kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

感覚が違う…

2011-09-26 | 陸上競技
土曜日の午後、山口から戻って練習をすることにしました。県新人まで1週間を切っています。とにかく時間がありません。切羽詰まった状態です。

広島に鍼治療に行かせました。普通の鍼よりも長く筋肉の奥まで鍼を刺すということでした。ダメージは大きいでしょうからその日の練習は難しいと思っていました。鍼から戻ったら必ず状態を報告するように話していました。その前に鍵の事について話をしておかなければいけません。少しの事で多くの人が迷惑を被るというのを知らなければいけません。

話をしていざ練習開始という時に1人を除いて他の者は普通に練習に入ろうとしました。いや、報告をするようにと話しておいたはずですが…。何でもかんでもやればいいわけではない。状態を見ながらやっていかないといけません。礼儀として…だと思います。
鍼のダメージは思った以上に大きかったようです。この日の練習は不可能でした。そのため治療をした者は翌日に練習をしようと話しました。急な事ですが県新人の事を考えれば「当然」です。

国体に選ばれている者は「翌日に練習をしたい」と返事をしました。やっと自分の置かれている立場を認識でき始めたようです。今最優先するのはきちんと練習して試合に向かうことです。他の用事は差し置いてでもやらなければいけないことがあります。やっと覚悟が決まったのかなという感じがありました。表情が変わりつつありました。

が、1週間以上全く走っていなかった者に聞くと「用事がある」との返事。では治療なら行けるのかと聞くと「分からない」とのこと。もう無理だと思いました。「部活の雰囲気が悪いのは顧問のせい」だと言われました。しかし、自分がやらないといけないことをやらずに全て他人のせいにするというのは…。「今から練習をする」「今から治療に行く」と言いましたが、問題点が違います。その日は鍼をしたから走れない。だから翌日にやろうと言ったのです。感覚が違います。

日を改め話をしましたがやはり無理です。「やりたいことがあったらそれを優先する」「治療はしない」という感じでから…。かなり酷い事を言われました。それでも我慢です。これについてはこれ以上は触れません。嫌なので…。

国体選手は表情が変わりました。今回の出来事は成長するための大きな試練だったと思っています。痛い目に会わないと分からないことがある。言われるだけでは分からないのです。残念ながら試練はこれだけでは終わりません。現実はドラマよりも厳しいのです。

ここまでの出来事、私にとっては精神的なダメージがありました。これまで指導してきた事を根底から覆されてしまうような出来事でしたから。本当にしんどい日々でした…。一方的な書き方になっているかもしれませんが、実際に起きた出来事です。まだかなり抑えて書いています。もう書かないと思います。しばらくblogを書く気にはなりませんでした。

これから2週間がまたしんどい日々になることは予測は出来ていましたが、本当に辛かったですね。ここも少しずつ書いていきます。書く気になったのは国体選手がドン底から抜け出したからです。情けない話ですが私も本人もかなり追い詰められていました。

また書きます。
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苦痛

2011-09-26 | 陸上競技
本当に面白くない内容になってしまいます。すみません。うちのチームにとってマイナスなイメージを持たれてしまうかもしれません。それでも「教育」という側面から見ています。問題点は何かを考えていかないといけません。

この日の出来事により、何だかもういいやという気持ちになりました。疲れはてたという気持ちが強く自分の中に残りました。それでも国体がある。国体に出るレベルに達している?という気持ちはありましたがとにかく治療はしないといけないので北九州と小野田に連れていくことにしました。この状態でどこまでやれるのかというのは自分自身の中で大きな葛藤でした。本人は前日の事を悔いていました。しかし、少しの油断と自分勝手な行動で本当に取り返しのつかない大きな失敗につながってしまうという事がわかっていません。脚を痛めてからこの日までにどれだけ周りの人が心配をして労力と時間を使って治療をしているのかをもっと考えなければいけません。この事に関してはかなり話をしました。表情が変わってきたので可能性があるかもしれないという想いはありました。しかし、やりきれない…。人としてどこまで我慢しないといけないのかという感じです。

