故」で始まっているところを見ると、もともと故宮の(つまり清朝宮廷の)所蔵品だったようだ。

【302室】「南北故宮 国宝薈萃」
いつも大混雑の特別室。今季は『肉形石』と『玉〔天地人〕三連環』を展示。『翠玉白菜』は南部院区に出張中だった。

【303室】「愛好家から見た硯の美」
蘇軾や米芾など「硯痴」と呼ばれた人々を惹きつけた硯の魅力を鑑賞する。これは五色の墨。

【304室】「祭礼と戦い-古代武器攻略」
石器・玉器をルーツとして、剣、矛、弓矢(弩)など青銅兵器の誕生と発展を概観する。展示室内にデジタルのシューティングゲームのコーナーもあって面白かった。

【305,307室】「古代青銅器の輝き-院蔵銅器精華展」
【306,308室】「敬天格物-院蔵玉器精華展」

 以上、常設展示エリアをショートカットしたおかげで、なんとか3時間(9~12時)で、ひととおり参観することができた。本館地下1階正面のバス停でMRT剣南路駅行きのバスを待つ。前の晩に、故宮博物院から中央研究院歴史文物陳列館への行き方を調べたところ、剣南路駅からMRT文湖線に乗って南港展覧館に出るのがいちばん早そうだったのだ。

 乗客の多い士林駅行きのバスが出たあと、続いてやってきた剣南路駅行き「棕20」はミニバス。私のほか、数名が乗車した。初めて乗る路線だが、悠遊カードを持っているので問題ないだろうとタカをくくっていたら、普通の路線バスと違って、あまりちゃんとした停留所の案内がない。だんだん乗客が減って不安になってきたので、おそるおそる運転手さんに声をかけたら、MRTは次、下りて後方、ということを身振りつきで教えてくれてホッとした。ありがとうございます。

 そして剣南路駅からMRT終点の南港展覧館駅へ。車窓からは大きな湖(大埤湖)のある碧湖公園の眺望が楽しめた。次は遊びに来てみようかな。南港展覧館駅からは、前回(2018年)の記憶をたぐりよせ、中研路方面に向かうバスに乗車、歴史文物陳列館を目指した。

(続く)

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台湾旅行2025【2日日】国立故宮博物院

2025-02-13 22:13:16 | ■中国・台湾旅行

 今回の台湾旅行では、行きたい博物館が3つ(国立歴史博物館、国立故宮博物院、中央研究院歴史文物陳列館)あって、当初は1日1ヶ所を予定していた。ところが出発直前になって、3日目の月曜日は全て休館であることを発見(故宮博物院は無休かと思っていた)。どこか1ヶ所あきらめようとも考えたが、結局、2日目の2月9日(土)は欲張って2ヶ所ハシゴする決意を固めた。

国立故宮博物院(台北市士林区至善路)

 まずは台湾に来たら外せない故宮博物院へ。MRT士林駅で下りると、以前はなかった故宮行きバス乗り場の案内板ができていた。この子は『翠玉白菜』をモデルにした小翡(シャオフェイ)ちゃんで、故宮の館内でもたくさん見かけた。

 故宮博物院に到着したのは8:30頃。外のベンチで待っていたら、9:00の開館の10分前くらいに中に入れてくれた。チケットを購入して、入館ゲートのオープンを待つ。開館と同時に、多くの参観客は名品の常設展示に流れて行ったが、私は迷わず、今季の特別展会場へ一番乗り。

【105,107室】「季節の祝い事-故宮所蔵品から見る清代の年中行事とその文物」(2025年1月28日~4月27日)
四時、八節、十二月令、二十四節気など、伝統的な時間周期に合わせ、季節の行事に関連する作品を精選して展示する。風俗画好きにはたまらなく楽しい展示。清朝の官員たち、冬は氷上だか雪上だかで橇を引かせていたりして楽しそう。

これは「春鞭牛」や「春打牛」といって、立春前日に土牛を鞭打って春耕を始めることを願う行事。古代の日本でも宮中の追儺で土牛を配置した記録があるが、中国では清代にも行われていたことを知る。

【103室】「都市建設の風雲-清代文献と絵図に見える台湾の諸都市」(2024年12月14日~2025年3月9日)
都市建設にまつわる台湾ならではの歴史や物語を、古籍、絵図、文物資料などで紹介する。台湾における撫民や都市建設について「福康安」が乾隆帝に奏上した文書がいくつか出ていてハッとした。福康安(フカンガ)、金庸の武侠小説やドラマでおなじみの人物なので。

