表題の「イトー・ロジョー・ハーモニカ」なんて見ると、何だこの爺さんのブログはとうとう惚けたか! と思われる方も居ることと思います。
私がモールス信号を覚え始めたのは確か小学校1年生の時でした。
国語の授業で「あいうえお」の学習の時に、Y君が「イトー・ロジョーホコー・ハーモニカ・・・」と突然言い出したのです。
話を聞くと、お父さんから教わったとのことでした。
それから幾星霜も時間が経過してから成人になり、私も職を替えて仕事にありついた仕事場にY君はいました。
その後にY君は仕事を早期退職をして、本人の才能を生かして芸術家になりました。
昨年末に個展を開くということで、手伝いに出かけました。
そこで「イトー・ロジョーホコー・ハーモニカ・・・」の事を聞いたところ、父親は旧海軍の通信兵だったとのことでした。
そんなことで、小学生の時からモールス信号を覚えていたとのことでした。
私はイトー・ロジョーホコー・ハーモニカ・・・が契機となって古希の年齢になるまでモールス信号で道楽をしています。
イトー・ロジョーホコー・ハーモニカは今では「合調法」というモールス信号の覚え方で、現在では「音感法」という方法が主流なのですが、昭和の初期ですと、やはり「イトー・ロジョーホコー・ハーモニカ・・・」だったんでしょう。
私自身もモール信号の受信・送信は正式に学習した事はありませんでした。
昭和の時代の無線通信の受験においては、アマチュア無線の上級試験でも和文と英文の送信と受信のモールス試験があり、筆記試験も現在の様なマークシート式ではありませんでした。
秋葉原で縦振電鍵を購入しましたが、学習方法には困りました。
仕方が無いので、それらしき通信教育を教えていただける組織を調べて突然訪問したところ、状況を話したら1時間程の時間を割いて縦振電鍵の打電について、それこそ手取り足取りで御教授していただけました。
試験に合格後に報告方々お会いにいきました。
後日、その方がアマチュア無線の日本の草創期で所謂2文字コールサインのOMだということを知りました。
今ではそんな、モールス信号なんて産業遺産だと言われそうですが、そんな思い出が爺さんにはあります。
朝から爺さんの戯言でした。