時間のしずく time drops 

たいせつなもの。すきなこと。

キジバトのヒナ

2010-07-12 | essay
次男がキジバトのヒナを連れて帰ってきてしまった。
よそのお店の傘立てに、置物のように止まっていたという。

拾ってきてしまったものの、エサも食べてくれないし
いやはやどうしたものかと。

     
     


この子、それにしても可愛くて、ひとをまったく恐れない。
されるままに、指にとまってじっとしている。

鳥にはちょっと詳しい長男が、それは巣立ちのヒナかもよ。と言い出し、

[キジバトのヒナを拾ったら]で検索。

すると、まさにちょうどいい情報がっ!

「野鳥のヒナを拾わないで!」というページを開くと、
まさに、この子と同じくらいのキジバトのヒナの写真がっ!!

この時期のヒナは、迷子のように見えても
必ず親鳥が近くにいるので、かわいそうに思って
連れて帰ってはいけない。と書いてある~~
しかも、まだ世間知らずなのでひとを恐れないそうなのだ。

この子のことだよ~~。

今、戻してこないと親鳥に逢えなくなるよ~。

というわけで、
拾ってきた次男はかなり名残惜しそうだったけれど、
長男と末娘がヒナをもとの場所に戻しに行ってきた。。。

翌朝、次男がその場所を見に行くともう姿はなかった。
親鳥と一緒に飛び立ったことを祈るのみ。。。


慌てて鳥かごまでお借りしちゃいました、kさんごめん~~!

数年まえにも、長男がヒヨドリのヒナを連れて帰ったことがあったのよねえ。
でもあの時は、ちゃんと飛べることが分かって、すぐ元の場所に戻したら
近くで親鳥がピーピー呼んで、すぐ追いかけて飛んだんだ。

それに比べたら、今回のキジバトのヒナはまだうぶ毛もいっぱいで、
か弱い赤ちゃんっぽかったよなあ。

みなさん!この時期、ひとりぼっちなヒナを見かけても
決して連れて帰ってはいけません~~。
手を出さずに見守る・・・。
子育ての基本は、生き物万物共通ですな。

それにしても、インターネットってこういう時に本当に役に立つなあ。
こういう有益な情報はありがたいものだ~

ちゃちゃっと、情報を見つける辺り、
息子もネット世代の子なのねえ~。



ルーツ

2010-07-11 | essay
    


自分のルーツにはたいへん興味がある。

母方の先祖は、大阪の商人だったというところまでしか
よくわかっていない。

父方の先祖は文献が残っているため分かりやすく、
父は、歴史上のある学者の六代目でもあり、
また別の歴史上のある藩士の四代目でもある。
父の代で、まったく別の二つの歴史が重なる。

こういうことって、知らないだけでたくさんあるのだろうけれど、
わかっているってところが面白い。

だからって現在が変わるわけではないのだけれど、
それを自分が知っているか知らないかでは何かが大きく違う気がする。

わたしの子どもたちにも、その血を更に半分受ける者として
伝えていきたいと思うのだが・・・

以前、六年生の教科書でその人物について習う時に、
長男に「このひとの子孫なんですって先生に言ってごらんよ?」
と話したら、

「お母ちゃん。そのひとの子孫が今はどんだけいると思ってんの!
それに、みーんな誰かの子孫なんだよ。」と、バッサリ。

お~~~!
普段割とボ~ッとしている長男の、シャープな言葉にびっくり。

まさに真なり。

でも、折角今のこの代まで伝わったのだから、
君らの子にもちゃんと伝えてほしいものよ。

でも、そう言えば、自分が中学の頃に父に、
歴史の先生に言うように、って云われても
なんだか気恥ずかしくて言えなかったっけな~。
直系じゃないから名字だって違うし~。


ところで。
ルーツといえば、アメリカのあの壮大なスケールの
ドラマ「ROOTS」。
クンタ・キンテ…!