【104室】「四通八達-古代道里交通図籍展2」(2024年12月7日~2025年3月2日)
皇帝の巡幸や陵墓の拝謁用の往復ルート、国境付近の警備軍用辺防図、東西南北を結ぶ大型駅路図など、さまざまな道里交通図を展示。美しい彩色の絵図も多くて楽しかった。日本と違うのは、運河や湖水を利用する水路が主要な交通ルートに組み込まれていることだろう。

【101室】「慈悲と知恵-宗教彫塑芸術」
【102室】「オリエンテーションギャラリー」
【106室】「集瓊藻-故宮博物院所蔵珍玩精華展」

【107室】「貴族栄華-清代宮廷の日常風景」
全体の雰囲気が以前と少し変わっていたのと、恭親王奕訢の写真が飾ってあったので、おやと思ってパネルの説明を読んだ。故宮博物院は1980年代の初め、北京の恭王府にあった紫檀家具を購入した。これらはもともと清朝宮廷にあり、恭親王が咸豊帝から賜って使用していたものだという。そういう由緒に弱いのと、1980年代初めの大陸中国を思いやって、しみじみ眺めてしまった。

(続く)

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台湾旅行2025【初日】国立歴史博物館、台北植物園、中壢

2025-02-12 21:32:37 | ■中国・台湾旅行

 久しぶりに2泊3日の弾丸台湾旅行に行ってきた。年末年始にも検討していたのだが、安いツアーが見つからなくて断念。この時期、ようやく航空券とホテルで15万円を切る設定ができたので、決行することにした。

 2月8日(土)は早朝5時起き、羽田発7:55の中華航空便で台北松山空港へ向かった。羽田のチェックインカウンターのお姉さんに「中華空港は入国カードが全てオンライン化されましたので」と言われて、ORコードを印刷した紙切れを貰ったのだが、まだ頭が働かないまま、飛行機に搭乗してしまった。しかし機内ではネットが使えない、松山空港で入国ゲートの前でスマホを取り出してみると、空港wifiに接続できたので、なんとか入力。入力画面を見せてゲートを通過した(ゲート前で紙の入国カードも入手できる)。

 MRTに乗る前に悠遊カードの残高を確認。5年前にチャージした金額がちゃんと残っていてホッとする。予約したホテル(サンルート台北)に寄ってチェックインを済ませたのは午後1時近くだった。この日の台北は小雨のパラつく曇り空で、信じられないほど寒い。暖かくなることを予想して薄手のパーカーも持ってきたのだが、冬物コートのまま観光に出発する。

国立歴史博物館(台北市南海路)

 ここには何度か来たことがある(最後は2017年)のだが、しばらく工事のため休館しており、2024年2月にリニューアルオープンしたというので、ぜひ来てみたかった。伝統建築風の正面外観は変わっていなかったが、現代的なデザインの回廊が付設されていて、日本の博物館のリニューアルと似ているなと感じた。

 1~2階の特設展示は『藏珍-清翫雅集30周年記念コレクション展』。「清翫雅集」は1992年に設立された台湾の文物収蔵家の組織で、本展では、伝統的な書画、西洋美術、器物、珍玩など多様な文化財の個人コレクションを展示する。

 私が一番気に入ったのはこれ。北宋・磁州窯の『白釉黒花耄耋紋荷形枕』。耄耋(ぼうてつ、maodie)は老いぼれることだが、猫(mao)と蝶(die)で長寿を祈願する意味にも使われる。大好きな磁州窯だが、ネコの図柄は初めて見た。

 これは金代の磁州窯で『赤緑彩将軍坐俑』。腰につけているのは角笛? 足元に親犬(?)の親子がいるのがかわいい。

 なんか可愛い絵画があると思ったら、これも大好きな斉白石だった。立ち上がったネズミが見上げているのは燭台で、上に赤い蝋燭が載っている。手前のネズミは4個の赤い実にかじりついていて『許得四利』というタイトルである。

 3階は同館コレクションが中心で、銅器、玉器、唐三彩など、見ごたえある歴史文物が展示されていた。唐三彩の天王像は象の頭の膝当てを付けている。象頭皮の膝当てといえば、深沙大将か大元帥明王だと思っていたが、これはどちらかの尊格なんだろうか。

 なお、同館の歴史を回顧する展示も行われていた。1970~80年代、大陸中国では文化大革命によって貴重な歴史文物の破壊が進行したが、同館は「中華文化在台湾」を掲げ、中華文化を代表する名品の精巧な複製をつくり、「中華文物箱」に納めて世界各地での展覧に供したという。日本ではあまり意識したことがない、博物館の政治的・外交的役割について考えさせられた。

