ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? | |
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講談社 |
実は私は、この本の著者と小中学校の同級生である。自宅にも遊びに行ったこともある。今は音信不通だが。最近あることでこの本を知って、さっそくアマゾンで取り寄せ、読んでみた。感想は2つ。一つは彼の行動力。もう一つはそれでも地元の衰退は激しいこと。
行動力については、この本を読んだ方は、皆感じるだろう。UFOで街興しや限界集落の復興などは、テレビの仕事をしていたせいか、マスコミを使うのが上手だ。彼のすごいのは、発想から、実際にやってみることだ。勝間和代さんの本に載っていたが、講演で興味のあることをしゃべって、実際にやってみるといいですよと言って、本当にやってみるのはその10%である、と言っていた。
彼の言葉「可能性の無視は最大の悪策」を私も肝に銘じて、これからの仕事に生かしていきたい。本書の読書中、仕事で、あることを発想した、これを実行した行きたい。結果は、またこのブログで報告します。
もう一点の地元の衰退の話。限界集落の神子原地区は知らないが。私の地元は羽咋駅近くの街中である。時々帰省すると街中を歩く。そう言えば、このあたりにパチンコ屋があったなあ、本屋があったなあ、とシャッター通りを歩く。地元の友人と飲んでも、UFOで街が盛り上がっているとか、神子原はすごい、とかは出てこない、町が寂れることしか出てこない。
お土産にUFO饅頭も買った、河原でUFOラーメンも食べた。しかし、地元は盛り上がっていない。街の衰退が著しいのだ。著者の上司が、「宇宙なんて税金の無駄使い、企業誘致しか頭にない」というが、私が街を歩いていると、誰も歩いていないのだ。スペイン風の無人の街に音楽だけが流れているのだ。その上司の方のほうが正論のような気がする。
この羽咋の街のはずれに温泉がある。帰省した時に入浴するが、ここに市長への手紙の用紙が置いてあった。一度街の衰退ことをを書いたら、市長からお礼のはがきが来た。ハードとソフトがうまくかみ合わないのです、と。
マスコミに取り上げられるのも結構だが、ほんとに街のためになるようにしてほしいと思う、田舎が羽咋のもののつぶやきである。