テレビ放映を観たのは中学の頃だったかな。
かなりの衝撃だった。
あのドラマ、ちゃんともう一度観たいな。
現代の青年たちにもぜひ観てもらいたい名作だよね。


氷河のなかの青

2010-07-10 | essay
      


氷河は白いイメージだけれど、
近づくと青い。

あの青はなんの色なんだろう。

海の青は、空の色で変わる。
そんなことに気付いたのはいつのことだっただろう。

でも、氷河の青は純粋に氷の持つ色。

クライン・マッターホルンの展望台に昇った時、
氷河の青の美しさに心底圧倒されてしまった。
ひとの少ないシーズンだったためか、ひとっ子ひとりおらず、
あの素晴らしい真っ白な山々を望む大パノラマを
ひとり占め。(もとい、ふたり占め!)
この世ではない別の場所に立つような不思議な気持ちだった。

永い永い時間、変わらずにそこにある氷の中の青。
あの時初めて、白の中にある青を知った。

ニンゲンひとりのいのちは短いけれど、
大自然は脈々とそのまま続いてゆく。

なのに、そのニンゲンのせいで、かたちを変えゆく自然。

そのままに、たいせつにしたいと望むひとりひとりの気持ちが
大きく合わされば、きっと何かが変わるはず。だよね。


アイというもの。

2010-07-09 | essay
    

14年前、初めての赤ん坊の長男を産んだ直後、
わたし、完全にシャケの気分だった。

もうわたし、この世での役目を終えてもいいって、瞬間思った。

ま、それも束の間。
赤ん坊がいとおしくていとおしくて、
シャケみたいに川に流されちゃおられない!
って次の瞬間にはニンゲンに戻っていたけど。

赤ん坊への「アイ」が泉のように湧き出て
ほかのものはすべて色褪せてしまった時期があった。

生まれてからの蜜月。
野性の(?)母性に支配されてしまって、
物欲も、仕事への欲もスポッと消えちゃった。
音楽も映画も本も何もかも、すきだったものが、
すべてなくても構わないってくらい。

全身全霊でわたしを必要としているか弱い存在を
守るためだけに生きるしあわせ。
まさに、ほかには何もいらない。って気分だったなあ。
人生のリセットボタン押しちゃったみたいだった。

あんな時期は人生においてそうそうない。
盲目的な愛。
わたしが不器用なせいかもしれないけれど、
あれがいわゆる動物的な母性だったのだろうなあ・・・

二人目を考えた時、
ふたり目の子も同じように愛せる余力が自分に残っているのだろうか、と
こころに不安がよぎったのをよく覚えている。

果して二人目も三人目も、心配には及ばず、
「アイ」というものはちゃんと涸れることなく
こんこんと湧き出るものなのだと証明されたのであった~。

それにしてもあんなリセット気分は、今振り返ってみても
第一子限定だったなあ!

第三子の末娘も、もう8歳。子どもたちの成長とともに、
わたしの中では沸々と、元来のあらゆるものへの好奇心と
探究心が首をもたげてきているところ。

それにしても、

いろんな面に於いて、本能に一途に従いすぎる傾向がわたしにはある。
直観だけを頼りに前進し、時には自分自身にすら翻弄されてしまう。

もうオトナなんだし、もうちょっと計算するとか、先を読むとか、
うまく端折るとかして、上手に生きなきゃいけないよな、
と思ったりもしてみる。

でも、まあ、こころくらいは、風まかせ~に生きたいね~。



ミヒャエル・ゾーヴァ

2010-07-08 | 展覧会・アート のこと

    
     

ミヒャエル・ゾーヴァの絵はおもしろい。
彼の挿絵が観たくて、この本を買ったのだけれど、
これがまた、文のほうもおもしろい。

アクセル・ハッケ作 「キリンと暮らす クジラと眠る」。

いろんな生き物を取り上げて、その生態や暮らしを
事実と想像と夢想を織り交ぜて、可笑しくそして大真面目に語る。
ワニがなぜあんな鎧に閉じこもるようになったのか、とか
うざぎは家庭内暴力の常習なのだとか、
クマと人間がなかよくなれたら…とか。
独特の視点で語るように書かれているゆるさがいい感じ。

ミヒャエル・ゾーヴァの作品は、
あのシュールで可愛い映画「アメリ」のなかにも登場している。
その不思議で奇妙な色彩や構図は、一度観たら忘れられない。

何年か前に、銀座松屋で(だったかな?)、展覧会があって、
たくさんの不思議な作品を観るうちに、ますます魅かれてしまった!

