時々、無性にアートにどっぷり浸りたくなる。
思い立って美術館へ出かけるのは
わたしなりの一種のストレス解消法なのかも?
上野・東京都美術館へ。
気になっていた「ポンピドゥー・センター傑作展」を観てきた。
20世紀の現代アートの巨匠がずらずら~~。
といっても、全部知っているわけではありませぬ。
一年一作品という構成で、1906年、デュフィの「旗で飾られた通り」に始まって
1977年、「ポンピドゥー・センターのスタディ模型」レンゾ・ピアノ、リチャード・ロジャースに終わる。
時系列でいろんな作品を辿りながら
時代の流れも感じさせてくれる。
そして、やっぱりアートも知らぬ間に
これはすき、これはそうでもない、これはヤダ。と、
自分がココロで振り分けながら観ていることに気づく。
きっとだれでもそうね。
だから、長く立ち止まる場所もひとそれぞれ、様々なのでしょう。
今回、印象的だったのは
ブランクーシの「眠れるミューズ」
マン・レイの「剃髪したデュシャン」
シャガールの「ワイングラスを掲げる二人の肖像」
(これは足元の海がいいかんじなのだ~)
オーギュスト・シャポー「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」(あかりがとても心地よい絵)
フルリ=ジョセフ・クレバン「寺院」
(お告げの通りに描き始めたという摩訶不思議な絵。ちょっとコワいけど惹きつけられる)
クリスト「パッケージ」
(つい先日赤瀬川さんの本の中でクリストと対談したハナシを読んだところ!)
そういえば、話題の西洋美術館の建築家ル・コルビュジュの描いた
絵画も並んでいた。画家でもあったのね。
さすが建築家?油絵の絵の具も厚塗りで不思議な立体感があったのも印象的。 ル・コルビュジュ「静物」
写真家アンリ・カルティエ=ブレッソンの
1932年の写真「サン=ラザール駅裏」
これもとても気に入りました。
添えられたコトバ
「写真が私を捉える。その逆はない」に、なるほどなあ~~とうなる。
時をなぞる時系列の展示。
1945年のパネルには何も展示されておらず
そっと聴こえてくるのは
エディット・ピアフの「ラヴィアン・ローズ」。
1945年という特別なこの年を静かに考えさせらせます。。。
改めて、20世紀は戦争に翻弄されつつも、
様々な芸術が生み出された凄い時代だったのだなあ。
ポンピドゥー・センター傑作展。
面白い展示構成の展覧会でありました。
(マグリットがここに並んでいなかったのはちょっと解せないけどな~^^;)
東京都美術館にて2016年9月22日まで開催中です♪
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