時間のしずく time drops 

たいせつなもの。すきなこと。

今ふたたびの「バック・トゥ・ザ・フューチャー」

2015-06-04 | 映画 のこと



次男がレンタルしてきた「バック・トゥ・ザ・フューチャー」1と2のDVDを
娘と一緒に観る。
映画「Back To The Future」 は、1985年制作のアメリカ映画。

うわあ~~。改めてちゃんと観ると懐かしいなあ。
TV放映で何度かチラ見してるけどね。
この映画は、十代の終わり頃、まだ真新しかった有楽町マリオンで
ともだち3~4人で一緒に観た。
面白すぎて、連続2回観たことも覚えてる。(入替はなかったのかな)

30年経った今こうして娘と観ながら、映画と同じようにまるでタイム・スリップ気分。

続編の「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」で、未来へタイム・トリップする先は
なんと、2015年。 まさに今。
17歳の役だった主人公とその彼女は、すっかり老けて50歳手前。
今や、こっちが現実ですね~。

それにしても、「現在」は、過去の未来にかなり近づいてる。
水素をエネルギーに動く車だって実用化されたし、近い将来ゴミで動く車も出てきそう。
空を飛ぶ車・・・ってのはどうかな。

主題歌の「The Power of Love」も懐かしいなあ~~。
ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース。(ヒューイは映画にもカメオ出演)
このブレイクの1年程前に、「Do You Believe In Love」が入ったアルバムにめちゃハマって
音楽雑誌に載っていたアメリカのエージェントに
「日本にもライブに来てください!」と綴ったエアメールを送ったら、
なんと
ヒューイからご丁寧に返事をいただいた。今でも大事に仕舞い込んであるタカラモノ。

このブレイク以来、彼らは毎年のように来日し、もちろんほぼ毎回ライブへ出掛けたものです~。

そんな忘れかけていた逸話を次男坊にしたら
「それ、スゲーじゃん!!」ってすっごく驚かれて、おどろいた。

挙句、「その手紙、売ったらいくら??」 と目が$マークになってる。
知らんわー^^; 売らんわー!

 

 


映画「6才のボクが大人になるまで」

2015-04-09 | 映画 のこと



「6才のボクが大人になるまで。」(原題:Boyhood アメリカ2014)
監督はリチャード・リンクレイター

人生を早回しで観ているみたいな・・・

主役の「メイソン」が6才から大学入学の年齢までの成長を
12年間に渡り時間を追って撮り続けた映画。

12年間という長い長い時間の積み重ねを
166分の映画でみる。

いろいろ・・・実にいろいろ、ものを思わされる映画です。

巣立っていく息子を前に
母親が言うコトバに、図らずもぽろぽろ涙が。

そういう気持ちがよくわかる年齢に
いつの間にかわたしもなったということなんだな。

一緒に映画を観に行ったのは、長男の公園デビュー以来の友人。
昨年大学に入学した我が子たち。
この、最初は6才だった主人公と、我らの子はドンピシャ同年代。

この主人公と全く同じ時間が我が子らの上にも流れていたわけで。。。
映画を観終わったあと、
ともだちとふたりして、これまでの自分の12年間も同時に
圧縮されて目の前にぽんと投げ出されたようなキモチになってしまった。

自分は、子どもたちの中に何を残してあげられただろう???

子ども時代のきらきらとした一瞬一瞬の時間。
その一瞬はずっと連続しながら今もここにあるはずだけれど
わたしたちは、その一瞬を 一瞬たりとも手の中につかまえることもできず
時間は矢のように過ぎてゆく。

あ~~!「母」はせつない!

時はうつろいゆくもの・・・。

「諸行無常」 を 想わせる奥深い映画でした。

 


映画「ストレイト・ストーリー」

2015-03-09 | 映画 のこと



久しぶりに、まったりゆったり系のいい映画に出逢った。

「ストレイト・ストーリー」監督はデヴィット・リンチ
(The Straight Story 1999年アメリカ映画)

今まで観ていなかったのが不思議。

なにもすごいことは起こらず
だんだん、じんわりとココロが温まるロード・ムービー。

ロード系は、昔の「いつも二人で」にハマって以来、結構すき。

デヴィット・リンチといえば、「エレファント・マン」とか「イレイザー・ヘッド」とか
ちょっと苦手な分野の映画で有名な監督だから
無意識に意識の外へ置いてしまったのかもしれないなあ。


