遠い夢は、遠い記憶と溶け合う。
夢か真か?
昔見た忘れられない夢を
時間が経過してからふいに想い出すと
それは、本当に見たかのような映像となって
脳の中で再生される。
フシギだ。
「天が降り
地表が捲れあがり
川も海もゴウゴウと
音を立てながら
何処かへ流れ墜ちてゆく
全ての終焉がここから見える
私はひとり 断崖に立ち
ピンク色の雲に乗って 去ってゆく
レイヨウの群れを
じっと 眺めている 」
これは、二十代の頃にみた夢。
この夢の中でわたしが立っていた場所は、
当時まだ家族と暮らしていた街。東京湾の埠頭の見渡せるとある高台。
あの頃はまだ自転車を飛ばして
海沿いの倉庫の隙間の空き地を通って海辺へ下りることもできたものだ。
けれど、この夢から数年経ち、別の街へ引っ越した後、
この辺りは再開発によってすっかり姿を変えてしまった。
レイヨウの群れは、空を飛びはしなかったでしょうけれど。
夢の世界は確かにどこかと繋がっている。。。
って思うとオモシロイ。