kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

少しを許さない

2011-01-04 | 陸上競技
練習初めの3日、練習終了後数人を残して話をしました。ここ最近の問題点、不協和音を解決するためには私が介入しなければいけないと感じたので。細かい原因は書きませんが「少しだから」「自分の問題だから関係ない」という考え方を正していかなければ何も変わらない。この手の考え方は間違いなくチームを崩しますし、自分自身のためにならないことが多い。

今回は私の指示で約束事を決めました。これに関して周りに正直にならずに「嘘」をついたというのが発端で不協和音が生じました。「嘘」をついた理由は「周りに知られたくない」「自分自身の問題だから自分がやればそれでいい」という考えからでした。「関係ないではないか」という気持ちがあったのでしょう。
最初の段階から私は気づいていました。明らかにおかしい部分ですから見たら分かります。個別に何度も言い続けてきましたが、明らかに限界だと感じたので全員に徹底して全員で共通理解をさせることにしました。自分の弱い部分、知られたくない部分を見せるのは嫌だと思います。が、もう限界でした。このまま「頑張っています」というポーズを見せていたら本当に間に合わなくなります。だから徹底することにしました。が、ごまかされてしまいました。
最初の段階で「嘘」をついてしまったらその「嘘」がばれないようにさらに「嘘」を重ねる。そして取り返しのつかない状態に陥る。当然の結果です。「甘さ」があるのを1人の意志で克服できていたら、私もそこまで踏み入ってやる必要はないと考えています。これまでそこが出来たのは数人です。大半は周りの「力」で変わっていった。だからこそ可能性に賭けて周りの「力」を借りて全員に自覚をさせようと思いました。この段階でもっともらしい理由をつけて自分を正当化するようでは変化は期待できません。

「少しだから」は全ての部分につながっていきます。日常生活で「少しだからいいや」と手を抜く、ルールを破る者はほぼ100%練習中に楽をします。練習は別だから大丈夫、ということにはならないのです。「少しだからスピードを緩めても良い」「少しだから間食しても問題はない」という考え方に間違いなくつながります。平気で「自分はやっている」と言うようになる。やっていない事を誤魔化すために「嘘」をつくようになるのです。最終的にはそれすら悪いことだとは思わなくなる。話しは大きくなってしまいますが犯罪に手を染めてしまう者も同じようなパターンです。「少しだから」を許すと「バレなかったら良い」という考え方につながるのです。

数年前体重管理を徹底しなければいけない状態になりました。かなり厳しく話していきましたが「自分がどれだけ努力しているか分かっていないのに勝手なことを言う」と逆ギレされたことがあります。結果的に体重は一冬で7キロ近く増えて目指す場所には届きませんでした。自分が出来ていない事を指摘されるというのは誰もが嫌がります。しかし、そこを避けると最終的には自分にとってマイナスにしかならない。「少しだから」と見えないところで食べていたのでしょう。食べずに体重が増えるということはあり得ません。補強やサーキットに関しても私が見ている所と見ていない所では明らかに違っていたようです。ここまでくるとどうにもできない気がしてきます。

だからこそ「少しだから」を許したらいけない。自分本意の考え方を許してはいけない。最後に大きな事につながってしまうからです。これは残して話した全員に共通して言えることです。ここが徹底出来ていないから甘さが目立つのです。

色々な話をしました。私が分かった事は「女子は裏切る」ということです。これを言葉にしてはっきりと言いました。失礼な言い方だと非難されるかもしれませんが、短い指導経験の中で学びました。全面的に信頼は置けない。それを分かった上で指導に当たらなければいけないと思います。女子は「個」で動くのが難しいため周りに流されます。加えて楽な方に流される。だからこと「周りは関係ない」と言えるくらいの強さが必要です。簡単な事ではないですが「甘さ」を捨てることが出来なければ本当に目指す場所には届かないのです。

