kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

ライバルに勝つためには、まず自分に勝て

2013-08-19 | 陸上競技
前の続きです。

前述の本からもう1ページ引用しました。

ライバルに勝ちたいと思うのであれば、まず自分自身に勝つ努力をしなさい。
それがライバルに勝つための最も有効な方法となる。

人間は誰でもライバルがいるが、いきなりライバルと闘っても勝てない。
その理由は、本当の敵はライバルではなく、自分自身の中にいるから。


ライバルに勝とうと思えば、知識を身につけ、身体を鍛え、ライバルよりも強い自分を作る必要がある。

しかし人間の心には、常に楽をしたいという怠け心が居座っている。「楽しい」と感じることには積極的に
取り組めるが、それ以外のことをやろうと思えば止めさせる力が働く。

困ったことに、この怠け心は、人間が前向きの努力をしようとする時ほど強く止めさせようと働く。

この怠け心に負けるようではライバルには勝てない。

ライバルに勝つためには、まず自分の怠け心との闘いに勝つ必要がある。
自己との闘いに勝ち、自分の実力を高めることができれば、結果としてライバルに勝てるようになる。


一流選手がどのような気持ちでライバルと戦っているかを表す内容が、テレビで報道されていたので紹介する。
選手が戦いにのぞむ心境を聞かれた時の言葉。

「これまで辛い練習を重ねて自分を鍛えてきたので、ライバルのことは意識せずに、とにかく自分の力を出し切るように頑張りたい。
そうすれば結果としてライバルに勝てると確信している」

一流スポーツ選手の言葉に、ライバルに勝つためにはまず自分自身に勝たなければならないことが明確に表れている。

このことも何度も言ってきたことです。前の記事の内容とつながっていると思います。「目標」を決めるだけではなく行動を起こす。「できたらいいな」で終わるのではなく、どうすればできるのかをしっかりと考えて行動することで本当にやらなければいけないことが見えてくるのです。しかし、「やる」と決めてもそれを行動に移すということは本当に難しい。一時的にできたとしてもそれを継続するというのは困難です。自分自身の中に「自分自身に負けない心」を持つことが重要です。

師匠がよく「自分が選手として節制できた指導者は「楽をしたい」という選手の気持ちが分からない」と言われます。私自身、強くなるためなら何でもすると思っていたタイプですから「手を抜く」「やったふりをする」という感覚が分かりませんでした。「強くなりたい」というのであれば「自らやるしかない」と考えていたからです。しかし、今の高校生にそこまで求めるのは本当に難しい。自分自身がやっていなくても平気で「やっている」と言い切れます。それは「強くなりたい」という言葉が表面的なモノでしかないからだと思います。また、「強くなりたいけど頑張りきれない」という部分もあります。そこを理解しなければいけない。

これも前の記事に書きましたが2年生がこの時期になって懸垂ができません。女子が手を伸ばした状態から懸垂をするというのは難しいですが、引きつけて懸垂をするのは可能です。元々筋力的に強いほうではないのですが1年半経過してもさほど筋力が上がったとは思えません。「努力はしている」のかもしれません。しかし、それは本当に必要な努力ではない。「強くなりたい」というのであればそれに見合う努力が必要なのです。やってないとは思いません。しかし、その水準がどれくらいかです。サポートに関しても同様。「自分はやっている」と思っていてもそれが本当に必要なことではない。やっている自分自身に満足してしまう部分がるのです。自分では分からないのかもしれません。

体重管理やトレーニングは正に「自分自身に勝つ」という部分が大きく影響します。どれだけ「才能」があったとしてもそれを磨かない限りは戦えない。自分自身の身体のコントロールができるためにはやはり自分でやるしかないのです。強制的にやらせなければいけない部分もあります。しかし、最終的には「自分自身の問題」でしかない。本当の力を生み出すためには本人の意識の問題が大きいのです。

秋は「女子の4継」をチームの中心に置きます。個人種目ももちろん大切にします。しかし、リレーで戦うために「個」の力を磨くのです。弱い選手がそろっても勝負はできません。個人で戦える「力」を持って初めて勝負ができる。そのために各自が何をするかを考える必要があるのです。その話をしつこくしました。どこまで伝わったか?

