来年10月から消費税のインボイス制度が開始される。先日、税理士さんにお願いしておいた登録、国税局から手紙が来た。
そして、登録通知書が同封されていた。私は、今も簡易課税制度(サービス業は、みなし仕入れ率50%、売上の50%を消費税対象とみなすの意味)を選択しているから、あとは、簡易課税制度選択届を出して終わりだ。決算の際の作業は変わらず、売上が同じなら、税額も変化はない。つまり大した問題ではない。
制度が始まったら、適格請求書に、登録番号を付与する。この作業は永遠に続く。
問題は、現在の非課税事業者さんだろう。現在、売上高1千万円未満の事業者は、相手に請求する際は消費税分を預かり、税申告する際は消費税の支払いは免除されている。つまり丸儲けになっている。
これが、新しい制度では、免除されなくなるから、簡易課税で計算すると、サービス業ならみなし仕入れ率は50%、つまり売上の10%のうち、50%、売上1千万円なら、×0.1×0.5で、50万円の免除分が新たな負担になる。これって増税?と思う方もいるだろうね。かなりきついと思うが。
10月末にインボイス反対の集会が開かれ、1200人が集まったというニュースが、SNSで流れた。個人事業者が多いという。そして、インボイスに登録する人が少なければ、この制度は始められないという。だから反対者を多くするというのが言い分だ。
なるほどね。インボイス制度に反対して、登録する事業者が少なければ、制度は始められない。反対勢力は、これを狙ってる。
私も財務省の増税路線には、反対の立場だが、気が付かなかった。だが、待てよ。診断士になった際の研究会の教育で、ノーブレス・オブリージュ「高貴さは(義務を)強制する」、中小企業を支援する側が、義務を果たさないでどうするんだと、教わった。反対するなら、制度ができる前だろう。この制度、かなり前にできている制度だ。欧州などでも当たり前の制度らしい。
さて、このインボイス制度、余りにきついから、軽減措置も検討されているそうだが、この先どうなるやら。スタート近くなったら、世の中騒ぎ始めるぞ。