無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

「劇場版 シグナル 長期未解決事件捜査班」 橋下一監督 ✗

2021-04-10 | 2021映画評


「劇場版 シグナル 長期未解決事件捜査班」 橋下一監督 ✗

 韓国ドラマのリメイク劇場版です。
 不思議な無線機によって2009年の捜査員大山(北村一輝)と現在の捜査員三枝(坂口健太郎)は情報を交換することができます。政府高官が交通事故で亡くなる事件が起きます。その遺体から存在しないはずの猛毒物が発見されました。その毒物はかつて一般市民を狙ったテロ事件に使われ多くの犠牲者を出していました。当時大山はその現場にたまたま居合わせ救護活動をしていました。その毒物はその後はすべて回収後警察内部にだけ残されていたものでした。捜査班が調べてみると実は2009年にも同じような事故が続けて起き2名の犠牲者がいました。テロの残党がまだ存在しているのか、警察にあるはずの毒物を盗み出したのは一体誰なのか?

 主役が活躍するのはわかりますが、こういうドラマではいつも一人が孤軍奮闘していて他の人は一体何をしているわけ?と思います。今作も坂口版「ダイハード」って感じでした。
 内容的には警察とか公安とか政府とかのメンバーが組織に都合悪い人はどんどん切っていくわかりやすい展開ですが、復讐が過激すぎるのではないでしょうか。

 タバコは、2009年の場面で大山や警察官が喫煙していました。(✗)




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「騙し絵の牙」 吉田大八監督 ✗✗ ☆

2021-04-10 | 2021映画評


「騙し絵の牙」 吉田大八監督 ✗✗ ☆

 出版界を舞台に作家の塩田武士が「大泉洋」を主役にアテガキした小説を大泉洋が主演して映画化しました。
 老舗の出版社薫風社の創業者が急死し、出版不況の中社内は混乱し、勢力争いが表に出てカルチャー雑誌「トリニティ」も存続の危機にありました。そんな中編集長の速水(大泉洋)は「売れる雑誌」にするためある奇策に出ます。編集者たちは速水に振り回されながらもなんとか廃刊を避けるためさまざまな企画を練るのでした。

 同じ会社内でも階が異なるだけで出版物の内容は大きく異なり、それだけでなくお互いがライバルにもなってしまうという組織の醜さが描かれています。結局観客は騙されてしまうのですが、どう騙されるかはネタバレになるから書けません。「なあんだそうきたか」って感じです。
 ラストが素晴らしい。松岡茉優、小林聡美、そして塚本晋也の演技に拍手。ネタバレになるからどう素晴らしいか書けないのが残念ですが。みんな本屋さんが大好きっていう設定も好感が持てます。筆者も最近某通販サイトは極力避け書店で購入するようにしています。本屋は知識の森ですよね。

 タバコは、社長におさまった東松「トーマツ」役の佐藤浩市が会議中でも喫煙し、あだ名も「機関車トーマツ」佐藤浩市1960年生まれ、いつまでも喫煙できる年齢ではない。監督が命取りになるかも・・・。気をつけよう。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする