ミヒャエル・ゾーヴァの絵はおもしろい。
彼の挿絵が観たくて、この本を買ったのだけれど、
これがまた、文のほうもおもしろい。
アクセル・ハッケ作 「キリンと暮らす クジラと眠る」。
いろんな生き物を取り上げて、その生態や暮らしを
事実と想像と夢想を織り交ぜて、可笑しくそして大真面目に語る。
ワニがなぜあんな鎧に閉じこもるようになったのか、とか
うざぎは家庭内暴力の常習なのだとか、
クマと人間がなかよくなれたら…とか。
独特の視点で語るように書かれているゆるさがいい感じ。
ミヒャエル・ゾーヴァの作品は、
あのシュールで可愛い映画「アメリ」のなかにも登場している。
その不思議で奇妙な色彩や構図は、一度観たら忘れられない。
何年か前に、銀座松屋で(だったかな?)、展覧会があって、
たくさんの不思議な作品を観るうちに、ますます魅かれてしまった!
ちょっとマグリットの絵にも通ずるところがあるかな。
日常のなかで、チカッと光る非日常、みたいなものって
なぜだか、とってもすきなのだ。
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