人が育つ会社をつくる[新版]―キャリア創造のマネジメント | |
クリエーター情報なし | |
日本経済新聞出版社 |
企業診断や企業研修で人材育成をやっているため、その関連の書籍をよく読む。今回読んだ標記の書籍も面白かった。特に企業の事例が載っているのは楽しい。
B製薬という会社の若手社員研修の事例。集合研修は、年に4回、各2日間OFF-JTを行う。自己変容を促す研修だが、こちらは取り立てて話すほどのこともない。おもしろいのが、その間だ。
グル―プ単位で、2週間ごとにフェイスブックに自己変容の書き込みを行う。こんなことをやってみたがうまくいかなかった、とか。すると、だったらこうしたらいいんじゃないか、と言って意見も貰える。フォローしあうのだ。上司はそのフェイスブックは覗けるが、口出しはできない。
この研修方法、なかなかいいんじゃないだろうか。研修中は一生懸命やるが、終わると一丁上がりとなることが多い。このため何ケ月後かにレポートを求める会社もあるが、モチベーションは明らかに落ちる。フェイスブックによるリアルな経験なら、モチベーションを維持できそうだ。
研修で知り合った仲間とフェイスブックでやり取りするケースが多い。事実私も数多く仲間と繋がっていて、ポジティブなアクションを見ていると、刺激を受けている。今度機会があれば、企業さんにこのしくみを提案してみよう。