2年生がその中心にいなければいけない。特定の選手だけが負担をするというのではチームとしては回りません。インターハイの男子4継で優勝した洛南高校。アンカーの桐生選手は「自分のところまでバトンを持ってきてくれたら何とかする」とチームメイトにいつも言っていたそうです。チームの中の絶対的存在です。自分のことだけではなく「チームとして勝ちたい」という気持ちがあったのだと思います。個人で勝てばいいというだけではなく、「リレーで勝ちたい」と思えるからこそ強くなれる部分がある。インターハイで個人種目で勝つという部分以上に「みんなで戦いたい」という想いがあったからこその発言だと思います。

「周囲に気を配る」というのはこういう部分です。チームとしての士気を上げるためにそれぞれが何をするべきか?考えて行動に移す。それができない限りはチームとして成長はありません。周囲から応援されるようなチームにならなければ勝つことに意味はない。だからこそ「心構え」が一番大事なのです。「自分さえ良ければいい」という考え方を捨てなければいけない。自分は「こんなに頑張っているのに」という自己満足から抜け出さなければいけない。そこが今後の大きな課題なのです。

長くなりました。読み飛ばしてもらっても結構です。「想い」がどれだけ選手に伝わるか?ここを越えなければここ数年と同じ失敗を繰り返してしまいます。感じ取ってもらいたいですね。
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夢の実現に向けて行動を起こせ

2013-08-19 | 陸上競技
月曜日、朝練の時間に集合としました。県総体の前、チーム状況が非常に悪かった時と同じような感じだと思っています。上級生が「チームとして」という感覚を持てない。「気を配る」というのは「道具の片づけ」という目に見える部分でしか理解していない。だから特定の者に大きな負担がかかる。その負担に気づくことができない。良いことではありません。このままでは「同じことの繰り返し」で終わってしまう。それだけは絶対に避けないといけない。

全体を集めて話をしました。目に見える「例」がなければイメージができないと思っているので本をコピーして配りました。「明日香出版社 『あたりまえだけどなかなかわからない 人間のルール』 著者 入江光海」の内容です。チームとして戦う。今のチームの中心は女子4継がそれにあたると思っています。この女子4継で上の大会を目指す。その「目標の共有」がチームとしての「夢」につながっていくことになります。これまで何年もチャレンジしてきて果たせなかった大きな目標に到達できる可能性がある。だからこそもっと真剣に目を向けないといけない。

1つ目は「夢の実現に向けて行動を起こせ」という内容です。要約・意訳して書いておきます。

夢の実現のために実際に行動をしているか?ただ夢に酔っているだけではないか??
人は「目標」を持ったらすぐに行動を起こさないといけない。「目標」を持っているだけでは実現はできない。

どんな小さな「目標」でも行動に起こしてみると様々な問題点が出てくる。これは、行動に起こすから見えてくるもの。
「目標」を決めた、持っているだけでは何も見えてこない。行動を起こすことで初めて見えてくるのです。

「起業する」という「目標」がある。「服飾関係」の会社を始めようと思っているのであれば、同業種の企業を一つでも
多く見てみることから始まる。その業種にどのような能力が必要とされるのかを知らなければいけない。
家でテレビや本で調べるだけではダメ。スポーツができるようになるために「指導書」を読んでできるようになるのと
同じこと。「行動を起こす」ことが必要。

人間には怠け癖があり、自分自身が良いと思っている事でも、面倒な行動は心が拒否するメカニズムが備わっている。
これを乗り越えて一歩を踏み出さない限りは絶対に夢は実現できない。


「秋に結果を出したい」「チームとして戦いたい」と「想う」ことは簡単なのです。誰にでもできる。しかし、それを達成するためには自ら行動を起こす必要がある。これができないからいつまでたっても変わらないのです。「チームとして」という目標を掲げておきながら自分の事しかしない。これで本当に「チーム」という意識が持てるのか?持てるはずはありません。

インターハイから帰ってきて選手に感じたことを話せと言いました。その時に「チームとしてのサポートがサポートではない」という感想が共通して出ました。県総体ではサポートする者が「自分が必要と思ったこと」をやっていました。選手が望むことをやっているのではなく、「これをやっておけばいいだろう」という状況。だから選手側が気を遣う。で、自分たちは「サポートをしている」という自己満足に浸る。選手が重い荷物を持って移動しているにも関わらず、サポートする者は荷物を車に運ぶこともない。「歩いて宿舎に帰る」のがサポートに役割ではないのです。「選手は車」「サポートは歩く」というのが本当に「チームとしてのサポート」なのでしょうか?

