六甲山から降りての愉しみは、有馬温泉、江戸時代からの温泉番付では、常に西の大関だ。ちなみに東の大関は草津温泉、江戸時代、横綱はいない。私が泊った宿は、若者・外国人向けのお安い宿、風呂はついてない。街の湯へ行けと言う意味か。
まず、金泉へ。外壁に親切にも温泉分析表が貼られている。写真を撮って、ゆっくり分析しよう。
金泉の入口、夕方のため混雑。
中は、かなり混んでる。しかも言葉が日本語じゃない。とにかく入浴したが、混んでてゆっくりと疲れを癒すなんて感じじゃない。それでもお土産に温泉タオルを買い、名物のてっぽう水(サイダー)を飲む。
湯上りは、なかなか冷めない、塩化物泉だからか。このままでは、どうも不満で、少し離れたところにある銀泉にも行ってみる。こっちはそんなに混んではいない。
しかも、日本語だ。こっちの温泉は、ゆっくりできて癒される。ここで登山の疲れを取ろう。
銀泉には、源泉が2つあるようだ。こっちもあとでじっくり。街中を歩くと、温泉番付が掲示されている。もちろん、有馬は西の大関だ。
さて、宿に帰って、温泉分析書を見る。まず、金泉。おやおや、写真をよく見るとこの写真は、太閤の湯という銀泉のだ。しようがない、温泉科学会の雑誌から有馬1号泉と2号泉混合のデータをもとに書く。(なんで金泉の建物に銀泉の成分分析が貼ってあるんだろ?)
泉温82℃、pH6.2、溶存物質は40g/kgと凄い量だ。温泉の基準は1g以上だから40倍だ。含鉄ナトリウムー塩化物泉。保温効果バツグンの温泉だ。そう言えば、なかなか冷めなかったなあ。
また、特殊性分では、リチウムが規定値の25倍、ストロンチウムが3倍、バリウムが5倍、マンガンが2倍、鉄が10倍、ケイ酸3倍、ホウ酸40倍、という凄い値だ。ただし採湯量はデータがない、源泉が枯れないか、ちょっと心配だね。
しょっぱくて金色(実際は茶色に近い)の湯は、このあたりからだ。これだけ濃い温泉は、日本広しといえども、たぶん、ここだけだろう。
次は、銀泉。銀泉は2種類の源泉がある。まず二酸化炭素含鉄単純冷鉱泉(低張性弱酸性冷鉱泉)二酸化炭素が1010mgと、基準の250gを大幅に上回っている。サイダーになるほどの炭酸だ。ただし12リットル/分と採湯量は少ない。
もう一つの銀泉は、単純放射能温泉(低張性中性低温泉)、特徴はラドンが1060Bq(ベクレル)>74 だ。ラドンの効果ってなんだろ。今までほとんど出てこなかったから、よくわからない。
さて、肝心な金泉の分析表を取り忘れて、気がつかないまま、翌朝も8時から開店ということで、宿を出る。宿は、こんな建物で、入口はカフェになってる。朝のカフェは近所の方だろうか、結構賑やかだ。
そして、再び入浴。朝は、外国語も聞こえず、空いてて、ゆっくり入れ、リラックスできた。
再び、てっぽう水(有馬のサイダー)を頂く、ゲップが出た。金泉の外には足湯があるが、朝のため、誰も入ってなかった。そして、今日の予定、お城巡りへ。(ブログは一旦終わりにします)
金泉、どうも不満だな、できればもう一度ゆっくり入って、分析表、確認したいね。