kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

身体を動かす

2010-10-30 | 陸上競技
木曜日、練習をする前にもう一度話をしました。内容は今まで何度も話してきた事です。今更改めて話す話ではありませんが、「自分が目標に向けて努力することの大切さ」と「毎日の行動を振り返る」という部分です。

どれだけ能力があっても努力をしなければ開花しない。足の遅い亀が歩むことを止めてしまったらそこで全ては終わり。必死になって目標に向かうなかで初めて見えてくるものがある。私は中学時代、学校のリレーメンバーに入ることも出来なかった。それが高校時代には県で勝つこともできたしあと一歩でインターハイという所まで進めた。学生時代は練習をしていない女子選手がインカレ出場を決めて私は地道に努力してもなかなかインカレには届かなかった。でも私は歩みを止めなかった。だから最後の最後で届いた。練習せずに届いたインカレには意味がないと考えていた。必死にもがいてがむしゃらにやってきて手にしたインカレだから「今」の自分がいると思う。能力が高くても努力しない選手と普通の力で必死になる選手、どちらが強くなるか?そこの価値がわかるかどうかだと思います。

もう1つ、「毎日の行動を振り返る」というのは日誌の使い方です。思い出作りのために日誌を書かせているわけではありません。自分自身と向き合う時間を作っているのです。私がblogを書くのも同様、自分の頭の中を整理する、自分の内面と向き合うために書いています。この時間があるから今の自分があると思っています。「取り合えず書くだけ」の日誌には意味がありません。選手の中にはこの事を繰り返し話しても意味が分からない者もいます。全ての事がつながっているという部分が理解できないからです。ここがかなり重要だと思っていますからしつこいくらい繰り返し話をしていくしかないと考えてやっています。

正直かなり話をしていますから、これで伝わらなければなかなか難しいと思います。本気にさせる方法というのが分からなくなります。私のような人間が他者に与える影響というものはそれほど無いかもしれません。それでも出来ることをやるしかないと思っています。考えられないくらいのエネルギーを使います。

練習再開しました。全てはこれからの取り組みの意識と行動です。あえてかなりきついメニューにしました。自分自身の意志を確かめるためには必要な部分だと思っています。サーキットを2サイクル、2セット。これだけで30分はかかるでしょうか。補強をやるというのは自分のためにやるものです。これだけ話してまだ最大限の努力が出来ないようであれば間違いなく今後も出来ません。練習は3年生に計らせました。見に行かずに自分の意志でやるということを重視しました。
その後、ウエイトと補強の外種目。全く身体を動かしていないのに加えて試合続きで間違いなく全身の筋力が低下していますからかなりきつかったと思います。ウエイトの時間よりも間違いなく外種目の方が時間がかかります。ここ数年「動きながら鍛える」という部分を重視しています。1年生、春先からある程度やってきたつもりですが出来ません。ここに意識の部分が現れるのだと思いますね。やるだけの練習では結果的に効果が低い。意識してやれば効果が出る。それだけだと思いますね。

今後色々とやっていかなければいけないことがあります。まだまだ不足している部分がありますから。まだ何も始まっていない。そう思っています。間違いなく身体中が筋肉痛になると思いますが、これを乗り越えていかなければ何も変わりません。目標に向かってどこまで真剣になれるか?一時的な変化では意味がありません。全ては自分のためにやる。それだけです。
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冬眠

2010-10-30 | 陸上競技
この数日間、練習について何も書いていません。書けるような内容が無かったからです。日曜日に3年生に話をしてから1・2年生に対して「今のままで良いのか」と投げ掛けました。3年生の取り組む意識と姿勢とは大きな「差」がありました。なかなかそこに気づきません。このまま練習をしていても何も始まらないと思っています。「普通の学校」であれば「まーこんなものだろう」という話で済むかもしれませんが、私が目指すものとは大きな隔たりがあります。

月曜日は練習をしませんでした。何をしたら良いかと聞かれましたが「冬眠」とだけ答えてそれ以上は何も言いませんでした。が、勝手に補強をしていたようです。考えがない…。前日に私から言われたことを理解していないから「取り合えずやらないといけない」という気持ちで動いてしまうのです。全く話になりません。今まで山積みだった問題点から目を反らし続けて今に至るのです。そこを解決しない限りこれからの練習の質は上がりません。練習をする前の段階がきちんと出来ていないのに練習をしても意味がないと思います。本気で「冬眠」したほうが良いと思いますね。