実際に「チームのために何ができるか」を考えて行動に起こすことで初めて「本当に必要なモノ」が見えてくる。これが見えてこないのは「自己満足の行動」をしているに過ぎない。大きな勘違いです。

前の記事にも書きましたが、「リレーで戦う」という目標があるのに、選手がバトン練習をしている姿を細かく見ていない。チェックすることがチームへの貢献であるはずなのに、何も行動ができていない。これで「チームとして」という「目標」が達成できるはずがありません。「チーム」という大きな枠の中で自分たちが何をしなければいけないのかを考える。「道具の後片付け」が「チームへの貢献」ではありません。元気がない選手に声掛けをするというだけでも大きく違ってきます。チームの中でコミュニケーションが取れない限りは自分たちの「目標」へは近づかないのです。

長くなるので記事を替えます。
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このままでいいのか?

2013-08-19 | 陸上競技
土曜日、この日の練習はかなり微妙でした。というか「限界」と言ってもいレベルの練習雰囲気。ここまで来るとさすがに・・・ですね。「良い雰囲気でやる」というのが最低条件だと考えています。そこに到達できないというのはどうなのか?本当にこの状況で戦おうという意志があるのか。

スパイクを履いて次の練習に移るのに20分近く要しました。ダラダラやっている感じがあります。それなりに練習をするという感じが強くありました。暑いという部分は少しはあったかもしれませんが、「とりあえず練習をする」という重い雰囲気を感じました。本人たちはその中にどっぷり浸かっているので自分たちがどのような練習をしているのか気づきません。「一生懸命にやっている」と思っているだけで本当は違うのです。でも、「井の中の蛙」ではないですが、周囲が見えないので自分たちはやっているという感覚の中で取り組んでいます。

また、言われたからやるという部分が目につきました。自分の所の練習をじっくり見ることができていなかったため「不足」しているところに気づきませんでした。「周囲に気を遣え」と言ったら「道具の準備」に対して一生懸命になります。練習の雰囲気を変えようとか元気のない選手に声をかけたりという流れにはならないのです。「表面的に見えること」だけに全力を尽くす。この状況は昨年度と同じミスを繰り返す危険性があります。「気を配れ」という部分が「道具の片づけ」のみに焦点が当たっているのです。声も出ないのでさすがに途中で呼んで全体に話をしました。この状況で戦おうという意志があるのか??という確認です。

短い距離の練習をかなりやってバトン。この時にも「自分のことでしか見えていない」というのを感じました。私はバトンの出の部分を見ていました。他の者がリレーゾーンのそばにいたので渡った場所の確認をしていると思っていました。いつもよりもバトンが流れた気がしたので「どこで渡ったのか?」を確認すると「だいたいこの辺りです」と私が「渡った」と思う場所とは離れた場所を指していました。実際はほとんど見ていないのです。何のためにそばにいたのか分かりません。明からに「サポートする」という意識が不足しています。「チームとして」と言い続けてきたにもかかわらずこの状況とは・・・。「自分のこと」しか見ていないという状況は決していいことではありません。

最後に120mをかなりやりました。本数的には多くありませんが負荷をかけてしっかりと走らせる。このときにも元気がありません。全体的にこの状況では良いことはないと感じですね。声が出ないという部分と悲壮感が漂う練習。この状況で強くなるはずがありません。正直、「練習を見る」という意欲が全くなくなりました。こういう書き方をすると保護者からクレームが来るのでしょうか?しかし、土曜日に練習に来てこのような状況を目の当たりにすると良い気はしません。このような状況であれば練習を見る必要はないと強く感じました。

補強を見ていても2年生で未だに懸垂ができない者がいます。「速く走る」というのは難しいことかもしれませんが補強を継続して1年以上やれば懸垂の形は女子でもできるようになると考えています。筋力的なものは努力をすれば必ず上がってきます。以前からベンチプレスの負荷が軽すぎると言い続けてきました。体重が10キロ以上違う選手とほぼ同じ重さでしかベンチができません。毎日家で補強をして補うようにと言ってきましたが結局できていない。「やっている」と思っているかもしれませんが実際はできていない。一事が万事です。全てはつながっていると思います。かなり頭に来ました。

