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たいせつなもの。すきなこと。

国立新美術館 リヒテンシュタイン展

2012-12-01 | 展覧会・アート のこと



昨年、長男の高校の保護者会で出逢ったおNEWなともだち・Yさんのお誘いで
「リヒテンシュタイン 華麗なる侯爵家の秘宝」 展へ。

これはこれは!まさに華麗なる展覧会でした。

リヒテンシュタイン侯爵家の絵画コレクションのほか、
煌びやかなキャビネットや、和洋折衷な磁器製の燭台などなど。
これでもか~っていうほど豪華絢爛なバロック調の品々。

「夏の離宮」の4枚の天井画はとても見ごたえあり!


 
   「古代ローマの廃墟のある風景」ヘルマン・ポステュムス 1536年

この絵には見入ってしまった~。
あのローマ市内にあるフォロ・ロマーノなどの古代遺跡。
この絵が描かれた約500年前にも、既にこうして巨大遺跡がごろごろと転がっていたわけよねえ・・・。
(真ん中の下の方に人間がひとり描かれています)
何だか感慨深いなあ。
古代ローマは紀元前のハナシだもの。
時空を超えて、現在も500年前もたいして変わらないってことが何だか不思議でしかたがない!


     「ベツレヘムの人口調査」 ピーテル・ブリューゲル2世 1607年

この絵。すごくおもしろい。この時代のまちの暮らしが手に取るように描かれている。
じっと見ていたら、いろんな音まで聞こえてきそうよ。



「虹の女神イルスとしてのカロリーネ・リヒテンシュタイン侯爵夫人」
 エリザベート・ヴィジェ=ルブラン 1793年

ポストカードではよく見えないけれど、雲の下に綺麗な虹が掛かっていて
それはそれは美しい絵。日本の民話もギリシャ神話も似たようなモチーフがあるのね。
どう見ても、天女の羽衣だわ~。

しかも、この裸足。 当時高貴なひとを裸足で描くことはありえないことだったそうで
物議をかもした一枚なのだそうだ。なるほど~。
それにしてもたいへん綺麗な夫人だ。

そして、実になんとも可愛らしいこの一枚。


「マリー・フランツィスカ・リヒテンシュタイン侯女2歳の肖像」
フリードヒ・フォン・アメリング 1836年

手を伸ばしたら柔らかな巻き毛に触れられそうなくらい鮮やかな色彩の肖像画。
またこの抱いた人形のリアルなこと!

展覧会のラストに飾られているこのしあわせな寝顔に
だれもがココロをふんわりと包み込まれるような気持ちで出口へ~。

リヒテンシュタイン侯爵家の世界を堪能いたしました~。

ゴージャスな空気をたっぷり味わいつつ
ゴージャスついでにランチは3Fにある「ブラッスリー・ポール・ボキューズミュゼ」へ。

  ナフキンも立派な刺繍入り!

円錐形のトップにぐるりと席があります。
入り口で結構並んだけれど、お喋りしてたらあっという間。
並んだ甲斐がありました。さすが味わい深い美味しいフレンチでした。

 国立新美術館は、うつくしい。

ここの解放感と、晴れた日の陰影が結構すきです。

3月に開催される「カリフォルニア・デザイン1930-1965」も おもしろそう!



 


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