台北植物園(台北市南海路)

 もう1ヶ所、別のスポットに移動するほどの時間はなくなってしまったので、国立歴史博物館の隣りにある植物園に寄っていくことにした。広い園内は無料で開放されている。同園は日本統治時代に日本人によって創設された「台北苗圃」が前身だという。では、牧野富太郎博士も立ち寄っていたかもしれないな。

 あやしい門構えがあると思ったら、この「欽差行台」は清朝末期の建築で、中央政府(もちろん北京)から台湾に視察に来た官員を接待するためのゲストハウスだった。市内の別の場所から移設されて、保存されている。

■台北駅→MRT桃園機場線→老街渓駅…禅園(レストラン)…中壢駅→台鉄自強号→台北駅

 予定どおり、台北駅16:00発のMRT桃園機場線に乗車し、1時間ちょっとで終点の老街渓駅に着いた。ここで知人と落ち合い、客家料理のレストランに連れていってもらった(料理の詳細は別記事またはフォトチャンネルで)。中壢区は、もともと客家が多い地域で、隣りの桃園区とは文化が異なるのだが、現在は桃園市に広域統合されているそうだ。

 食後は少し歩いて、元宵節のランタン飾りを楽しみながら、台鉄の中壢駅に出た。駅前は東南アジア系の集住地帯になっていて、タイ語、ベトナム語のお店が目立った。中壢駅から台鉄の特急自強号に乗り、40分ほどで台北駅へ。これで盛りだくさんの初日観光を終了。

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台湾旅行2025【食べたもの】

2025-02-11 21:08:39 | ■中国・台湾旅行

2月8日から10日まで2泊3日の台湾旅行に行ってきた。私の最後の海外旅行は、コロナ禍直前の2020年正月の台湾旅行だったので、それから5年ぶりである。見てきたもののレポートはこれからゆっくり書くとして、まずは食べたもの。

今回、基本的には一人旅を計画したのだが、むかし仕事でお世話になった方が台湾にいることが分かっていたので、連絡を取ってみたら食事をご一緒してくれることになり、初日の夜は台北からMRTで1時間ちょっと(台鉄の特急だと40分位)の桃園市中壢区まで遠征した。

連れて行ってもらったのは「禅園」という客家料理のレストラン。小人数向きに区切られた空間、アジアというより地中海ふうのインテリア、若いお姉さんの接客も行き届いていて気持ちよかった。料理はどれも美味!

初めて食べて感動的に美味しかったのは、豆腐の蟹みそ煮込み(蟹黃豆腐煲)。日本でもどこか食べられるお店はないだろうか。グリンピースの甘みがアクセント。

豚バラ肉と芥子菜の漬物(梅干扣肉)は、東京の雲南料理レストランでも食べたことがあったが、本来は客家料理なのだな。梅干菜は東京でも手に入りそうなので、今度、買ってみようかしら。

2人で5品注文したら満腹で全部は食べ切れず、知人が「打包」して持って帰った。飲みものは、プーアル茶→台湾ビール→紹興酒。ごちそうさまでした。

その後は一人旅なので、例によって台北駅のフードコートなどを活用。台南小吃の麺料理は。干しエビ風味のスープが美味しい。

泊まったホテル(サンルート台北)の周辺も、コンビニやカフェが多くて便利だった。温州ワンタンのお店と手作り包子のお店が気になって、迷った末、2日目の夕食代わりに肉まんをテイクアウト。肉まんの生地が、やっぱり日本のコンビニ商品とは違うなー。

あと、朝食に利用した楽田麵包屋(パン屋)のパンも美味しかった。種類豊富で、どれも日本のパンよりボリューミー。

観光レポートは明日以降、順次。なお、さきに写真だけ選んでフォトチャンネルに載せてみた。

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台湾旅行2019-20より帰宅

2020-01-03 22:51:24 | ■中国・台湾旅行

大晦日から今日(1/3)まで年末年始の台湾旅行から無事帰宅。楽しかった!よく歩いた!!