ちょっとマグリットの絵にも通ずるところがあるかな。

日常のなかで、チカッと光る非日常、みたいなものって
なぜだか、とってもすきなのだ。


    



「雨がやんだら」

2010-07-07 | 本 のこと

    

こういうゲリラ豪雨が続くと、
いつも漠然とした不安とともに
椎名誠の短編 「 雨がやんだら 」を想い出してしまう。
そういうひと、きっとたくさんいるはず。

ずっと前に一度読んだだけなのに、
あの底知れぬ寂寥感は、今もわたしのこころの奥に
沈んだまま消えてゆかない。

そして大雨が降るたびに、水かさが増して水面に押し上げられるように
わたしのこころの奥の方から浮かび上がってくるのだ。

文章の持つ力って、怖い。

椎名さんの他の作品とは、ちょっと色の異なるフィクション。
フィクションながら、予測のつかない自然のもつ脅威や破壊力、
そして、大波に翻弄される木の葉のような人間の無力さを
まざまざと目の前に突き付けられる作品だ。

雨がやんだら・・・。

雨はやむもの、と思っているわたしたち。

もしも雨がやまなかったら・・・?
こわいよ~。


  


あたたかいライブ

2010-07-06 | MUSICのこと

       

ともだちに誘っていただいて、
高野寛さんのライブに初めていってきた。
渋谷「PLEASURE PLEASURE」

なんだか、とっても、よかった。
こんなふうな、あたたかい温度を感じるライブって。。。!!

熱いライブってのはいくらでもあるけれど、
「あたたかいライブ」ってなかなかないよ。

2階席から全体を眺めていたせいか、
高野さんとファンの皆さんの、
なんていうか、絆?不変の静かな愛?みたいなものが
こう、ふわあ~とまざり合う様が伝わってきた。
もしもわたしにオーラが見えたなら、
まさに会場が暖かなピンクオレンジ一色だったことだろう!

しかも、わたしのような初心者にも
アウェイな居心地の悪さを微塵も感じさせないってところが
やっぱり高野さんのお人柄と、ニンゲンの大きさを表しているのでしょう。

YMOの「君に、胸キュン」のカヴァーも
キャー。懐かしいうれしい!

またぜひ行きたい♪♪♪

宮川さんという方のパーカッション、すごくかっこいい!
ママラグ田中氏のコーラスも美しかった~。

ここちよいライブの後は
世界がワントーン明るく優しく見えるよ。


(え。単純~って言った!?)(笑)


パタゴニアの空

2010-07-05 | essay
BSジャパンで、十数年振りに放映された
「世界秘境全集・世界最南端、南米パタゴニア」。
うちは受信できないので、友人にお願いして
撮ってもらって観れました!

ともだちのmっちが東京に居る時に携わった大仕事!

じっくり観る。
これはこれは。。。言葉もないくらいに素晴らしい風景。

途切れることなく落ちる荘厳な滝。フラミンゴの鮮やかな羽根の色。
氷河の軋む音。南極からの強風で横向きになったという「旗の木」。

大自然の凄まじさ、美しさを目の当たりにしてきたのね。
仕事とはいえ、こんな素晴らしい場所に身を置けたなんて、
彼は本当に幸運。
こんな景色を観たら人生観変わってしまいそうだ。

彼は、今は故郷の奄美に戻り、
現在の仕事に真心をこめて取り組んでいる。(ようだ!)

