金沢のお土産に古酒を買ってきた。白山という満歳楽の銘柄だ。米は山田錦100%で、精米歩合40%というから、大吟醸だ。醸造アルコールが入っているから、純米酒じゃない。そして3年間熟成した古酒と書かれている。
利き酒師の分類でいうと、日本酒は、香りの高低と味の濃淡の軸から4つのマトリクスで表される。薫酒、爽酒、醇酒、熟酒の4分類だ。(図を参照して下さい)
利き酒師のテイスティングの受験勉強で送られてきた教材では、熟酒だけは味がはっきり違う。どろっとして味が濃く、香りもきつい。ツンと薬のような香りがしてなんでこんな酒飲まなくちゃいけないんだ、と思ったことがある。またこのタイプだけ薄い色がついていて、透明グラスならすぐ判別できる。本試験では2種類のテイスティングをするが、私の受験した回は、1種類はこの熟酒だったため、すぐ分かりラッキーだった。
この酒は、秋や冬に、さしでじっくり語り合う時に合う酒だそうだ。そして一般に高価だ。しかし、実際には飲んだことはなかった。今回、初めて買ってきて飲んだが、香りは強いが、結構飲みやすい。大吟醸だからだろうか。熟酒も結構いけるぞ。炬燵に入って、誰かとじっくり飲むか。