小さいなりの
不安があることは
後になってわかった
早く詩のようなものや
クリスマスソングを書きたくて
公的な文書は振り返らずに
殴り書きした
コーヒーが冷めていく時間の中で
どうしても
最初の一行が書き出せなくて
もう少しうまく
自分の中から自分でないものを取り出せる
自分になれたらいいのに
二リットルの十六茶と
四分の一カットの白菜を
パソコンの背中に滑り込ませて
歩き出してすぐ
封筒のことを思い出した
女の手の上の裸の八十円
そのまま僕の手の中へ
帰り道は激しく冷え込んでいる
ポケットの中で
小さいものは
指先に触れて不安だった
「袋にお入れしましょうか?」
その日最後の一行を
手離してしまった後に
不安があることは
後になってわかった
早く詩のようなものや
クリスマスソングを書きたくて
公的な文書は振り返らずに
殴り書きした
コーヒーが冷めていく時間の中で
どうしても
最初の一行が書き出せなくて
もう少しうまく
自分の中から自分でないものを取り出せる
自分になれたらいいのに
二リットルの十六茶と
四分の一カットの白菜を
パソコンの背中に滑り込ませて
歩き出してすぐ
封筒のことを思い出した
女の手の上の裸の八十円
そのまま僕の手の中へ
帰り道は激しく冷え込んでいる
ポケットの中で
小さいものは
指先に触れて不安だった
「袋にお入れしましょうか?」
その日最後の一行を
手離してしまった後に