1人だけ治療に連れていくというのは「ひいき」だと思う選手がいるかもしれません。国体に出場するというのは本当に大きな事です。自分だけの責任だけでは済まなくなります。2度脚を痛めるというのは致命的です。今年度国体に関わる指導者は自分のチームの練習を二の次にしてやっていかないといけません。これを理解してもらいたいと思いますが、「自分は見てもらえない」と感じるものもいるかもしれません。不平等だと言われたらそうなります。が、国体コーチは自分の感情や想いを押し殺さないといけないのです。責任だと思います。

とにかく治療に連れていって走れる状態に持っていく。それしか私に出来ることはありません。

月曜日に色々私に言った選手がいました。どうしても許せません。繰り返しになりますがそれでも最後は指導者が我慢して関わるしかないのは分かっています。一人の人間として耐えるには大きすぎる精神的な負荷です。言われたことはやらない、が自己主張はする。「悪いのは指導者」と言われてどこまで我慢すれば良いのかは分かりません。

それでも土曜日に治療に行かせることにしました。県新人まで1週間となっていましたから。私は国体の練習会があるので保護者にお願いして、広島の治療院に連れていってもらうことに。何とかして治してやりたいという気持ちがありました。今回の県新人はリレーだけ出場という者がいました。うちのチームはリレーを中心にやっていくと言い続けていました。ここ数年間、リレーでの中国出場と県レベルでの入賞を逃したことはありません。伝統を途切れさせたくはないという気持ちがありました。そのためこの日の練習は午後からにしました。


私は国体練習会のために山口に向かうことに。防府まで行ったところで電話がかかってきました。投擲が部室に入ろうと思ったら鍵がない。部室の中に練習道具を置いているので入れないと困るという事でした。どうにもならないので私は防府から学校まで帰ることにしました。私が負担をするというのが「当たり前」になっている感じがあります。選手がきちんとやれば誰も嫌な想いをしなくて済む。簡単な事だと思いますが…。

学校に戻ると部室の鍵がある場所に隠してありました。前日に帰るときにきちんと鍵BOXに片付けていなかったのです。本当に簡単な事なのですがそれをやらずに手を抜いたために他人に大きな迷惑をかける。「少しの事に手を抜かない」というのをいってきましたがこれがこういう形で現れます。見てみると女子部室は開けっぱなしでした。練習開始まで6時間あります。治療に行くときに開けたのだと思いますが何故鍵を閉めないのか?私にとっては当たり前の事ですが…。

これにより私は多大な時間のロスをしました。先日から引き続きでこういう出来事が起きると頭に来ます。当然だと思います。午後からまた話をしなければいけなくなりました…。
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まだまだ続く苦悩

2011-09-26 | 陸上競技
そして月曜日、以前書いた出来事が起きます。土曜日に練習をした時に参加した1年生がしっかりと声を出すようになっていました。が、月曜日の朝は2年生が前に立つと周りの声が小さくなりました。土曜日に出来ていた事ができないというのは大きな問題です。上級生が率先して声出しをしなければ下級生は遠慮してなかなか声は出せません。本当はそれでも出さないといけないのですが…。上級生が練習を引っ張っていかないと良い雰囲気で練習することはできません。これに関してはかなり注意をしました。注意を受けた者が反抗的な態度に出ました。考えられないことです。明らかに嫌々やっていますという態度を出しています。こんな馬鹿なことがあるのか!?自分達がやらなければいけないことをやらないで注意を受けた。それなのにこの態度は何か?さすがの私も我慢の限界でした。それでも我慢して自分を抑えていました。

こんな状態で気持ち良く指導出来るはずがありません。当然です。痛みを訴えてくる者がいたので、治療をしたのかと問うと整骨に行ってあとはマッサージをしてもらったとのこと。うーん。これくらいで回復するとは思えません。何もしないなら病院に行けばどうかと言うと結局返事が曖昧なので補強でもやるように指示。それでも我慢しかありません。
先日ハムを痛めた者には練習中にハムストリングのストレッチをするように指示を出しました。万が一の事があったら取り返しのつかないことになります。が、見ているとストレッチするための道具を忘れていました。それを報告しに来ません。「怒られる」というのが先に頭に浮かんだのでしょう。それは当然です。しかし、そこから逃げてどうなるのか?何も言いに来ないので私も少し離れた所で見ていました。何度も言いますが世の中には礼儀があります。なんでもかんでもやってもらって当たり前ではないと思います。自分で勝手に練習をするならやればいい。どんな大変なことをやっているのかを分からなければいけません。