全てにおいて大切なのは何か?競技をしていくために必要なものは何か?ここが明確にならない限りうちのチームが積み上げてきたものはあっという間に崩れ去ってしまいます。それがどれだけの事なのかを考えないといけません。「練習を積めば強くなる」と思い違いをしています。「練習をしないといけない」という気持ちがあるのかもしれませんが、単純に練習するだけでは絶対に強くはなりません。練習はどこの学校でもやっています。強くなる学校では何が違うのか。全てを決めるのは「心」だと思っています。「心技体」という言葉がありますが最も大切なのは全てにおいて「心」です。大きな「心」の底辺の上に「体力」があって最後に「技術」が求められる。この部分が分からない限り練習をやる意味はないと思います。本当に「冬眠」したほうがいいと思いますね。話になりません。火曜日には1時間程度話をして、それから自分達で話し合いをさせました。複数で話すと自分の意見を言わない人間が出るので1対1で。自分が思っていること、先生に言われて何を感じたのかをひたすら話をさせました。練習は0。練習をする前の段階だと。終わりはいつの間にか終わっていました。

水曜日、朝「練習は何をしますか?」と問われたので前日の練習について聞き返しました。前の日、話をしただけで終わっている。前日の話が分かっている人間は不足する練習を家で補うはずだがそれはどうなのか?と。自信がありました。絶対に通常通りの補強、または日誌を書くだけで終わっているだろうと。案の定です。こちら側の言いたいことが伝わらない。目標を定めることができたら、練習に関しても自分で補うはずです。いつまで経っても「やらされている」という感覚があるから自分で必要なモノを考えないのです。ここ数年は「やりすぎる」傾向がありましたから私が止めないと練習が終わらないとう状態でした。それだけ「強くなりたい」という「想い」が大きかったのだと思います。比べることに意味はありませんが大きな「差」があるのは間違いないと思います。
ということで、午後は30分程度話をしてからまたも練習禁止。やる必要なしです。中途半端な気持ちで練習をしても効果が上がりません。「心」の底から「強くなりたい」と欲するまではグランドに立って練習に臨む必要はないと思っています。

「心」が育てば練習効果は上がります。どれだけ能力があって「それなりの練習」をしているうちは絶対に強くなりません。うちがこれまで活躍できたのは「全力で取り組む」ことができたからだと思います。はっきりいってこれはものすごく難しいことですし、労力がかかります。本気で「もういい」と思っている部分がありましたから「好きにすれば」という想いもありました。こういうことをblogに書くというのは不適切なのかもしれませんが、「陸上競技」と向き合うためには「好き」でなければできません。「とりあえずやる」というのでは伸びないのです。うちはそれを求め続けています。何時間も何日も何ヶ月もかけてそこを求めています。求められていることを理解するまでは練習をしても効果が上がりません。これまでの半年間でやってきたことが、「好き」になって「本気」で取り組み、「心」が育てば1ヶ月もかからないでできるようになると思います。

「冬眠」しています。それは選手の「心」が目覚めないからです。眠ったままで春を迎えるのなら練習をしてもしなくても同じ。目覚めて「全力」で動き始めて意味があるのです。考えていく時間が必要です。「やればいい」訳ではない。練習をしないで考える事も必要。乾いたスポンジは水分を吸収します。「心」はスポンジの大きさだと思います。大きなスポンジが「もっと水を吸いたい」と思えば、様々なものを吸収するのです。小さなスポンジではほんの少ししか吸収しません。「練習がしたい」と思うまでは特別指示を出す必要はないと思って数日間完全に放置していました。非難されるかもしれません。それでも「本当に正しいものは何か」を考えていくことが重要です。「冬眠」と言った一言を取り上げられて非難されるのならそれを受け入れようと思っています。「今」だけをみているわけではありません。これが将来的に生きてくる。そう思っています。

木曜日からは練習をしました。表情が変わりつつありますから。これはまた書きます。
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