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「アマンダと僕」 PG12 ミカエル アース監督 仏 ☓
突然の不幸で身近な肉親を亡くした若い叔父と7歳の姪が生活をともにすることで少しずつ心を通わせていく人間ドラマです。
パリでアパートの管理と枝切り職人の仕事をしているダヴィッド(バンサン ラコスト)は仲良しの姉サンドリーヌと恋人のレナと穏やかに暮していましたが、突然の事件で姉のサンドリーヌが帰らぬ人になってしまいます。シングルマザーで7歳のアマンダ(イゾール ミリュトリエ)を育てていたので、肉親はダヴィッドしかいません。幼い頃母親が家を出ていったため強い絆で結ばれていた姉を亡くした上に、24歳でいきなり保護者になったダヴィッドは混乱します。7歳で一人ぼっちになったアマンダは健気に振る舞いますが時折大きな悲しみに襲われるのでした。ふたりの未来はどうなるのでしょうか。
2018年東京国際映画祭でグランプリと脚本賞をダブル受賞した作品です。
主役の二人がそれぞれ魅力的です。意思がしっかりしていそうなアマンダとちょっとやわなダヴィッドの二人の個性が対照的でお互いを引き立て合いました。
また、予告編では全く触れられていませんでしたが、サンドリーヌが亡くなった事件の今日的な社会の問題が物語に深みを醸し出しました。一方、パリのあちこちが自転車の目線で描かれご当地映画っぽいところも楽しめます。
タバコは、サンドリーヌが喫煙者で窓を空けて喫煙する場面がありましたが、ほとんど口にしていませんでした。そのほかにも女性の登場人物が喫煙しているような素振りを見せました。