些細なことで仲たがいしたままだった兄が倒れたと聞いて
十年振りに会いに行くことを決めた高齢の主人公。

目も衰えて、車の運転が出来ない彼は、芝刈り機に手作りトレーラーを繋げて
560km離れた兄の住む町へと旅に出る。

さまざまな人に助けられたり助けたりしながら旅は続く。

スゴイのは、このストーリー、なんと「ストレイト氏」の実話だということ。
それでストレイト・ストーリーなのね。

これまた高齢のお兄さん役にびっくり。
昔からとてもすきな「パリ、テキサス」の主人公トラヴィス役のハリー・ディーン・スタントン。
かなりお年を召していたので、
このひと、見たことあるけどだれだっけか・・・・と観た時はわからなかったのだけれどね。


何週間もかけて、やっと辿りついた兄の家。

どんなに長い時間が、会わない間に流れ去ってしまっていたとしても、
ほんの一言二言コトバを交わすだけで
瞬時に繋がるココロ。。。

それが家族ってものです。

ふたりが一緒に見上げる星空が
何よりも雄弁にこれまでのふたりの絆を語っているようでした。


あえて、時間の流れをスローにしたいひとにおすすめの映画です。


ブラック・スーツのふたり

2015-03-01 | 映画 のこと




1981年の公開以来
人生で一番回数多く観た映画・・・
「The Blues Brothers」!

この映画はずっとだいすきだー。

20年以上ぶりにスクリーンで観る機会があり、
久しぶりにどっぷり彼らの世界に浸ってきました。

DVDも持っているのだけれどね~。(息子たちもハマりました)
この映画は、なんといってもスクリーンで観たい映画。

高校時代、ぴあをチェックして上映している名画座を探しては
一都三県なら、ひとりで何度でも観に行ったものです~。
この映画だけは、いつも最前列。
周りは、シブガキ隊やら(懐かしい)チェッカーズやらにハマっているような時代、
今思えば、ちょっと変わった女子高生だったことは否めないな。

CGのない時代の、臨場感溢れるオール実写カーアクションのカッコよさにも
すっかりハマっていたものです。

ブルースの大御所もたくさん登場するこの映画のお蔭でいろんな名曲を知り、
聴く音楽の幅もすごく拡がったような気がするなあ。

この写真、実はレコードジャケットの一部。

 このひとたちの音楽は、とにかくたのしい♪



この映画、実にさまざまなミュージシャンや有名な役者が参加しているのだけれど、
 (スティーブン・スピルバーグのチョイ役も有名ですね)
今回、エンドロールを眺めていたら、今更ながら新たな発見が!

イーグルスのジョー・ウォルシュの名前をみっけちゃった!
え~~?
帰ってから調べたら、ラストの、刑務所での「監獄ロック」のライブシーンで
最初に踊りだす囚人役がジョー・ウォルシュなのだそうだ。
へえ~~知らなかったなあ。

観るたびココロ踊るだいすきな「The Blues Brothers」!

今回映画館に道連れにした、初めて観る友達は
ブルース・ブラザーズが他のわたしのすきな映画とは
毛色が違うので、驚いていたけれど
「面白かった~!でもコレは、十代で観たかったな~。」
なるほど~。確かに。
わたしも観るたび十代のキモチに戻ってるかも。

あの何でもアリ感の、
ワクワクする、バカバカしいほどの痛快アクション・ミュージック・コメディ映画(?)を
初めて観て共鳴するには、ハイティーンくらいのまだ余白の多いココロが必要なのかも。