台湾には、これで4年連続で出かけている。いつも2泊3日や3泊4日の小旅行だが、少しずつ違うエリアに足を運ぶのが楽しい。今回も、いろいろ新しい発見があった。

しかしお土産のタネは尽きてしまって、もう職場へのパイナップルケーキしか買って来なかった。自分用には、ちょっと面白いものを見つけても、また次に来るときでいいやと思ってしまうのだが、今回の大事な記念品はこちら。元旦に台湾総統府を参観すると貰えるのだ。

「二〇二〇庚子 金鼠吉祥/風調雨順/民富國強/蔡英文 陳健仁」とある。たぶん「風調雨順」が蔡英文総統、「民富國強」が陳健仁副総統の筆ではないかと思う。うれしい。職場に貼りたいところだが、自宅のドア(ただし内側)に貼ろう。

総統府のギフトショップでは、総統・副総統の似顔絵入りタオルも売っていて、買ってしまった。

似顔絵の隣りには「國家因你而偉大」とある。ビニールのパッケージに印刷されていたコピーはもう少し長くて「國家偉大嗎?國家因你而偉大/What makes a country great? This country is great because of you」とあった。いいなあ、この標語。

旅行レポートはこのあと、各日付のもとに。

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台湾旅行2019-20【最終日/4日目続き】古亭、龍山寺、西門紅楼

2020-01-03 22:26:29 | ■中国・台湾旅行

 国立台湾大学を離れ、見ておきたかったところを最後にいくつか訪ねた。

 ひとつは、雑誌『東京人』2019年11月号「特集・台湾 ディープ散歩」に紹介されていた、古亭という地名の由来となった「古亭地府陰公廟」。資産家の家に仕えていて非業の死を遂げた侍女を祀ったものだという。オシャレで都会的な大通りに突然、異空間のような廟堂が現れる。一本裏道に入ると、安食堂が集まっていて、ランチタイムの勤め人で賑わっていた。

 続いて、初日の大晦日にも訪ねた龍山寺に初詣をする。おみくじは第三十五首「上上」の「劉関張古城相会」を引いた。劉関張って誰?と分からなくてスマホで検索したら、劉備・関羽・張飛をまとめて呼ぶ言い方だそうだ。ずいぶん欲張った運勢である。

 さて伝統的な街並みを復元した「剥皮寮(ボーピーリャオ)」を合わせて訪ねる。今回初めて、東側の昆明街まで歩いてみたら、「台北市郷土教育センター」という看板を見つけた。赤レンガの伝統的な建築に鉄骨とガラスを組み合わせたおしゃれな構造。台湾土着の神格である「尫公」についての展示などもやっていて、面白かった。

 剥皮寮の北側にある老松国民小学。昆明街から見るアーチ窓の列は、モスクか修道院みたい。

 最後に西門紅楼へ。ここは、むかしは小さなお店がひしめき合う、混沌とした商業ビルだった気がするのだが、私の記憶違いだろうか。いまはおしゃれでクリエイティブなスポットに様変わりしていた。

 以上、台北の街並みの変化が感じられて楽しい旅行だった。しかしよく歩いた!疲れた!(1/7記)

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台湾旅行2019-20【最終日/4日目】国父紀念館、国立台湾大学

2020-01-03 21:37:09 | ■中国・台湾旅行

 最終日。今日もいい天気だ。午後2時頃まで観光できるので、台北駅のロッカーに大きい荷物を預けて街へ出る。こちらへ来るまで考えていなかったのだが、ふと思い立って、定番の観光名所である国父紀念館に行ってみることにした。初台湾旅行のとき以来、約20年ぶりになる。MRTの駅から地上に上がると、異様に巨大な建築が目に飛び込んできて驚く。1972年竣工。これを建てた頃の台湾は、巨大で威圧的な建築によって、大陸と意識的に張り合っていたのではないかと思う。

 そして有名なランドマークである台北101の姿も初めて見た。2004年竣工だというから、私の初台湾のときはできていなかったのだ。

 最初の衛兵交代(というか出動)は9時なので、しばらくベンチで開館を待っていると、武術だかダンスだかを練習している集団のほうから聞き覚えのある音楽が流れてきた。大好きな2003年版『射雕英雄伝』のオープニングテーマ。これは気持ちが上がるな~。

 5分前くらいに館内に入ると、5人の衛兵が現れたところ。平日の朝イチなので、観客は10人弱だった。

 左右の台上にそれぞれ衛兵が立つと、残りの3人は戻っていく。すると紺のジャンパーお兄さんが、おもむろに台上の衛兵に近寄り、銃の位置、制服のしわ、帽子の角度などを丁寧に直していく。その後もジャンパーのお兄さんは、まわりに気を配りながら、ずっと控えていた。

