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映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

金子文子と朴烈

2019-05-21 | 2019外国語映画


「金子文子と朴烈」 PG12 イ ジュンイク監督 韓国 △ ☆

 大正時代、日本で活動していた韓国人アナーキスト朴烈<パク ヨル>と、同士として同棲していた日本人女性金子文子の半生を描きました。
 1923年の東京で朴烈(イ ジェフン)の詩に感動した文子(チェ ヒソ)は彼とともに社会変革を起こそうと同棲を始めます。大地震が起き、人心の不安を政府に向けさせないために「朝鮮人が井戸に毒を入れる。」というデマを広げ多くの朝鮮人が「自警団」の手によって虐殺されました。多くの日本人社会主義者らとともに二人も逮捕されました。そして、ふたりは「大逆罪」となり「死刑」の判決が下るのでした。
 ふたりを取り調べる警察官や留置所の看守たちが二人の言い分を心の何処かで受け入れてしまうまっとうな主張が権力の手で踏みにじられてしまう過程が恐ろしく描かれています。悪役の水野を演じたキム インウが日本語も巧みで見事な悪役ぶりでした。
 虐殺など辛く厳しい内容を含みながらも、おちゃめなところもあるふたりの存在が作品全体の雰囲気を明るくしています。(☆)
 タバコは、曰く有りげな仲間の女性が逮捕され尋問されるときに「タバコ」をご褒美にあれこれ喋ってしまうという場面がありました。肺を患っていて咳をしながらもタバコが止められないという依存性の強さを表していました。(△)


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