本にも読み時があるように、映画にも観ドキってものがあるのかもねえ。
わたしはきっと、ちょうどいい観ドキに出逢ったってことか。

名画「The Blues Brothers」
いつ観ても心底アゲてもらえる、わたしのたいせつな一本です。


映画「アバウト・タイム」

2015-01-31 | 映画 のこと

洋画好きともだちN&Mさんと
今年初の映画観賞へ。

「アバウト・タイム」2013年イギリス映画。
監督はリチャード・カーティス。

リチャード・カーティスといえば
だいすきな「ノッティングヒルの恋人」「ブリジット・ジョーンズの日記」
「ラヴ・アクチャリー」などなどの監督。

面白くないわけはない映画です。

クスクス・ぽろぽろ・・・のラブ・コメですが
いろいろ、いろいろ・・・
ものを想わされる映画でした。

自分に自信のない主人公ティム。
この一家に生まれた男は代々タイムトラベルができる能力を持つ、
と、21歳の誕生日に父に告げられてから
彼の人生は変わって行く。

失敗をするたびに過去に戻り、やりなおして
人生をよりよいものに変えていこうとする主人公。

そうしていくうちに、
愛するということの意味、人生の意味に気づかされていく。。。


タイムトラベルかあ・・・。

わたしにも、戻りたい時間はたくさんある。
取り戻したい時空間もたくさんある。
それは現実には叶わないことであることももちろんわかっているし
今までの時間をなかったことにしたいとも思わない。

それでも、誰にでも戻りたい時間、もう一度過ごしたい時間というものがあるもの。

この映画は、やさしく、そしてじわじわと
現実を直視すること、
いかに今現在の何気ない時間を愛しんで生きるか・・・
という、当たり前なんだけれど つい忘れがちなたいせつなことを
目の当たりにひろげて観せてくれる。


アタマではわかっていることなんだけれどね。
改めて、こころにごーんとドラを鳴らされたような気持ちです。

この監督の映画っていつも
人物設定が、とても愛すべきちょっとズレたひとが多くて
何とも親しみが湧く。

この映画では、なんといっても父親役の、ビル・ナイがいいですね。
彼なしには、こういう味わい深い映画にならなかったことでしょう。

ハートフルないい映画を観ると
こころの芯の部分がじんわりと温められる感じ。。。
遠赤外線的映画?

だから映画って すきなのかも。


古きよき日本映画

2015-01-16 | 映画 のこと



先日読み終えた高峰秀子著「わたしの渡世日記」。

無性に古き良き時代の日本映画を観たくなって
図書館のビデオコーナーへ。

選んだ一本は、昭和25年(1950年)小津安二郎監督「宗方姉妹」

対照的な二人の姉妹。古風な日本女性、姉役の田中絹代と
奔放な妹役、高峰秀子。

考え方が古いのよ!と妹に言われ、
姉の返すコトバ。

  「古くならないことが新しいことだと思うのよ」 

このコトバが、この映画のキーワードなのかも。

観終わったあとに、なんかすごいこと聞いちゃった気がする・・・と、
巻き戻してそのセリフをもう一度確かめちゃった。

さすが不朽の名脚本家です。

小津安二郎の映画は、ずっと以前にTV放映のものを何本か観たことがあるだけ。
それでも、原節子の上品な立ち居振る舞いや笠智衆のやわらかな演技に
日本の良き時代を感じ、魅せられたものだ。

そして、古い映画のもうひとつの醍醐味は
今はもうない建築物にお目にかかれること。
この映画でも、銀座界隈のいい感じの近代建築が随所に出てきて
見惚れてしまった。たった戦後5年の世の中・・・。
古い映画は、貴重な歴史的資料でもあるのですね。

 「いい映画は古くならない」 と、 実感させられた映画でした。

しかし・・・、一番脳裏から消えないのは、上原謙のにやにやニヤけた微笑かも!
あんなに終始ニヤけた俳優みたことなーい!!(しかも似合ってる~)

さあ、次はなにを借りてこようかな。

 

 


映画 「 なまいきチョルベンと水夫さん 」

2014-08-27 | 映画 のこと



川越スカラ座へ。
てづくりともだち三人で。

ほんわか明るいほのぼのスウェーデン映画に
夏の疲れを溶かしてもらいました~。


セントバーナードの「水夫さん」は犬だからね、セリフはないのだけれど
佇まいになんとも味わいがあるんだなあ。

こどものころ、近くにセントバーナードのブリーダーのお宅があって
ともだちモコちゃんとよくお邪魔して犬と遊ばせてもらっていた。

腕が回らないほど大きな犬をぎゅっとするのってダイスキ。
あの頃、すごくすごく飼いたかったんだよネエ、セントバーナード。
おっそろしいほどのヨダレなんだけれどね。
きっと、ハイジのヨーゼフの影響もあったのだろうなあ。




川越スカラ座、何度行ってもこの映画館はいいよねえ。
すごくほっとします。


 表は今はタイル張りだけれど、
ちょっと横手を覗いたら、うわあ~すてきな古い空間をみっけ!



