前の続きです。
前述の本からもう1ページ引用しました。
ライバルに勝ちたいと思うのであれば、まず自分自身に勝つ努力をしなさい。
それがライバルに勝つための最も有効な方法となる。
人間は誰でもライバルがいるが、いきなりライバルと闘っても勝てない。
その理由は、本当の敵はライバルではなく、自分自身の中にいるから。
ライバルに勝とうと思えば、知識を身につけ、身体を鍛え、ライバルよりも強い自分を作る必要がある。
しかし人間の心には、常に楽をしたいという怠け心が居座っている。「楽しい」と感じることには積極的に
取り組めるが、それ以外のことをやろうと思えば止めさせる力が働く。
困ったことに、この怠け心は、人間が前向きの努力をしようとする時ほど強く止めさせようと働く。
この怠け心に負けるようではライバルには勝てない。
ライバルに勝つためには、まず自分の怠け心との闘いに勝つ必要がある。
自己との闘いに勝ち、自分の実力を高めることができれば、結果としてライバルに勝てるようになる。
一流選手がどのような気持ちでライバルと戦っているかを表す内容が、テレビで報道されていたので紹介する。
選手が戦いにのぞむ心境を聞かれた時の言葉。
「これまで辛い練習を重ねて自分を鍛えてきたので、ライバルのことは意識せずに、とにかく自分の力を出し切るように頑張りたい。
そうすれば結果としてライバルに勝てると確信している」
一流スポーツ選手の言葉に、ライバルに勝つためにはまず自分自身に勝たなければならないことが明確に表れている。
このことも何度も言ってきたことです。前の記事の内容とつながっていると思います。「目標」を決めるだけではなく行動を起こす。「できたらいいな」で終わるのではなく、どうすればできるのかをしっかりと考えて行動することで本当にやらなければいけないことが見えてくるのです。しかし、「やる」と決めてもそれを行動に移すということは本当に難しい。一時的にできたとしてもそれを継続するというのは困難です。自分自身の中に「自分自身に負けない心」を持つことが重要です。
師匠がよく「自分が選手として節制できた指導者は「楽をしたい」という選手の気持ちが分からない」と言われます。私自身、強くなるためなら何でもすると思っていたタイプですから「手を抜く」「やったふりをする」という感覚が分かりませんでした。「強くなりたい」というのであれば「自らやるしかない」と考えていたからです。しかし、今の高校生にそこまで求めるのは本当に難しい。自分自身がやっていなくても平気で「やっている」と言い切れます。それは「強くなりたい」という言葉が表面的なモノでしかないからだと思います。また、「強くなりたいけど頑張りきれない」という部分もあります。そこを理解しなければいけない。
これも前の記事に書きましたが2年生がこの時期になって懸垂ができません。女子が手を伸ばした状態から懸垂をするというのは難しいですが、引きつけて懸垂をするのは可能です。元々筋力的に強いほうではないのですが1年半経過してもさほど筋力が上がったとは思えません。「努力はしている」のかもしれません。しかし、それは本当に必要な努力ではない。「強くなりたい」というのであればそれに見合う努力が必要なのです。やってないとは思いません。しかし、その水準がどれくらいかです。サポートに関しても同様。「自分はやっている」と思っていてもそれが本当に必要なことではない。やっている自分自身に満足してしまう部分がるのです。自分では分からないのかもしれません。
体重管理やトレーニングは正に「自分自身に勝つ」という部分が大きく影響します。どれだけ「才能」があったとしてもそれを磨かない限りは戦えない。自分自身の身体のコントロールができるためにはやはり自分でやるしかないのです。強制的にやらせなければいけない部分もあります。しかし、最終的には「自分自身の問題」でしかない。本当の力を生み出すためには本人の意識の問題が大きいのです。
秋は「女子の4継」をチームの中心に置きます。個人種目ももちろん大切にします。しかし、リレーで戦うために「個」の力を磨くのです。弱い選手がそろっても勝負はできません。個人で戦える「力」を持って初めて勝負ができる。そのために各自が何をするかを考える必要があるのです。その話をしつこくしました。どこまで伝わったか?