「他人」と「過去」は変えられない。どんなに悔い改めても「過去」はどうにもなりません。その時に戻ってやり直すことはできない。大切なのはこれからどうしていけば良いのかです。考え方を変えていく事ができれば「自分」が変わっていき、結果的に「未来」が変わる。これは間違いない事実です。私が選手の変わりに努力することは出来ないのです。
かなり多くの事を話しました。が、伝えたかったことは限られています。例えを多く使いましたが全て同じことを話したつもりです。本気になれるかどうかだけ。ここまでやる指導者がどれだけいるかは分かりません。本当なら「辞めて」で終りかもしれません。この半年それくらいの状態が継続的にあったのは間違いない事実ですから…。私自身甘いのかもしれません。それでもこのままでは何も残りません。戦える集団に変えていくためにはあと3ヶ月でどこまで意識改革ができるかです。出来れば全国に届くだけの潜在能力がうちの選手にはあると思います。

色々と思うことがあります。
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これから

2011-01-04 | 陸上競技
昨年末から色々と思うことがあります。表面上のつながりでは上手くいかないと言いながらもそこから脱却できません。これでは練習の質が上がらなくなります。仕方ない部分ですがこのままでは目標とする部分に届きません。高校生を指導するにあたって「生活指導」から「考え方」「取り組む姿勢」をしっかりと教えていく必要があります。ここができなければどれだけやっても上手くいきません。もともと能力が高い選手であればある程度やれば強くなります。陸上では「比較対象」ができませんから、「本当はもっと強くなっている」ということが分りません。適度にやっても強くなっていればそれで満足する選手も出てしまうでしょう。

陸上競技はストイックな種目だと思っています。かなり自分に厳しくならなければ競技での成功は難しい。日常的な生活態度がきちんと出来なければ競技場面では絶対にうまくいきません。それは「考え方」が様々な場面で出てくるからです。競技場面だけ一生懸命やるというのはできないと思います。それはその選手の「人間性」や「考え方」はつながっているからです。日常生活の中で「少しだからいいや」という気持ちがある者は練習中や補強であっても「少しくらいい」だろうと手を抜きます。指導者がいない場面では必ずといっていいほど「楽」をします。「それは違う」といわれるかもしれませんがかなりの確率だと思います。指導場面でその選手の取り組みをしっかりと見ていれば分ってきます。選手によっては指導者の前だけしっかりやって「ごまかす」ことがありますが、大抵はバレています。やっている本人はバレていないと思っているかもしれませんがしっかり見ていれば分ります。ここを変えることができないのは選手自身が切実に「強くなりたい」と思えていないからかもしれません。

一昨年中国大会で準決勝落ちしてから昨年決勝で7位になるまで、ほとんど「生活指導」の部分を3年生にしたことはありませんでした。技術的な指導は多かったですが、当たり前のことを言わなくて済むので競技力が見違えるように上がりました。本人たちが心から「強くなりたい」と思っているのがこちらにも伝わってきました。こちらも何とかしてあげたいという気持ちがありました。こちらが求めていることを何がなんでもやるという姿勢がありましたから大きな変化がありました。その姿をみて下級生が自然と育つと思っていましたがそうはいきませんでした。情けない話ですが「過信」していたのだと思います。この2年間かなりのレベルで競技をやってこれたので「大丈夫」だと思っている部分がありました。が、中国で7位になって以降本当にトラブルが多く続きました。結局は表面上のつながりでしかなく、3年生は3年生、下級生は下級生でした。中国大会の予選・準決勝を「走れるだろう」と期待して使った選手が全く走れませんでした。1人けがをしていたとはいえ他の者がきちんと走れればインターハイには十分届いていたと思います。そこを引きずるわけではありませんが、その時に走れなかった者はやはりその前の冬から多くの課題がありました。克服できないどころか見過ごされていたため結局持っている力を全く発揮することなく終わってしまいました。力を発揮できれば3年生以上のモノを持っています。しかし出せなかったら「ない」のと同じ。決勝はメンバーから外しました。これも色々と問題があったのですが・・・。結局大切な場面で下級生が上級生の気持ちを感じることができずに7位。一生忘れることはできないと思います。

