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「泣き虫しょったんの奇跡」 豊田利晃監督 ☓☓☓
年齢制限の壁を破ってアマ棋士からプロになれた瀬川晶司五段の自伝小説を映画化しました。
とりえがない晶司(松田龍平)は小学生の時の担任(松たか子)のことばをきっかけに将棋のプロを目指します。26歳という年齢制限で結局はプロにはなれず大学に行ってサラリーマンになります。しかし、将棋を続けアマとして頭角を表しプロの棋士に勝つことも多くなりました。果たして夢のプロ棋士への扉は開くのでしょうか。
棋盤に「玉」から順に駒を並べる場面から始まり、将棋には不案内でも並び方がわかります。監督が将棋好きということで「音」のこだわりも感じられました。
将棋関連の作品が続いていますが、今作がもっともわかりやすい作品でした。
将棋界はタバコ会社との関係が深く今作もタバコ的には主役の松田はじめ周囲の仲間がほとんど喫煙者でした。(☓☓☓)父親役の國村隼が喫煙しなかったのは良かったです。おかしかったのは子ども時代の将棋会で周囲がモクモクなので子役の二人がマスクをしている場面でした。子役の健康を慮ったのでしょうか。それとも原作にあったのでしょうか。いずれにせよあの煙ではマスクだけでは防げそうもありませんが・・・。