この 時間の積もった感じ・・・すきだなあ~。

川越スカラ座、ここも永遠にこのままであってほしい場所です。

 


 


ロビン・ウィリアムズ

2014-08-13 | 映画 のこと



ロビン・ウィリアムズが亡くなった。。。

「確かファンだったような・・・」と、すぐにメールをくれたのはともだちのMっち。
Mっちの奥さんWちゃんもファンなのだそうだ。

 そうだよ~~。

18歳のときに「ガープの世界」でファンになってから
観ていない出演作はないかも。

世界中の誰をもホッとさせてくれる、唯一無二のあのスマイル・・・。

どんなに幸せそうにほほえんでいたとしても
こころの中まではわからない。


同じくファンの映画好き仲間Mちゃんにメールをおくる。

想いは、てん てん てん と
つながって、見えないおおきな輪っかになる。


映画「ガープの世界」から、たくさんたいせつなことを学びました。
何度観たかわからないくらい。。。

「いまを生きる」にも当時かなり影響を受けました。


 
とおく日本から、こころよりご冥福をお祈りいたします。




映画「チョコレートドーナツ」

2014-06-27 | 映画 のこと

「チョコレートドーナツ」 原題「Any Day Now」

これは来たらぜひとも観ようって思っていたのに
上映情報をチェックするのをすっかり忘れてた~。

ラッキーなことに、同じく洋画好きな友人が誘ってくれて
見逃さずにすみました。
とても久しぶりに映画館へ。

上映中だから詳細は書かないけれど・・・
実話だということを忘れずに、こころに刻みつけながら観る。


70年代のカリフォルニアが舞台。

ゲイバーのショーダンサー
お堅い弁護士
ネグレクト状態のダウン症の少年

それぞれに孤独な三人が出逢い、ひとつの家族になっていく。

アイ というもの。
家族 というもの。
こころをつなぐ ということ。

いろいろ考えさせられこころを揺さぶられる映画です。

同性愛者があからさまな差別を受けていた70年代・・・。
世間の目は冷たく、穏やかな三人の時間は長くは続かない。


「あんしん」ってものが
人間にとってどれほどたいせつなものか・・・

誰もに必要な、あって当然な安心して暮らす権利。

現在の日本に於いてもネグレクトの悲惨な事件は後を絶たず
罪のない子どもが今もどこかで
かなしいこころを抱えて暮らしているかと思うと・・・。

悲劇が起きる前に、たったひとりでも
気づいてあげられるように
ひとりひとりが無関心でいないようにしなくちゃね。


この、主演のアラン・カミング。
このひとの唄、このひとの演技・・・沁みます。
現実でも同性婚をしているというこのひとならではシンクロ感なのかも。

魂で繋がるアイに性別なんてもの、まったく関係ないとわたしも思う。

もしもうちの息子が将来カレシを連れてきても
わたしは No problemだよ!


映画「チョコレートドーナツ」
深い深いアイの映画です。





 


映画「パリ、テキサス」

2014-01-17 | 映画 のこと



この映画、名作だよねえ。
レンタルショップで見つけて約20年振りに観た。
「Paris,Texas」1984年(西ドイツ・フランス合作)
監督はヴィム・ヴェンダース。

20代の頃、初めて観た時は怖いくらい深すぎる愛のかたちに酷く衝撃を受けた。

40代。歳を重ねた今、また違う観点から観ている自分に気づく。

「夫婦」とは何だろう・・・。
親子の絆・・・。
兄弟の根っこの繋がり。
いろんなアイのかたち。。。

何度観ても、 深い映画には、こころのいろんな部分を揺さぶられるものだ。

誰にでもね、ちょっと変わったところがあったっていいと思う。
それがニンゲンというもの。

「普通」って、何をもって定義するのか、それこそひとそれぞれ。
普通を求めるあまり、波風立たせずフラットに生きるのは、
何もものを考えない ということなのかも。

それは 味気ない。

人生、時には 寄り道も遠回りも必要かもね。

  
     




「スミス都へ行く」 Mr.Smith Goes To Washington

2013-10-07 | 映画 のこと



きっと一生涯、だいすきな映画。
「スミス都へ行く」(Mr.Smith Goes To Washington 1939年アメリカ)

この映画はもう何度観たかわからないくらい観ているのだけれど
こんな清々しさは、どの映画にもないくらいね。

大自然の田舎から引っぱりだされて上院議員になったひとりの男が
政治世界の中心で大義を貫く、あっぱれ!正義の物語。
監督はフランク・キャプラなので、ユーモアもたっぷり。気持ちの良い映画です。

アメリカ万歳!的な、愛国教育映画の要素も多分にあるのだけれど、
(実際、戦争に突入していく時代だったしね)
いいのいいの、それはちょっと横に置いといて。
わたしは、この映画の中の清々しさとユーモアがすきなのだ~。

この映画を初めて観たのは、二十代前半。
仕事帰りに学生時代のともだちと待ち合わせては
今はなき「銀座文化」で古き良き名画にどっぷり浸っていた頃の話。

実はこの映画は、わたしの人生を変えるキーワードを
啓示してくれた映画なのだ。

新卒で入社して2年余り。浜松町にあった職場にストレス満杯だったわたしに
ジェームズ・ステュワート扮するジェフ・スミスの言うコトバがじわじわと浸み込んだ。

「トンネルの先に見えてくる光・・・。トンネルから出た時の感動をいつも忘れずに生きる・・・」
というようなセリフに、ジーン・アーサー扮する秘書のサンダースがこころを動かされる・・・というシーン。

  そうか。わたしは今、トンネルの中ににいるんだな。
  こんなところで、ストレスを後生大事に抱えてうずくまってる場合じゃない。
  ここから出よう。光をみよう!!

って 気づかされちゃったんだなあ。
その時、わたしにはジェームズ・ステュワートが神に見えたものです~。


その後、俄かにエンジン起動。(あ。政治家を目指したわけではありません~)
あのまま居たら、ココロが崩壊するか、
もしくは何も感じないようにガチガチの岩になるかしかない・・・

というような状況だった老舗メーカーの営業事務職から、
小さいけれど、やりがいはたっぷりありそうな若い出版社へと
転職に踏み切ったのであった~。

安易なヤツ。という声も聞こえてきそうですが・・・、
何かを決断する時ってのは、
案外そんなもんだよね。
何かがピカッと知らせをくれる。っていうかね。

あ、そうだったのか!ってみえていなかったことに気づくっていうか。。。

自分の気持ちを確かめたくてなのか、鼓舞したくてなのか、
2週間ほどの上映期間中に、確か3~4度足を運んだ。
この時すでに50数年も過去の映画に、わたしは光と未来を見出したのだった~。
もちろん、この映画のみで決断したわけではないのでして、
この頃読んだ本やら、ともだちのコトバやら
いろんなものに同時に背中を押されたのだけれどね。

先日、図書館でDVDを見つけて、
久しぶりに、じっくり観た。
何度観ても感動に涙!ちりばめられたユーモアに笑い
清々しい気持ちで幕!議長の隠れスマイルがまたいいんだよねえ。

日本の政治家の皆さんも、この映画を観て、
こころを洗って出直してコイヤ!って言いたいくらいだ。

・・・現在、アメリカ政府も何やら大変なことになっちゃって
この古き良き映画は、すっかり昔々の夢物語でしかないとしてもね。

ところで、この映画、昔から解けない疑問がひとつ。
ジーン・アーサーが演じるサンダース。
ファーストネームは「クラリッサ」なのだけれど、
本人は言いたがらない上に、初めてファースト・ネームを聴きだしたジェフ・スミスは、
「あ~・・・」という感じに言葉を濁して、皆と同じく「サンダース」と呼ぶことにするのよね。
何でなんだろう????
クラリッサって、例えばすごく古臭い名前とかなのかな。
日本でいう「ウメ」さんとか、「トメ」さんみたいな???
若しくは、この時代、誰もが知る有名な「クラリッサ」がいたとか?

改めてまたその謎が、ココロに引っかかっちゃった。
思えば初めて観た頃からもう20数年もの謎なんだなあ。
へえええ!って納得な答えにいつか出遭えるかな~。






思考の海へ潜る

2013-09-28 | 映画 のこと



車のCMのジャン・レノ。
最早、ドラえもんにしか見えない。

鈴が似合いすぎです。
「グラン・ブルー」(「グレート・ブルー」)の頃のジャン・レノからは想像もつかないよね。

あの映画、20代の頃だいすきだったな。
ロザンナ・アークエットがとても愛らしい女性を演じていて、
すっかり魅了され、彼女が出演している映画を探して何本か観た。
「スーザンを探して」の時の彼女もとてもかわいい。

その後あまり見かけないなあと思っていたら、
面白いドキュメンタリー映画を制作!
監督に転身するとは、可愛いだけの女性じゃなかったのね。

「デブラ・ウィンガーを探して」2002年
ハリウッド女優の本音を赤裸々に綴るドキュメンタリー。
これがなかなか面白い。
有名女優が勢ぞろい。
ボロボロ出てくる本音に、セレブな彼女たちが≪近所のお姉さん≫に見えてくる。
ロザンナ・アークエット、恐るべし!