それ以後のトラブル。書きませんが本当に大変でした。男女関係なくトラブルが続きました。一つ一つ書きあげるほど元気はありません。それでもチームとしての水準は高くなっている。否定的な書き方が多くなりますが、普通の学校よりは間違いなくまともにやっています。しかし、本気になってやるというレベルとは大きな差があります。これではどうにもならない。勝てるはずがない。全体的に「甘い」部分が目立ちました。ここを注意しても理解してもらえない。「先生が見ていないから大丈夫」という姿勢は抜け切りませんでした。補強にしても同じ。とりあえずやるという感じが目立っています。本来負荷をかけたい部分には負荷がきちんとかかりません。似たような動きをしますが全く違う動きをしています。取り組む姿勢の差が筋力的な向上が見られない主たる原因だと思っています。

その辺りの部分の積み重ねが上手く結び付かない原因だと思います。12月、これまで甘やかしていた部分(見てみない振りをしていた)を事細かく指摘しました。気づくだろうでは絶対に気づかないのです。私が見ていない所での「甘え」「手抜き」がかなりありました。ここを指摘すると「辞める」と言い出す者も出ました。現実から目を背けて一先ず逃げてしまうという行為です。何も生み出しません。きちんと考えさせないといけません。

年末、またも同じような事が発生しました。練習での取り組み(私が見ている範囲)ではかなり良くなって来ていましたし、走力的にも上がってきていると感じていました。「甘さ」「ズルさ」は個別に指摘し続けて来ましたが本人には届いていなかったのでしょう。表面上の理解でしかない。これはさすがに呆れるというか情けないというか…。「少しだから…」で許していたら同じことを繰り返してしまう。問題点をきちんと明確にしなければいけません。

「力」があれば良いわけではない。正しい「心」で「力」を使わないと間違った方向に進みます。強ければ何をしても良いわけではない。強くなればなるほど取り組みが他者の手本とならなければいけないのです。この事を年末年始ずっと考えていました。これからチームを作っていく上で中心となる部分です。疲れはてて精神的にもかなり落ちていましたが、奮い立たせてやるしかないと思います。

こんな状態で練習初日を迎えました。戦うチーム作りのために手を抜くことはできません。やります。
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練習初め

2011-01-04 | 陸上競技
1月3日、毎年練習初めを行っています。例年は4日から合宿ですからその前に全体で集まって練習をしてから入るようにしてきました。今年は色々とあるので練習開始時間を少し遅くしました。自分達でミーティングをしてから開始。かなり待たされました。

その後近くの神社にお参りにいってから練習開始としました。昨年あまりにも酷いことが続いたので破魔矢を購入することに。この仕事に就いてから初めてここまで酷かった気がします。周りの人は大変でも言わないのかもしれませんが今回は抱え込むには大きすぎます。普通の精神状態では耐えられないと思います。正直夜寝れない状態がかなり続きましたし、それと同時並行的に部活でのトラブルが多発しました。本当に笑えませんでした。何とかその状態から打破したいと思い神頼み…。情けない話です。

練習は年末年始天候不良が続いたのであまり身体が動かせていないだろうと判断しました。年末に話しはしましたがどれだけやっているかは未知数。まずは身体作りの部分からやることにしました。これは毎回同じメニューです。
じっくり練習の動きを見ましたが雑な部分が多く見られました。なかなか身体が出来ない理由はここにあります。本来かける負荷とは違う負荷をかけているわけですから狙いとする筋力が上がらないのです。端から見ると「しっかりとやっている」ように見えるかもしれませんが細かい部分を見るとやはり雑。単に身体を動かしているだけです。これでは…。

その話を全体にしました。特に男子の身体が出来ないのにはそれなりに理由があるのです。ウエイトを見ていてもベンチはかなり弱い。ベンチが上がるから走るのが速いというわけではありません。しかし、もう半年以上やっていてこの弱さというのはいただけません。下半身強化と同様かそれ以上に上半身強化に気を使わないと強くはならないと思います。まだまだです。

それからまた別に話をしました。こちらは気分的に書けるようになったら書きます。戦えるようになるでしょうか。
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