痛い目に会わないと分からないことがある。私はできるだけ痛い目に会わないように事前に指導をしています。分からずにやってそれが取り返しのつかない事につながったらどうするのか?でも結局は過保護にしているだけで何も変わらない危険性があるのです。別の選手から「自分達は高校生だから先の事を言われても分からない」「注意されても意味が分からない」と言われました。ここまできたら指導の範疇を越えています。何を言っているんだという話です。

少し話がそれましたが、勝手に走っていました。声出しもしないので自分が今から走るレーンを確保出来ません。どんどん身体は冷えていきます。このままではマズイと思って感情を押し殺して止めようと思いました。が、時すでに遅し。またもハムストリングを痛めました。当然の結果です。
このように書くと「顧問が止めないから」と言われても仕方ない部分があります。が、私の性格をご存知の方々は「余程の事」だというのを分かってもらえると思います。基本的に私は甘いですから我慢して指導を続けてきました。夏休みまではインターハイがあって大きく成長してきたかなと感じていました。学校が始まり、明らかにマイナスの方に引っ張られていました。これで競技に集中することはできない。嫌々やるならやらなくていいと強く思いました。

それでも私も甘い。痛めた後、かなりの時間話をして自分の行動の問題点を理解させました。痛い目に会い、自分の行動がどれ程浅はかだったかを話しました。ここが分からないようであれば先はありません。いきなり全てが出来るとは思っていません。しかし、今自分がやらないといけないことは何か、本当に大切なのは何かを理解しないといけません。同じことを繰り返さないようにするためには理解が必要です。

この時に起きた出来事は先日書いた通りです。「現実4」というタイトルの記事に書いています。この日に言われた言葉ほど理不尽だと思うことはありません。最悪の気分でした。
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更なる苦悩

2011-09-26 | 陸上競技
支部新人終了後、痛みを取るための治療に連れていきました。完全に痛みは引きませんが気功が効くだろうというアドバイスを受けたので期間を置かず何度も連れていきました。チームの中心となる選手が抜けていますから練習の質が落ちます。だからこそ全員できちんと声を出して盛り上げていく事が必要になります。合宿前後からしつこく言い続けていきました。同時に練習に付きっきりで居ることができない事が増えていました。国体関係の合宿も頻繁に行われていましたから、チームを離れることがあります。特に今年は例年よりも増えます。自分達でやるんだという意識を持ってもらえないといけません。

治療に連れていく中で何度も「身体が硬い」と言われました。上半身、下半身、足関節全てが硬いと。今まで何度か話をしてきましたが自分でやらないとできない事がいくつもあります。柔軟性を高めるためには自宅できちんとストレッチをしたり、ケアをしたりしなければいつまでたっても成果は上がりません。インターハイを決めてある程度は意識レベルが上がってきていたのですがやはりまだまだ甘い部分がありました。ここに関してはこれを機にまた話をしていきました。強くなるためにはきっかけが必要になります。今回の故障が次につながればと思っていました。

本人には「練習をしないといけない」という気持ちが強くありました。段階を追ってやっていかないといけない部分があったのですがやはり「結果を出さないと」という気持ちがあるのでしょう。抑えてやっていくという約束でしたが知らず知らずに焦っていた部分がありました。夏休み最後の練習時、あと1本で終わろうとした時に痛めていた足のハムストリングを痛めてしまいました。かなりスピードが出せる状態まで回復していたのですが…。またも逆戻りです。足首をかばっていたというのもあります。柔軟性の低下が大きな原因だと思います。この日の午後は気功の予約を入れていたのですぐに治療してもらいました。これによりまたも復帰が遅れてしまうということに…。

