無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

瞳は静かに

2012-01-22 | 2015以前の映画評


「瞳は静かに」 ブスタマンテ監督 アルゼンチン ×× ☆☆

 1977年軍事政権下のアルゼンチンが舞台です。8歳のアンドレスは母親の突然の死で、兄とともに祖母と父親と暮らし始めます。大人たちは母親の遺品をなぜか焼いて処分してしまいます。「大人の話に口を出すな」と叱られますが、アンドレスは大人たちを静かに観察し会話を盗みききし、何が起こっているのかを探ろうとするのでした。ある夜アンドレスは窓から恐ろしい光景を目にするのでした。
 静かで穏やかな街にも軍事政権の秘密拠点があり市民を見張っていた当時の寒々とした光景が大人たちの静かな目の動きなどから察することができます。アンドレスを演じた子役が映画初出演とは思えない演技を見せます。祖母や父親役も名演技です。アメリカ以外の海外の作品は選りすぐりが多くハズレがないですね。
 タバコは77年ということもあり怪しげな男たちが喫煙したり、病院内でも喫煙していました。また、子供にタバコを買いに行かせる場面もありましたが、今では考えられないことですね。子供がほしがるからとライターを誕生日のプレゼントにあげるのもありえませんが、実はこのライターが重要な小道具となります。ということで秀作ですがタバコ的にはちょっと問題有りの作品です。

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はさみ

2012-01-22 | 2015以前の映画評


「はさみ」 光石冨士朗監督 ××
 
 理容美容学校が舞台の教育をテーマにした映画のひとつです。若者が悩みや迷いを持ちながら技術を磨く姿とそれを支える指導者を描いています。個々の問題はひきこもりや、学費未払いなど、時代を反映したものなのですが、もっとそれぞれがうまくからまるとおもしろくなったかもしれません。ただ、今度美容院に行くときは今まではシャンプーにしてもカットにしてもされるままでしたが、映画で見た訓練の様子を思い出して興味深く感じることと思います。どの職業も一人前になるにはたいへんですね。
 タバコは、さすがに学校内や指導者たちは喫煙しませんでしたが、プロの美容師たちが休憩時間に喫煙したり、居酒屋では周りがモクモクだったり、駅前の喫煙コーナーが映ったりしました。
 プロの美容師としてもちろん技術は必要ですが、客商売なんですからタバコくさいのはもってのほかですね。神奈川では店内は禁煙ですが、美容師が外で喫煙する姿も見られます。そういうところには絶対に行きませんね。サービスとはなにかも勉強してほしいものです。

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