2年生キャプテンを呼んで個別に話をしました。本来であればキャプテンだけに話をする内容ではないのですが自分たちで考えなければいけません。この日キャプテンも若干の体調不良。それがチームの雰囲気に大きく影響していました。「チームとして」と言い続けてもこの状況をサポートする他の2年生がいない。そこにも大きな問題があります。本当に勝負をしようと思っているならこの状況では不可能なのです。2年生が中心となるはずなのにその2年生が機能していない。全員が「問題点」に目が向けられない状況がある。キャプテンとしては「なぜ自分ばかりが注意を受けないといけないのか」という気持ちがあるでしょう。しかし、それが「責任」です。他の2年生にも話をしようと考えていましたが、「自分は関係ない」という気持ちがあったのか帰宅していました。「残るように」を指示はしていませんが、同級生が個別に話をされているのです。「サポートする」という感覚があれば残って後で話をするという行動はできるはずです。

情けない話です。こういう状況であれば「自分たちで勝手に練習をすればいい」と思います。お互いが「嫌だな」と思いながら練習をする必要はありません。月曜日に全体に話をしなければいけないなと強く感じました。

この状況で「チーム」として戦えるのか???大いなる疑問。厳しいですね。
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金曜日・・・

2013-08-19 | 陸上競技
金曜日、この日もバタバタでした。午後から支部新人のプログラム編成会議が行われます。そのための準備をしなければいけませんでした。前日まで合宿だったので何も準備できていません。出場種目もこちら側で決めました。決まってから色々と相談して「変更」をすることになりました。少人数ですが総合優勝を狙うということだったので何をしないといけないかを考えることに。専門種目以外の種目にも出場して得点を取ることに。他校と比べて人数が少ないですからどうなることか分かりませんが最大限のことをやらなければいけないと感じています。

練習はバトン練習中心。しかし、雰囲気的にイマイチ。随分涼しくなってきているにも関わらずダラダラしている感じがあります。練習と練習のつなぎが非常に悪い。とても大会1週間前とは思えません。上につながらない大会です。指導者によってはこの大会でさえも調整する人もいます。うちは基本的に秋の大会を目指していますから調整はほぼなし。それでも朝の段階で「勝ちに行く」と言っているのですからもう少しピリッとしないといけないと思います。この状況で本当に戦えるのか?

「戦う」というのは目の前の大会のことだけを指していっているわけではありません。もっと先のことまで見据えてのことです。それがなかなか伝わりません。微妙。この状況で本当に勝負ができるのか??秋の大会、下手をすると勝ち上がることもできずに県新人で終わってしまうのではないかという危機感があります。それを感じているのが私だけではないかという危機感も同時に存在しています。「何とかなる」という甘い考えがあるのではないかと。

通常であればこの時期、「強くなっているな」と感じる部分が出てきます。県総体から3か月近く過ぎていてるのですから、「レベルアップ」が感じられる部分です。しかし、その部分をあまり感じない。この状況で本当に戦えるのか?実際、「勝負する」と思っているのは私だけなのかもしれません。微妙な感じです。

この状況下で練習を終えて顧問会議へ。気分的にもイマイチ乗り切りません。それでもやらないといけないことをやる。色々と思うことはありましたが無難に会議終了。支部新人、1日で複数種目が実施されます。記録よりは勝負という部分も出てきます。4継の開始時刻をいつからにするかという部分で会議は止まりました。2つの地区を一緒にやっていくので通常通りの日程では上手く進みません。4継開始時間にフィールド種目が重なる。各校とも人数が多いわけではありませんから種目が重複します。「選手がやりやすいように」という配慮は必要です。しかし、「無理」です。限られた時間の中で行うのですからどこかにしわ寄せがくるのは当然です。他地区の競技日程を参考にするということも必要になると思います。多分、フィールド種目と重なっているのではないかと思いますが。

気分的にかなり微妙。自分の所の練習がきちんとできない状態で何をするのか?まずは足元をしっかりと固めてからでなければいけないと思います。秋のシーズンに向けて大きな不安があります・・・。
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