グラン・ブルー、また観たくなっちゃったな~。
イタリアの青い青い海、深い深い藍色の海の底。
実在の素潜りダイバー、ジャック・マイヨールの物語。。。

主演のフランス人、ジャン=マルク・バールの
あの無垢な瞳の海に潜りたいわー。

 

 


サバのホネから学ぶ。

2013-09-14 | 映画 のこと



八月。原画展に立ち寄った。
すばらしい原画。そして飛行機への思い。宮崎監督の「素」をみたような気持ちに。
これは行かなくては。。。と思い、とうとう観てきました。

主人公は、零戦の設計者堀越二郎の人生に堀辰雄の小説を溶かしこんだ架空のひとですが、
原画展で、解説文の中に立原道造をおもわせる・・・というようなくだりをみつけました。

わたしもだいすきな詩人・建築家でもある立原道造。

高原を歩くこの主人公の細長い白いシルエット。
立原道造もきっとこういう歩き方をしたに違いない。と、勝手ながら感じておりました。

そして・・・学ぼうとするひとは、何からでも学べるものなのだなあ・・・と
サバのホネ に改めて教えられました。

これは、繊細にして骨太アニメーション。
宮崎監督の渾身の作品。ぜひ劇場で。
(厚手のハンカチ要持参!)

        「飛行機は美しくも呪われた夢・・・」

  


 


映画「ジェイン・オースティンの読書会」

2013-09-05 | 映画 のこと

「ジェイン・オースティンの読書会」
(The Jane Austen Book Club 2007年アメリカ映画)

最初から終わりまでどこをとっても
全部気持ちのいい映画ってなかなかないものだけれど、
これは、ちょうどいい温度で、しかもサラっと肌触りのいい(?)映画。
おとな向けの、深刻過ぎず甘過ぎない良質な映画をお探しの方にお薦め。
ジェイン・オースティンの本を読んでいなくても十分楽しめる映画です。
(きっと、読んでみたくなっちゃうと思うけれど!)

ジェイン・オースティン。
数年前に、恩師・T先生に「高慢と偏見」を薦められて読んだ後、
その世界に魅了され、全6作ジェイン・オースティンの世界に
たっぷりとっぷり浸り込んでしまった。

この映画を観るたびに、「エマ」をまた読もう とか
「ノーサンガー・アビー」をもっと古い翻訳で読み返したいなとか、
頑張って原文で読んでみたい!とか、
オースティン・ワールドにまたまた引き込まれちゃう。

「高慢と偏見」のリジーもすきだけれど
「説き伏せられて」(「説得」)のアンがわたしは一番かな。
いや、どうだろう。時が経ってから読み返したなら、また違って感じるかもしれないな。

読み返したい本がたくさんあるって、シアワセだ。

オースティンの世界を、わたしの人生に運んでくださった T先生にもココロから感謝です~。

  






されど映画

2013-07-06 | 映画 のこと



「映画」は、いろんな知らない世界を見せてくれる。
わたしには、本と同じく 世界を拡げてくれる貴重な文化の泉。

ヴィム・ヴェンダース制作の「レイン」 (Three Days of  Rain  2003年アメリカ)
を観た。

降り続く雨の街
もの憂いジャズの音
それぞれの上に流れる時間

観たその時にはよく解らなくても、後々ふと考えさせられる映画ってあるよね。
この「レイン」はその手の映画。 (でも暗いなあ・・・)

ヴィム・ヴェンダースといえば。
「パリ、テキサス」だよね。 (Paris,Texas 1984年アメリカ)

あの映画、観たのは20代半頃だったかな。
ひどく深くこころに刺さって抜けない映画のうちのひとつ。

もう一度、観たくなっちゃったなあ。
40代の今観たら、受け取り方もきっと違うはず。

わたしは何を想うだろう。。。







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