子どもたちが幼稚園に通っていたころ、
よく灰色のうぶ毛の生えたような植物を拾って制服のポケットに入れて持ちかえってきた。
バス通園だったので、待ち時間に園庭で遊んでいる間に拾っていたらしいのだが・・・。
代々、これを「オオカミの爪」と呼ぶことが子どもたちの間で受け継がれていたようで、
確か長男もそう呼んでいたし、入れ替わりに通っていた次男もそのあとの末娘もその友達も
みな「オオカミの爪」と呼んで、競って拾ってきては丁重に扱っていた。
獣の爪のように三角で、少し固いのだけれど、その表面は柔らかくてふわふわな毛並みに
覆われている。
しばらくしてから、その物体の正体がやっと分かった。
「オオカミの爪」はハクレン(ハクモクレン)の蕾の皮なのだった。
ネコヤナギの大型判、というようないでたちのハクレンの蕾は、
触ると手触りはまるで動物の柔らかい毛並みのよう。なんとも温かい。
オオカミの爪に温かく守られていたのは・・・
こんなにもうつくしい白いお花だったんだよ。
植物の自然な営みは、そこはかとなく つつましく
太古の昔からの約束をきちんと果たしている。
けなげにきちんと生きている植物も、動物も、そして子どもたちも
みんな同じこの星にくらしているんだよね。
ニンゲンのオトナたちの驕りのせいで、
無垢なものたちを眼に見えないもので汚してしまうのは酷く罪なことだ。
白木蓮の真っ白な花。サクラと共に満開です。
次男、中学校の入学式。
昨夜また大きな余震があったため、避難経路の細かい指示の後、開式の言葉。
無事に入学式を行うことができるだけで、本当にありがたいこと。。。
教室の窓の外の桜が ふわりふわりと風にゆれて、
これからの彼らのゆく道を 応援するももいろのポンポンみたい。
うつくしい担任の女教師と、このサクラのポンポンにすっかり見惚れてしまったよ。
一昨日は、長男の高校の入学式へ。
こちらも、ぽかぽかのいい陽気。
青い空にサクラとハクレンがよく映えて、うつくしい春の日でした。
それはそうと。
三学年違いで三人の子を持つと、三年ごとに多忙な春がくるのだ。
そんなこと赤ちゃんのころは考えていなかったのだけれどね。
先日、ともだちに 「三年後は卒業式と入学式 合わせて6回じゃん!」と言われ・・・。
ほ~~! そりゃ、おみごと。 わたくし、今まで数えたことありませんでした~。
まあ、なるようになりまんねん。
みんな元気にサクラを仰げるならば、もうそれで よろし!
かなりオバサン化しているうちの夫。
夜のスーパーで、半額シールのお値打ち品を見つけるのが密かなヨロコビらしい。
朝、パンの袋に貼られていた半額シールを剥がして
貼ったり貼られたり、追いかけっこしていた次男と末娘。
随分経ってから、
「あれえ?まだ気づいてないの!?」と娘。
「なにが?」と聞くと、くくくっと笑いながら背中を指差す。
おのれ~~~。
なんと!わたしの背中に、ばーんと 赤と黄色のド派手な『半額』シールが
しかも二枚も! あいつら~。
なんとわたしゃ、知らずに背中をばっちり道路に向けて店のシャッターを開けておりました。
車の中から、たくさんのひとに見られていたことでしょう・・・
まあ、そりゃね。 40も超えれば、立派に半額
しかも半額シール二枚で、超大安売りかーーい。
なんだか、久しぶりにすっこ~んと抜けて、大笑いした気がするよ。
ありがとさん! 礼を言うのもヘンだけどねっ!
今日のあたたかさに、突然さくらが咲き始めました。
何だかほんとうに突然咲いたような気がするけれど、
少しづつちゃあんと準備されていたのだよね。
近所のママ友からの電話が鳴り、個人的に中古ランドセルを集めて
仙台の被災地に送る支援活動をしているひとがいらして、明日発送すると聞いて、
急いで持っていってきた。
思い出の詰まったランドセル。
またどこかのお子さんの背中でお役に立てるなら、ランドセルも喜んでいるね。
以前にも、ともだちRさんが海外の子どもにランドセルを送っていたのを見ていて、
うちも見習って、次男が卒業したら一緒に送ろうと長男のもとっておいたのだ。
黒とダークグリーンの二つのランドセル。
行き先を変更してこの度は身近な子どもたちへ。
中古でごめんねなんだけれど。
使っていただけたら嬉しいです。
実際に動いてくださるこころ優しいO氏に感謝です。。。
着実に、必要としている所へ届けるルートを確保してあるそうなので
安心してお願いしてしまいました。
バイバイ。ランドセル。
しっかり任務を遂行しておいで。
うちの子ふたりの六年間を、ありがとうね。
また桜の下を小さな背中とともに歩いてあげてください。
お稽古ごとも 計画停電と公共施設の節電の為 すべてお休み。
家族での小旅行も気持ち的に中止。
新中学生と新高校生の上のふたりはそれぞれに、
ボーリングやら映画やら ともだちと遊び歩いているけれど、
末っ子の娘にも、春休みらしいこと、ひとつくらいなくちゃね。
店は定休日。計画停電もないというし、娘が観たがっていた映画「塔の上のラプンツェル」へ。
娘のともだちRちゃんも一緒に連れて、久しぶりのお出かけ。
ラプンツェル、知らずに行ったらデジタル3D!(お値段にもびっくり)
初めての3D映画、映像にも物語にもどっぷりと 久しぶりに入り込んできました。
CGのアニメなんだってことを忘れちゃうくらい美しいシーン、
紙灯篭がたくさん空に浮かんでゆく光景に ボロボロ感動のナミダが止まらない。
なんの前情報もなく観ちゃったけれど、思った以上に素晴らしい映画でした~。
おとぎ話だけれど、お相手が王子様じゃないところがいいね。
まだチビっこのこの子たちも、いつかこんなふうに
恋をする日がくるのでしょうね。
すてきな、いい恋であるよう 母は祈ります。
ラプンツェルの声、可愛くて、唄も上手な声優だなあと思っていたら、
しょこたんだったのね!芸達者なひとなんだなあ。
可愛いからぴったりです