kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

論語に学ぶ

2010-10-28 | 陸上競技
ここ最近は論語に関する本を読んでいます。原文を読んでそれを理解するというほどのエネルギーはありませんから口語訳や意訳、または論語を自分で解釈して自ら実践している会社経営に当てはめている経営者の本です。

孫子や孔子などの古い思想家や松下幸之助や稲盛和夫等の現代を代表する経営者の書物を読むということは非常に面白い。中国の古典の一つである菜根譚(さいこんたん)も一通り目を通しました。読書が唯一の趣味ですから(笑)。
これらの本には共通点があります。。それは「道」を示していることです。それぞれ切り口は違ってもほぼ同じことを言っています。孫子や孔子のような思想家や近代の経営者は「生き方」についてのみ話をしています。金儲けの仕方や権力を持つための手段が書いてあるわけではありません。「不易」と「流行」というのがありますが、時代が移り変わっても「変わらないもの」があるのです。そこを学んで自分のモノにしていく事が大切だと思っています。一時的なブームははっきり言って「無意味」だと思います。

数年前に「マネーゲーム」のように株の売買により大金を動かして有名になった経営者が何人もいました。今、どれだけの人が残っているでしょうか?「お金」を手に入れることが目標になっていて、本当に大切なモノを見失ってしまっているからです。だから違法行為をしてでも「お金」を手に入れようとする。正しくない「道」を進むから上手くいかない。当然の結果です。

私の好きなMr.Childrenの「es(エス)」という曲の歌詞に次のようなものがあります。「Oh なんてヒューマン 裸になってさ、君と向き合ってたい。栄冠も成功も地位も名誉もたいしてさ 意味ないじゃん」というのがあります。「裸になって」というのは「素直な気持ちで」だと解釈しています。人と素直に向き合うという事が大切。それに比べたら栄冠も地位も大したことではないんだ、と。
また「“答え”なんてどこにも見当たらないけど、それでいいさ。流れるまま進もう。手にしたものを失う怖さに縛られるぐらいなら勲章などいらない」という歌詞もあります。目に見える「何か」に縛られてしまって本当に大切な“答え"を見失いたくない。そんな感じなのかなと。

綺麗事ではなく、生きていくためには必要な「哲学」「考え方」があると思っています。大人であってもそこが見えていない人は多い。自分自身を高めようという志を持って生きなければその人生は無味なものになってもしまう。もがいても苦しくても前に進もう、目標に近付こうとする姿勢が大切なのです。

これらの本を読むようになったと同時に哲学的なモノの考え方に興味を持ちました。人が生きていくためには正しい「道」を生きることと、「考えること」が必要になります。何を持って「成功」というのかは分かりません。しかし、様々な事を考えながら自らの人生を豊かなものにしていくことが重要だと思っています。

もっと本が読みたいという気持ちがあります。陸上競技の技術的な事が書いてある本よりもこちらの方が大切です。最新知識と言われるモノをいち早く手に入れて指導をして「指導力がある」と勘違いをしている人よりは間違いなく「表面的なものではない部分」を重視する指導者の方が優れています。そう信じて生きています。

なんだかまとまりが無くなりましたが、本を読みたい欲求が高まっています。はい(笑)。面白くない内容をですみません(笑)
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原点に帰る

2010-10-28 | 陸上競技
何のためにやっているのか?ここに一度立ち戻ってみようと考えています。競技力が上がってきて学内、学外からも「総合優勝」について言われます。が、ここを目指してやってきた分けではありません。「結果」だけで判断してそれを真に受けると取り返しのつかないことになると思います。

「結果」にたどり着くまでにどんな事をしてきたのか?何を考え、何をしてきたかというのが大きい。強い者だけを集めてきてそれで「結果」がでる。1位、大会記録、総合優勝は本当に重要な事なのか?今回総合優勝したこと、やはりすごいことだと思います。胸を張っても良いでしょう。それだけの「想い」を持ってやってきた自負はあります。ひた向きに競技に取り組んできた事が総合優勝という「結果」につながった。

競技を通じて「教育」をしています。陸上競技という手段を使って教育活活動をしています。だから技術的なモノだけを求めてはいません。優先する必要があるのは「取り組み方」「考え方」です。ここを伝えていかなければ高校生活で本当に学ばなければいけないものが身に付かない。こういう話をする教員がどれだけいるのかはわかりません。が、ポリシーを持って生きたい。「そんなに熱くならなくても」と言われるかもしれませんが、伝える側が本気にならなくて受けとる側が本気になれるのでしょうか?

一生懸命にならなければ見えないものがある。本気になって取り組むから見えてくるものがある。だから「心」が動く。陸上競技は1つの手段でありこれだけが全てではない。以前の私にはこの手段が生徒会活動であったし、今も総合実践という授業を用いて伝えたいことを伝えています。他の授業の中でも同様。雑談に聞こえるかもしれませんが「大切なもの」を教えなくては学校の存在価値がありません。授業内容を教えるだけなら誰にでも出来ますからね。

伝わらない者は表情を見れば分かります。その場に居るだけ。本気になってくると先生が何を言おうとしているのかを感じ取ろうと前のめりになって聞こうとします。大きな差です。聞く気が無いものに何を言っても無駄だと思っています。残念ですが…。

今望むことは「本気でやりたい」ということ。簡単なことですし、当たり前の事ですが何だか遠い気がしています。

最も大切な部分、それは「心」だと考えます。ポリシーとは「哲学」です。自分が正しいと思う信念を持って進みたい。そう思います。
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