:〔続〕ウサギの日記

:以前「ウサギの日記」と言うブログを書いていました。事情あって閉鎖しましたが、強い要望に押されて再開します。よろしく。

★ 教皇の改革8人衆の一人、キコのミサを司式

2015-03-04 16:20:37 | ★ ローマの日記

集会場の上を舞う白いハトの群れ

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教皇フランシスコ の 改革8人衆の一人ペル枢機卿

キコの共同体ミサを司式

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谷口神父は ローマでよっぽど暇を持て余して 年甲斐もなく

ブログを連発して 気楽なマスターベーションに耽っている と陰口をたたかれると

いささか辛いものがあるのでありますが

来年5月 キコの日本でのシンフォニーツアーを成功させる という大任を仰せつかって

少しでもキコという人物を日本の人々に知ってもらいたい

そのシンフォニーのテーマ

「無垢な人々の苦しみ」

という言葉の意味内容を 一人でも多くの人に理解してもらいたいという 一途な思い以外にはないのです

 

ポルトサンジオルジオの丘に立つ大きな十字架

この十字架のもとに世界5大陸に散っている新求道共同体の旅人宣教師約1000人が集まって情報交換をしている

 

 足元には小さな花が無数に咲き 春を告げている

その十字架の隣に巨大な宇宙船が舞い降りたような これをイタリア語でテンダという

この「宇宙船」はキコの設計によるコンクリート製だが

テンダとはテントのことで 私が初めてここを訪れた1990年には まだこの場所に巨大な粗末な円形の大テントが本当にあった

 

去る3月1日の日曜日 テンダの中では ペル枢機卿司式のミサが荘厳に行われていた

後ろの壁画はキコが描いたもの

 

教皇フランシスコはペドフィリアやバチカン銀行の黒いうわさなどで威信が深く傷ついたカトリック教会を抜本的に改革するために、その実行部隊として8人の枢機卿のチームを任命し大幅な権限を与えた。(俗にいう改革8人衆だ。)

その中の一人、オーストラリアはシドニーの大司教であるジョージ・ペル枢機卿はバチカン銀行の解体も辞さぬ勢いで大鉈を振るった人物だ。彼が日曜日にわざわざここまで来て共同体のミサを司式するということは、彼が共同体を認め高く評価している印であり、ひいては彼を8人衆に選んだ教皇フランシスコがそれを支持していることにほかならない。

司式者の座に着いたペル枢機卿

 

私はなぜそのことをブログに書くのか。それは、キコという一介のスペイン人信徒の始めた新しい福音宣教の運動が、現代のカトリック教会の中でどのように認知され、位置づけられているかを客観的に評価していただきたいと思うからだ。

香をたいて祭壇の供え物の「種無しパン」と「葡萄酒の盃」を清めるペル枢機卿

後ろに居並ぶのは いまや世界に102校を数えるレデンプトーリスマーテル(贖い主の母)神学校を出た司祭たち

 

聖変化でカリス(盃)を奉げる枢機卿

 

直径25センチほどの種無しパンを約1000人の参会者に分けるために裂く司祭たち

パンと葡萄酒をこの大人数に15分ほどで粛然と配り終える

 

そもそも、キコの新しい福音宣教を評価して、この場所でキコが編み出したやり方に従ってミサを行ったカトリックの高位聖職者のなかで、もっとも初期の最も顕著な人物は、今や聖人の位に挙げられた聖教皇ヨハネ・パウロ2世その人だった。同教皇は1988年12月30日「聖家族の祝日」にバチカンからここの駐車場に設けられたヘリポートに専用ヘリコプターで飛来し、今回のペル枢機卿が行った通りのミサを(当時はまだ質素なテントだった)ここで自ら行い、実質的にそれを承認した。そして、同じ日、ヨハネ・パウロ2世はまとまった数としては初めて、72組の信徒家族を「宣教家族」として全世界に派遣した。この日、カトリック教会のキリストの福音を宣教する使命の最前線の担い手の役割は、「独身者」の司祭や修道女の手から、ごくありふれた生活人の「家族」の手にバトンタッチされたのだった。

 

キコは自作の数百曲の讃美歌から選んで式を進行していく 彼はギターの名手だ 声も渋い

 

ミサが滞りなく終わると 前の数列の人が輪になって 祭壇を囲んでキコの歌に合わせて踊り出す

 

ミサ後 名を名乗って挨拶をするほどの身ではないことをわきまえつつ 何となく取り巻く小さな輪の中に身を置いてみた

 

 

私がこのところ立て続けのブログを連発するのは、この金曜日、3月6日に、現教皇フランシスコがバチカンのパウロ6世謁見場で去年に続いてまた大勢の宣教家族を全世界へ派遣する式を荘厳に執り行うことになっているからだ。その中には日本に派遣される宣教家族も含まれていることは言うまでもない。

 

これ何語? SEXTA-FERIA は週の6番目の日つまり金曜日

 とにかく「3月6日金曜日に教皇フランシスコが新求道共同体に謁見を賜る」と読める

(上のツーショットはフェースブックから 写真は去年の宣教家族派遣式の時のものだろう)

3月6日(金)の教皇謁見と宣教家族の派遣式は 衛星を通じて全世界にテレビ同時中継 が行われ、

ラジオでも全世界で聞かれる。日本では

日本時間19時から ネットのバチカン放送でライブ中継が見られます。

 

(つづく)

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2015-03-06 07:39:40
まあ!!!
人は ほんとうに 好き勝手に自分の思いで 他者を批判するものなのですねえ!!!
谷口神父さまのブログを楽しみにして居ります者も いるということを覚えておいてください・・・

ま イエスさまでも 大酒のみ・大工の息子・ナザレの田舎者・・・と言われ、神を名乗る冒涜者として
十字架に掛けられたのですから、批判される・ということは、主の十字架を共に担う 栄誉かもしれませんね。

5月の来日・公演が 日本の傷ついた心を癒し、琴線に触れ、平和を愛する心を起こすよう お祈りいたします・・・
(K. T.)
返信する
Unknown (Unknown)
2015-03-06 07:44:28
はい・谷口神父さま

めげないで、福音・社会問題・楽しい情報などを散りばめたすてきなブログを作り、
発信してください!!!
私だけでなく、多くのファンがいますよ!!! 
(K. K.)
返信する

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