資格マニアの徒然草ブログ

目標としていた70歳で五百資格、2年前倒しで達成しました、これからはジャンルに関係なく、徒然なるままに書いていきます。

シェールガス革命

2013年04月10日 | ビジネス・経済
シェールガス革命で世界は激変する―石油からガスへ
クリエーター情報なし
東洋経済新報社


 最近メタンガスハイドレートが脚光を浴びているが、今回はもっと近い「シェールガス」の話。シェールガスの世界の埋蔵量は、従来型天然ガスと同じほどある。そして世界各地に埋蔵されているため、政治問題化する可能性が少ない。そして二酸化炭素の排出量が少ない。しばらくは世界にとって理想的なエネルギーだ。

 本書に書かれているのは、シェールガスによって、世界は激変する。再生可能エネルギーである太陽光は、すでに大不況に突入している。また再生可能エネルギーの買取価格も下がってきて、誰も儲からなくなりそうだ。

 自動車産業も大きな影響が出る。現在、自動車の予測はハイブリッドからEVへと考えられているが、一挙にシェールガスから作られる水素を原料とする燃料電池車に飛びそうだ。そして電気自動車に必須なリチウム電池の普及が鈍化する。燃料が安くなるため、大型のアメ車が売れる。これも大きな変化点だろう。

 燃料が安くなるから、航空機業界が活況を呈する。航空機業界が活況ならその部品である炭素繊維も売れる。このため、日本のハイテク産業は活性化する。 

 日本の商社はシェールガスのアメリカのガス田の開発続々乗り出している。電力は原子力はともかく、火力が主になる。そして価格が低下する。すると、海外に出て行った工場は日本に戻ってくる可能性がある。太陽光はますますブレーキがかかる。

 そうか、上記の話、みんな可能性の話とはいえ、日本のあらゆる産業に影響するようだ。シェールガスは、エネルギー業界にいる人間として、これからも眼を離せない。
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