昨日は朝から通院でした。
どこの病院やクリニック・医院でも待ち時間というのは、時間指定されていても1時間やそこいらは待たされます。
来院の患者さんを観ていると、スマホを見ていたり、寝ていたりがほとんどです。
還暦を過ぎて古稀近くなると、通院の回数が自然と多くなり待ち時間を足すとかなりの時間になりました。
そんなこんなで、ここのところ数年は文庫本を持参しています。
昨日はもう何回も読んだ「忘れられた日本人」を持参しました。
昭和の時代に文庫本になってから、何回読んだか判りませんが背表紙はボロボロになっています。
著者は日本の民俗学の泰斗である宮本常一ですが、私自身が30歳代の時に購入して以来何回も読んでいますが、最近は私自身がそれなりに経験を積んだのか、宮本常一が日本の彼方此方を訪ね歩いた記録を読むにつけ感じるのは、日本人の考え方の根底は何も変わっていないなとつくづく感じます。
宮本が彼方此方を歩いたのは、日本が高度経済成長期に入る前の日本列島です。
今の時代に読んでいて政治・経済や世情、その他のもろもろの現況を見るに付けて、「な~んだ! 日本人の思想の根っこは何も変わってねえや~!」と感じることしきりです。
スマートフォンなんて眺めていたって、知識が増えるわけではないし、所詮マスゴミの掃きだめのゴミを集めた情報の掃き溜めなんだとつくずく感じます。
昭和の時代にある評論家が、「一億総白痴化」なんて表現をしていましたが、だんだんと加速度的になって行くと思わざるを得ません・・・
今日も朝から爺さんの戯言でした。