 ホールの右側に大きなクリスマスツリーが飾られていたので、衛兵がくるみ割り人形みたいで微笑ましかった。

 続いて国立台湾大学へ移動。ここでの目的も近代建築探訪である。旧台北帝国大学時代の図書館は、いまは大学の歴史を展示する校史館になっている。

 中に入ってみる。

 図書館で使われていたっぽい机と椅子。学生生活全般にわたる展示で面白かった。

 いまは行政大楼(本部事務?)。もとは農林専門部だったそうだ。

 現在の図書館。要塞のようにデカい。私の記憶が間違っていなければ、むかし、この図書館で開催された中文古籍のシンポジウムに出席したことがある。

 隣りに学生活動センターという小さい(図書館に比べて)建物があって、カフェテリアやコンビニ、サークルの部室などが入っているようだった。「光復香港時代革命」という題字をつけた展示ボードが立っていて、ポストイットで多数の学生のメッセージが貼り付けられていた。

 緑の多い方向に歩いていくと、池や水車があり、広い畑が見えてきた。構内の道幅が広くてまっすぐで、おまけにこんな風景を見ると北海道大学を思い出す。実験農場なので、商業撮影は禁止という札が立っていた。

 ここは旧高等農林学校作業室。台湾の食生活に欠かせない「蓬莱米」を生み出した磯永吉博士の名前をとって「磯小屋」と呼ばれている。見たところ、使われているのかいないのか、よく分からない状態だった。

 農場周辺を大まわりして、台大グッズが買える「小福福」というお店を探し当てる。南国らしいあずまやの下に軽食のお店がいくつかあり、隣りの建物の中にコンビニのような小さな商店が入っていた。しかしTシャツやノートには食指が動かず。台大農業試験場製の牛乳には惹かれたが、1リットルボトルしかなかったので、あきらめる。これが最終日でなければ…。

 なお、片倉さんの本を見直したら、この「小福福」が入ってる長屋のような建物は、台北帝国大学時代の農林部専門部化学教室であるとのこと。

 私は紅茶と弁当を買って、あずまやのテーブルでランチにした。このとき気温は26度くらい。暑い! 箸は別売りで1元。環境配慮の取り組みが進んでいる。

 あずまやの隣りの木の下には、20~30人が集まって梢を見上げていた。望遠カメラを構えている人もいる。木の幹に「猫頭鷹の観察には距離を保ってください。フラッシュ禁止」という貼り紙がしてあって、猫頭鷹?どんな鷹だろう?と思ったら、フクロウのことだった。(1/7記)

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台湾旅行2019-20【3日目】故宮博物院、北投温泉

2020-01-02 23:40:56 | ■中国・台湾旅行

 正月2日は朝から気持ちよく晴れた。しかし今日は基本インドアの予定。故宮博物院に向かう。

 館内は、この数年ではいちばん空いていて静かだった。前日の元旦が無料開館日なのを避けたのがよかったかもしれない。マイクを使った館内ツアーを見かけなかったのは、禁止になったのか、あるいは大陸からの団体旅行が減っているのか。ロビーには「会話は小声で」というカード(団扇みたいな)を持った職員の方が立っていた。

【101室】「慈悲と知恵-宗教彫塑芸術」

【105,107室】「小時代の日常-十七世紀から見た生活への提案」(2019年9月28日~2020年1月5日)
17世紀の小資産階級の「文青」(文芸青年)であった文震亨(1586-1645)の『長物志』に焦点を当て、彼らの「平淡ながらも質にこだわった格別な日常」を紹介する。17世紀以前に優品とされた文具やうつわに対して、彼らが独特の美意識を主張し、世間の趣向を変えていくところが面白い。

【103室】「故宮博物院所蔵清代歴史文書精選」
この部屋はいつも善本の展示だが、内容は少しずつ変えているのではないかと思う。乾隆33年の『緬』(緬甸〔ミャンマー〕関係の文書)が出ていたのは、ドラマ「延禧攻略」ファンの学芸員さんがいるのではないかと思ってにやりとしてしまった。

展示室内に流れていたビデオに「和珅の建てた邸宅(のちの恭王府)」がチラッと映ったので、その場面をもう一度見たくてモニタに張り付いていたら、20分くらい見ていてももとの場面に戻らなかった。しかしとても分かりやすいビデオで、清朝の歴史文書の形態にかなり詳しくなった。