軽度の負傷だったのは間違いありません。柔軟性の低下は少しでしたし、筋力もそれほど低下していませんでした。数日間の休息により練習に復帰できる状態でした。本人は走りたいという気持ちがあるのですが、距離を伸ばすとハムストリングに違和感があると訴えます。柔軟性も回復しているのですが…。仕方ないのでまたも治療に回ることに。怖いというのもあったと思いますが、「何がなんでも」という部分を「走れるだろう」という部分が上回っている感じを受けました。ハムストリングを痛めてから1週間後の練習では走れませんでした。この時同時に他の者も「痛いから走れない」という感じになり「休み」を言い渡しました。この者には「何とか治そう」という気持ちが感じられませんでした。この期に及んで…です。数日前から痛かったようですが別に治療をするわけでもない。何といっていいか分かりません。

こちらの想いが全く伝わらないというのは想像を絶するくらいしんどいです。価値観が違いすぎると何を話しても伝わりません。陸上競技云々ではない辛さがあります。そして月曜日を迎えることになります…。

複数の選手の事を書いていますから分かりづらい内容かもしれません。すみません。
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苦悩の日々

2011-09-26 | 陸上競技
この1ヶ月、本当に色々な事がありました。大半は書けません…。大変なことがいくつも重なりました。競技面での大変さなら何とか出来ますがそれ以外は尋常ではないくらいのストレスになります。しつこく書いていますが常識を逸脱したレベルだったと思います。
競技面で大変だった事、これは書いても大丈夫だと思うので書いていきます。blogに書ける水準に戻ってきたので書けるのですが…。
インターハイ終了直後からうちの女子選手が走れなくなりました。インターハイのレースが終わってすぐに足首の痛みにより歩行困難になりました。その週には国体最終予選がありましたからなんとか練習をしておかなければいけませんでしたが、それどころではなく出場さえも危ぶまれる状況でした。元々関節が硬くいつ故障してもおかしくないような状態でした。口うるさく言い続けていましたがなかなか自覚が芽生えませんでした。それでも走れていたので本人はそれほど危機感を感じていなかったのだと思います。無理矢理レースに出て12秒60かかってしまいましたが何とか国体出場のチャンスを獲ることができました。

1日置いて国体合宿が始まりました。ほとんど休む暇がありません。今年は山口で国体が開催されますから仕方ない部分があります。もう少し休む時間があれば良かったのですが全く休めません。国体に選ばれたという責任は大きいですから。しかし、この合宿の途中で再び足首の痛みが悪化。全く走ることが出来なくなりました。この状態では練習どころではありません。合宿最終日に北九州の整形外科へ行き診察をしてもらいました。診断は「軟骨分離骨折」。足首の軟骨が磨り減っていて痛みが出るのだろうということでした。近辺の病院では「疲労でしょう」と言われて終わりでした。仕方ないと言えば仕方ないのですが医師の診察は大きな差があります。「練習しても大丈夫」だと言われたので痛みが我慢できるレベルであればやっても全く問題ないと言われました。これにより選手はひと安心です。
病院によっては「ひたすら安静」と言われる所もあります。休んだら治る。そんなことは言われなくても分かります。高校3年間しかないのですから1ヶ月休めば治るなんていうのは意味がありません。やりながら治す方法を探っていくしかありません。スポーツドクターと言ってもどこまで理解度があるかだと思います。

「我慢できるレベルならやっても大丈夫」という話でしたから、プライベート合宿には参加しました。途中気功に行ってかなり治療してもらいましたが、痛みはなかなか引きません。それでも「国体に選ばれたのだからやらないといけない」という気持ちが出てきていましたから2日目は本当に必死に練習に取り組んでいました。走りのバランスは崩れていましたが「走ることは出来る」という感じでした。この時点で支部新人への出場は断念しようと考えていました。支部新人で無理をして怪我を悪化させてしまったら意味がありません。本人は「出場したい」と強く言っていましたが、アップの段階で足首に痛みが出ていたので強制的に終了。試合に参加させず学校に戻らせてエアロバイクと補強をさせました。今やらないといけないことは応援ではないという判断です。チームとしてはサポートすることも必要ですが、この段階でやらないといけないことは違います。

インターハイは自分の力で勝ち取った権利です。国体とは違います。今年の国体は例年とは違う大会です。こちらも想うことがあります。支部新人も大切なレースだとは思いますが、一時的な想いだけで走るわけには行きません。選手の「走りたい」という気持ちだけでは走らせる事はできないと思います。

実はここからが本当に辛い日々の始まりでした…。
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