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「シシリアン・ゴースト・ストーリー」 R15+ イタリア、フランス、スイス合作
アントニオ ピアッツァ、ファビオ グラッサドニア監督 △
1993年にシチリア島で起きた少年の誘拐事件を基に、美しい自然と少年少女の淡いラブストーリーをサスペンスタッチで描きました。
ルナ(ユリア イエドリコブスカ)はクラスメートのジュゼッペ(ガエターノ フェルナンデス)のことが気になっています。思いきって手紙を渡しますが、乗馬の練習を終えたジュゼッペはルナの前から消えてしまいます。ジュゼッペの失踪にはわけがあるのか学校の教師も触れないし、家を訪ねても母親も祖父もなにか隠しているようでルナを追い返すのでした。両親からも拒絶されながらも、親友のロレダーナ(コリンヌ ムサダリ)に助けてもらいながらジュゼッペ探しを始めるのですが・・・。
美しい自然が見方によっては恐ろしい魔物がいるようにも見え、ひとりで果敢にその中に入っていくルナの健気さが対照的に描かれています。ルナとジュゼッペを演じた二人は「今だけの二度とは見られない旬の存在感」が生かされています。名優に成長するのが楽しみです。そういう意味では「あのシーン」のために「R15+」となり同年齢の子どもたちが見られないのは残念です。
タバコは、誘拐犯の男が2,3回喫煙しました。かなりのマイナスイメージなので△です。