内藤礼
「生まれておいで 生きておいで」
東京国立博物館
インスタレーション作品が
館内の空間を取り込んで展示されている。
コトバを超えた内藤礼氏の世界観の時空間に暫し漂う。。。
展示品とその名前の間には
計り知れない思惑や考察が詰まっているのであろう。
例えば、まぶたという題名を作品番号を頼りに探してみると、糸につるされた小さな銀紙だったりする。
ゆるりと風が吹くたび小さな銀紙がひっそりと揺れて光るのだ。
まぶた。。。
(ココロの中でまぶた、まぶたと唱えるうちに、小川洋子氏の小説『まぶた』を思い出したりする。関係ないのに。)
ありのままにうけとめる。
そんな中、重要文化財の土製品なども作品としてぽつんと展示されている。
ただの土くれのようでいて、よく見るとそれは縄文時代の幼児(赤ちゃんかな)の足形である。
確かに存在したヒトの証。。。
土くれがずんと重みを増す。
自然光のもと、キラキラと光る硝子玉の展示もうつくしかったな。
内藤礼氏、わたしは「ひと」の作品で初めて出会って惹かれたせいか、どうもどこかに「ひと」が置かれてはいまいかとこころが勝手に探してしまう。
ひとりだけでも「ひと」が置かれていたならなぁ⋯
などとあの空間でひとり妄想していたのであった〜。
今回は近代建築物としての東京国立博物館も改めて堪能できた。
ひかり溢れる階段
開けたくなる古いドア
モスク建築を思わせる窓とタイル
今回庭園も初めて散策。
今回庭園も初めて散策。
庭園の蓮池越しに眺める本館の姿。
こんなに大きな建物だったのねぇ。
雨上がりの晩夏の風を感じる庭園はなかなかの見応え。
秋の深まる頃もきっと素晴らしいことでしょう。
次回開催は「はにわ展」
これもたのしみ!