真面目に。TPPのこと。
一年ほど前には、こんな ヘンな話、「日本」は相手にしないんだろうと思っていたのに
あれよあれよという間に、交渉参加へ もう瀬戸際。
日本のこの低い食糧自給率・・・。
現状維持どころか低下させていくのが目に見えているような
どう考えても日本に不利な契約など、お話にならないと思うのだけど。
TPPに参加するということは、オーバーに言えば日本が日本でなくなるってことと同じだよ。
農業にばかりスポットが当たっているけれど、農業に限ったことでなく
今ある さまざまな日本国内の制度や安全基準よりもTPPの取り決めが優先されてしまう
という 恐ろしい事実を私たちは全然知らされていないよ。
医療制度などのあらゆる制度が自由競争になるということは、
現状の皆保険制度は崩壊してしまう可能性もあるってことなのだ・・・。
ひとたび参加してしまったら、TPP協定に反する規制をすれば、
進出企業が、損失を受けたとして政府を訴え、賠償請求もできることになってしまうという。
日本の食の安全基準が、ないがしろにされてしまったら???
危険な添加物満載の食品や遺伝子組み換え食品が大幅に流通することになっちゃうよ。
子どもたちに、日本の安全な食品だけを食べさせたいと願っても、
その頃にはもう庶民の手には届かない価格になっているかもしれないよ~。
日本の生産物の輸出や、日本企業の海外進出には追い風になるってことはわかるけれど、
デメリットの正しい情報が少なすぎる。
こういう大切なこと、一部のニンゲンだけで決めていいの?
震災の復興もままならず、福島の原発がまだ燻っているようなこんな時に?どさくさ紛れ?
得をするのはアメリカだけだとしか思えないのだけれど。
いつだって国民は置き去り。
国会決議どころか、全国民投票をさせて欲しいくらいだよ。
以前読んだ本 「限界集落」を思い出した。
推進派の政治家には、ぜひこの本を読んでまっさらな気持ちになって、考えてほしいものだなあ。
梶井照陰著 2008年 FOIL 発行
山を守るひと、里を守るひと、畑を田んぼを、そして海を守るひと。
ずっと昔から日本の至るところにある小さな村々で、そのひとりひとりの営みの力によって
この島国の自然環境は整えられ支えられてきた。
山を守る林業も、外材に押され採算がとれず廃業するひとも多いという。
手入れされなくなった山は、荒れてゆき、土砂崩れを起こしやすくなる。
近年の集中豪雨も、そして土砂災害もすべてが繋がっている。
農業を離れ、里山に住む人が減れば、獣の住む場所と人間の住む場所の境が曖昧になり
熊など、山の生き物が町に下りてくる・・・。
TPPは、じわじわと本来の日本の姿を消滅させていくのを助長するような
そんな怖い契約なんだということを、わたしたちは知らなければいけないよね。
どうしちゃったんだろう?
日本の政府は日本を守るためにあるんじゃないの??
愛国心のない国だから、いいようにされちゃうのかな。
ひとりひとりが知ること。考えること。それが大事だよね。