そして、彼の撮る、ブログの美しい写真に
わたしはこころを洗われ、元気をもらっている。

これはケータイに送ってくれた、水溜りの中の夕焼け。
なんてきれいなんだろう。。。
 

   

奄美の空気をもっと観たい方は、Blog [amaminmin]へどうぞ。

訪れてみたいなあ、奄美大島。
そのときは、とっておきの場所に案内してね~!


THE BEATLES

2010-07-03 | MUSICのこと

ビートルズ。
T.Teacher からビートルズBOXをお借りした♪

    

わたしの人生にビートルズがやってきたのは、
あの79年のモンキーズ・リバイバル・ブーム
(関東地方限定!?)の時。モンキーズと同時に
大波となってわたしの人生にバッシャ~ン。

時を同じくして、ジョン・レノンが凶弾に倒れるという
痛ましい事件が起き。。。
あの頃世界中が、ビートルズ一色のようになっていた。
わたしは15歳。高校一年生。

あの頃、既に音楽の教科書にYesterdayが載っていたくらいだから、
わたしは「ビートルズ世代」の次世代ってところ。

T.Teacher がビートルズの詩を英語の授業によく引用していて、
家に帰るとすぐ、その曲をひっぱり出して聴いたもの。
ビートルズがよりすきになったのは、
憧れの先生の影響が大きいのだ~。

あの頃、都内のあちこちでジョン・レノンの追悼フィルム・コンサートが
行われていて、ともだちと六時間目の授業をサボって
観にいったりしたものだ。

ビートルズは、時が経っても全く色褪せない。
それどころか、より輝きを増している(?)

そういえば、ビートルズがキライってひとには会ったことがないなあ。
ビートルズのあの曲、この曲に
そのひとなりの、たいせつな想い出が詰まっていたりするんだよね。

ひとり暮らしのころ、わたしの部屋に
ひとが集まるときのBGMは
いつも誰もがすきな [THE BEATLES] だったなあ。

T.Teacherなら絶対BOX買ってらっしゃるだろうなと思ったら、
やっぱりネ!アナログ版までオトナ買い!
先日久しぶりにお逢いして、
デジタル・マスター版を貸していただいたのだけれど、
なんと全213曲
知らない曲もあったよ~!

しばらくまたもや改めてビートルズ漬けになりそう 

(一緒にお借りした先生オススメの「フレンズ」のDVDにも
どっぷりです~


絵本やさん

2010-07-02 | 本 のこと

「絵本のお店」ってわくわくする。

面白いお店を見つけた。
東村山の駅の近くの「トロル」というお店。

     

他では見かけないような面白い雑貨もたくさんあって、
あれも欲しいなこれも欲しいなと子どもみたいにウキウキしちゃう。
ディスプレイも、商品のポップもとっても楽しげですき。

ひとつ選んで買って帰ったのは、ふしぎなレンズ。
絵や文字の上に置くと、下のものが、
なぜかレンズの表面に浮かびあがって見える。
なんでかな~???
こういうふしぎなものって魅かれる。



面白くて良い絵本もたくさん並んでいたなあ。
今度はムスメを連れてゆっくり見に行ってみよう 


夜七時前の天気予報

2010-07-01 | essay


小さい頃から、天気予報はNHK。

夜七時前の「気象情報」を見ないことには
一日が終わらない気がするくらい自分の中では
儀式化している。

わたしが生まれてから8歳まで、
たくさんの時間を過ごした伯父と伯母の家は、
伊丹市内にあった、釣り池を営む池の上に建つ家。

伯父にとって、翌日の天気は必須情報。
小さかったわたしたち姉妹は、
毎晩NHKの七時前の天気予報が始まると
声を揃えて、
「チャコのおじちゃ~ん、天気予報やで~!」
と大声で伯父を呼んだものだ。

夜七時前の、いつでも優しくほほ笑む平井さんの気象情報が始まると
なんだか今でも懐かしくあの釣り池と、
穏やかな釣り人、チャコのおじちゃんを想い出すことがあるのだ。


メッセージ♪

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