kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

想うこと

2013-08-06 | 陸上競技
インターハイから戻ってきて色々と思うことがありました。まーこれも私個人が感じたことなのでどうなのかという話なのですが。

女子の100m予選、8組ありましたがそれぞれの組に持ち記録が11秒台の選手が2人ずつ計16人いました。正確には15人なのですが宮崎の選手が県選手権で11秒台を出していましたから実質は16人。準決勝に進めるのが24人。こう考えると12秒0を切るレベルでなければ予選を通過することができないということになります。今まで山口県で12秒を切った選手は1人しかいません。年に1人ではなくこれまでの歴史の中でです。その選手は決勝に残って入賞しています。今のレベルでは「参加するだけ」で終わってしまうという感じです。

これからどうすればいいのか。正直遠すぎて見えません。うちの選手は12秒20がベスト、12秒30、31、39がその記録に続いています。アベレージだけでいえば今の県ではトップかもしれません。しかし、その記録では戦えないのです。どのような条件で走っても12秒25を切れるという実力があって初めて12秒10が切れる。一発かかって記録が出るというのでは今後のことを考えると戦えない気がしています。その「一回」が大きい大会で出れば問題はないですが出ない確率の方が断然高い。安定して高いレベルの記録が出せるようになるということがすごく大切なことになると思います。

土曜日の練習を見ていて「2回に1回」は良い走りができていました。すごく良いなと思った次の1本は「ん??」という走り。本人とも感覚のすり合わせをするのですがなかなか上手く表現できません。「良かった」「悪かった」という感じで終わってしまいます。ひょっとしてそういう感覚で練習を進めていく指導者も多いのかもしれません。しかし、「良かった」という感覚的なモノだけでは走りの「再現性」が低いと感じています。次に同じ走りができるかどうかというのは大きなことだと思います。「何となく走ったらタイムが出た」「気持ちが入ったから走れた」というのではちょっと厳しいと思います。

「新しいこと」「難しいこと」をやるつもりはありません。トップ選手がさらに記録を伸ばすために「誰もやったことがないこと」をやっていき失敗する例は多々あります。「記録を出す」ためにチャレンジするのです。記録が伸びているときに「新しいこと」をやるというのは非常にリスクが高い。高校生レベルであればまずは「基本的なこと」を徹底するほうが良いのではないかと思っています。うちの選手も「やり尽くした」状態での記録ではありません。まだまだ改善する要素がたくさんあります。

基本的なことを徹底する。これだけである程度記録は伸びると思っています。良い走りができたときには12秒2を切るくらいの走りができます。逆に悪いときは12秒5台の走りです。この差が大きいというのが「実力」になっていないという段階だと考えています。時々走れたというのではなく安定して走れなければいけません。今の状況では結果がどのように出るのか予想がつかない状態です。

そのためにはやはり選手のと対話が必要になるのではないかと考えます。選手本人も感覚を鋭くしていく必要がある。言われたことだけを淡々とやるのではなく自分の中で「走る」という感覚を作り出せるようにならないといけない。上手く走れなかったときは「何故走れなかったのか」を冷静に判断できる。次にその部分を修正できる。こういう感覚を練習の中で培っていかなければいけない。

そのために何をするか・・・。ここが一番の問題なんですが。練習を見ていて感じたことをつらつらと書いてしまいました。私自身「感覚を言葉にする」とうのが最大のテーマとなっています。もう少し文章力があればいいのですが・・・。お許しを。
コメント
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