【104室】「院蔵善本古籍精粋」
ここも少しずつ内容を変えていて、ありがたい。

【106室】「集瓊藻-故宮博物院所蔵珍玩精華展」
【108室】「貴族の栄華-清代家具展」

【210,212室】「四方来朝-職貢図特別展」(2020年1月1日~3月25日)
今回、一番楽しみにしていた特別展。「職貢」とは、朝貢国が宗主国に赴き、冊封を受け、賞賜されること。「職貢図」には周辺国や遠方からやってきた外交使節の様子、さまざまな風俗や珍しい進貢品が描かれている。唐~明清まで20件以上の書画を展示。唐・閻立本の『職貢図』1件だけ撮影禁止だったが、あとは好きに撮影もできるおおらかさ。

これも唐・閻立本の『王会図』。左から高麗国、倭国、亀茲国。

清・謝遂の『職貢図』。左の男女が「日本国夷人」である。なぜか西洋諸国と同じ巻に描かれている。

ゾウやキリンなど珍しい動物を献上するのは、強大な帝国の君主を喜ばせる外交の定番。獒(ごう、ao)と呼ばれる猛犬(マスチフ種など)もよく描かれている。古装ドラマでもよくある場面だ。

 そろそろお昼時でお腹がすいてきたので、一時退出。朝、コンビニでおにぎりを買ってきたので、地下のロビーの隅で食べようと思った。ところがロビーに下りていくと「飲食禁止」の札を掲げたお姉さんが立っている。え!去年は大丈夫だったのに。仕方ないので屋外に出て、ベンチで食事。天気がよくて幸いだった。

【302室】「南北故宮 国宝薈萃」
『翠玉白菜』はいつものとおり。

ところが301室にあった(と記憶している)『毛公鼎』がないので戸惑った。今回は佐藤信弥さんの『周 - 理想化された古代王朝』で読んだ「故宮三大青銅器」を確認することを目的にしていたので。でも大丈夫、全て別の展示室で見つけた。

【305,307室】「古代青銅器の輝き-中国歴代銅器展」
『毛公鼎』。中国古銅器中最も長文の銘をもつ。

『㝬鍾(宗周鐘)』。

『散氏盤』。

【300,303室】「うつつとまぼろしの間で-故宮所蔵戦国時代から漢代の玉器 特別展」
【304室】「天香茄楠─香玩文化 特別展」

 今回は青銅器と玉器を頑張って見たので、2階の書画、陶磁器は比較的流した。

【202室】「巨幅名画」
【208室】「寄贈名画展」
【204,206室】「婉而通-篆書の物語」
【207室】「紫砂風潮-伝世品及びその他器物」
【203室】「心に適う-明永楽帝の磁器」
【201,205室】「土の百変化-中国歴代陶磁器展」

 最後にミュージアムショップに寄ったが、あまり欲しいものがなかったので、何も買わずに出てきた。しかし、地下のロビーに展示されていた「故宮デザインコンクール」の入賞作品は面白かった。1等賞は真黒な仙草ゼリーにミルクを注ぐと水墨画の景色が現れるというもの。詳細はこちら(中国語ニュースサイト)。

 私は皇帝「朕倦了」皇后「本宮乏了」(どちらも「疲れた」)のアイマスクと、

翠玉白菜ちゃん(2匹のキリギリスつき)が気に入った。ぜひ商品化してほしい。

 午後2時くらいで集中力が途切れたので故宮博物院を出る。相変わらずいい天気だ。MRT淡水線で北投温泉(新北投)へ向かう。温泉というから山の中かと思ったら、全く風情のない駅前だった。それでも公園に沿って歩いていくと、レンガと木造の古風な建築が見えてくる。北投温泉博物館である。

 もとは日本人が開いた公衆浴場だったので、館内にはタイル張りの湯舟も残っている。

 戦後、一時期は廃墟となっていたが、小学校の先生と生徒が郷土の歴史を掘り起こし、地元の人々の努力によって博物館としてリノベーションされたのだそうだ。館内の説明を読んで感動してしまった。

 温泉博物館の隣りの台湾市立図書館北投分館は、2014年にCNNが選ぶ「世界で最も美しい図書館ベスト27」にランクインしたこともある。時間が余ったら、ここでゆっくりしてもいいなと思って、読みかけの本も持っていったのだが、残念ながら休館日で入れなかった。

 台湾駅のフードコートで夕食。地下街直結のスーパーでお土産のパイナップルケーキを仕入れてホテルへ戻る。毎日、比較的早めにホテルへ戻っているのは、20時から2話ずつ放映のドラマ「軍師聯盟」を見たかったため。明日はもう帰国日である。(1/6記)

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