眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

ペーパー

2012-12-19 23:54:55 | 忘れものがかり
恐れているよりも
想像の幅を広げて
案じている方が好きだった

決まり事を無視するように
彼らは好きなことを口にした
(選択肢が見えているから)

「オムライスになります」

同じ呪文を繰り返して
彼らの望みを打ち砕いた

「何も起こらないけれど……」
何かが起きると思っていたのか
何かが起きているせいで
何も起こらないようだ

言葉をひっくり返してみても
無謀な投入が止むことはない
(入り口が見えているから)

セロテープを貼って口を封じる

どれほどの人が
押し寄せても

2人の時間が好きだった

「手伝いましょうか?」
(いいえ)
不意に援軍が訪れて
特別な時間が遮られる

「お願いします」

2人の時間が本当は好きだった

(ぼくひとりが)

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待合室

2012-12-19 00:19:01 | 忘れものがかり
ずらりと並んだ
椅子に座って待っている
人々の数は
半分近くに減りました

僕は数少ない窓際の
椅子に座っているので
待っていながら
待つ人々を見渡しつつ観察する
立場でもありました

開かれた本の一部に
光が当たり
床の上に伸びているのは
僕の影です

今日は晴れているようです
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