無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

「ゾッキ」 竹中直人、山田孝之、斎藤工監督  ✗✗

2021-04-09 | 2021映画評


「ゾッキ」 竹中直人、山田孝之、斎藤工監督  ✗✗

 漫画家大場裕之の初期の作品「ゾッキA」と「ゾッキB」の30本の短編からエピソードを組み合わせ3人の監督が1本の作品に仕上げました。
 ワケアリで故郷蒲郡の実家に戻ったりょうこ(吉岡里帆)と祖父(石坂浩二)との何気ないやり取りから話は始まります。が、あれこれの物語が登場し最終的には「秘密を持った人たち」が社会の中でそれぞれ色々ありながら暮らしていてすれ違っても気が付かないけどお互いにまあ生きていこうか・・・。といったような感じです。

見どころはキャストの豪華さ、で石坂はじめ松田龍平、國村隼、鈴木福、竹原ピストルなども登場します。若いところでは森優作と伴くんを演じた九条ジョーが印象に残りました。

 タバコは、あちこちのエピソードで喫煙場面があって、原作が古いから仕方がないかもしれませんがコロナの時代にまだタバコかよ、って感じは否めません。タバコのフィルターなどのプラゴミも海洋汚染してるし、映画界は時代の変化を考えていないのかね。(✗✗)


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「ノマドランド」 クロエ ジャオ監督 米 ✗✗

2021-04-09 | 2021映画評


「ノマドランド」 クロエ ジャオ監督 米 ✗✗

 ジェシカ ブルーダーのノンフィクション「ノマド 漂流する高齢労働者たち」をフランシス・マクドーマンドを主役に映画化しました。
 ファーン(マクドーマンド)は唯一の企業で成り立っていた「エンパイア」という街で暮らしていましたが、その企業がなくなり夫も病で亡くし、考えた末古臭い愛車でひとり西部へ向かいます。クリスマス前の繁忙期には「アマゾン」で季節労働をします。それがすぎるとファミレスなどでバイトの仕事を続けます。キャンプ用の車で移動しながら暮らす「ノマド」仲間もできましたが、心の奥には孤独を抱えそれを大切にできる「ノマドライフ」を続けるのでした。

 季節労働を渡り歩く労働者は日本にもいますが、多くは「自分探しの若者」というイメージです。「高齢の季節労働者」という位置づけが日本より先を行くアメリカらしい存在です、キャンプ用の車を住処にするというのもアメリカ的です。コロナ以降都会離れの一つの形として「日本版ノマド」も出てくるかもしれません。
 アメリカ西部の自然が美しく描かれていました。

 タバコは、ファーンが喫煙者で何回か喫煙しました。(✗)タバコを吸うために外に出てそこで交流するという「モクコミュニケーション」が描かれ演出に古臭さを感じました。(✗)
 ファーンが喫煙するのを気にして「代替えニコチン」をプレゼントする友人が登場しましたがこちらは現代的でした。
 ファーンの夫もきっとタバコ病で苦しみながら亡くなったのでしょう。それには気が付かないのがやっぱりタバコに関しての情報不足です。


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