2年生がその中心にいなければいけない。特定の選手だけが負担をするというのではチームとしては回りません。インターハイの男子4継で優勝した洛南高校。アンカーの桐生選手は「自分のところまでバトンを持ってきてくれたら何とかする」とチームメイトにいつも言っていたそうです。チームの中の絶対的存在です。自分のことだけではなく「チームとして勝ちたい」という気持ちがあったのだと思います。個人で勝てばいいというだけではなく、「リレーで勝ちたい」と思えるからこそ強くなれる部分がある。インターハイで個人種目で勝つという部分以上に「みんなで戦いたい」という想いがあったからこその発言だと思います。
「周囲に気を配る」というのはこういう部分です。チームとしての士気を上げるためにそれぞれが何をするべきか?考えて行動に移す。それができない限りはチームとして成長はありません。周囲から応援されるようなチームにならなければ勝つことに意味はない。だからこそ「心構え」が一番大事なのです。「自分さえ良ければいい」という考え方を捨てなければいけない。自分は「こんなに頑張っているのに」という自己満足から抜け出さなければいけない。そこが今後の大きな課題なのです。
長くなりました。読み飛ばしてもらっても結構です。「想い」がどれだけ選手に伝わるか?ここを越えなければここ数年と同じ失敗を繰り返してしまいます。感じ取ってもらいたいですね。
前述の本からもう1ページ引用しました。
ライバルに勝ちたいと思うのであれば、まず自分自身に勝つ努力をしなさい。
それがライバルに勝つための最も有効な方法となる。
人間は誰でもライバルがいるが、いきなりライバルと闘っても勝てない。
その理由は、本当の敵はライバルではなく、自分自身の中にいるから。
ライバルに勝とうと思えば、知識を身につけ、身体を鍛え、ライバルよりも強い自分を作る必要がある。
しかし人間の心には、常に楽をしたいという怠け心が居座っている。「楽しい」と感じることには積極的に
取り組めるが、それ以外のことをやろうと思えば止めさせる力が働く。
困ったことに、この怠け心は、人間が前向きの努力をしようとする時ほど強く止めさせようと働く。
この怠け心に負けるようではライバルには勝てない。
ライバルに勝つためには、まず自分の怠け心との闘いに勝つ必要がある。
自己との闘いに勝ち、自分の実力を高めることができれば、結果としてライバルに勝てるようになる。
一流選手がどのような気持ちでライバルと戦っているかを表す内容が、テレビで報道されていたので紹介する。
選手が戦いにのぞむ心境を聞かれた時の言葉。
「これまで辛い練習を重ねて自分を鍛えてきたので、ライバルのことは意識せずに、とにかく自分の力を出し切るように頑張りたい。
そうすれば結果としてライバルに勝てると確信している」
一流スポーツ選手の言葉に、ライバルに勝つためにはまず自分自身に勝たなければならないことが明確に表れている。
このことも何度も言ってきたことです。前の記事の内容とつながっていると思います。「目標」を決めるだけではなく行動を起こす。「できたらいいな」で終わるのではなく、どうすればできるのかをしっかりと考えて行動することで本当にやらなければいけないことが見えてくるのです。しかし、「やる」と決めてもそれを行動に移すということは本当に難しい。一時的にできたとしてもそれを継続するというのは困難です。自分自身の中に「自分自身に負けない心」を持つことが重要です。
師匠がよく「自分が選手として節制できた指導者は「楽をしたい」という選手の気持ちが分からない」と言われます。私自身、強くなるためなら何でもすると思っていたタイプですから「手を抜く」「やったふりをする」という感覚が分かりませんでした。「強くなりたい」というのであれば「自らやるしかない」と考えていたからです。しかし、今の高校生にそこまで求めるのは本当に難しい。自分自身がやっていなくても平気で「やっている」と言い切れます。それは「強くなりたい」という言葉が表面的なモノでしかないからだと思います。また、「強くなりたいけど頑張りきれない」という部分もあります。そこを理解しなければいけない。
これも前の記事に書きましたが2年生がこの時期になって懸垂ができません。女子が手を伸ばした状態から懸垂をするというのは難しいですが、引きつけて懸垂をするのは可能です。元々筋力的に強いほうではないのですが1年半経過してもさほど筋力が上がったとは思えません。「努力はしている」のかもしれません。しかし、それは本当に必要な努力ではない。「強くなりたい」というのであればそれに見合う努力が必要なのです。やってないとは思いません。しかし、その水準がどれくらいかです。サポートに関しても同様。「自分はやっている」と思っていてもそれが本当に必要なことではない。やっている自分自身に満足してしまう部分がるのです。自分では分からないのかもしれません。
体重管理やトレーニングは正に「自分自身に勝つ」という部分が大きく影響します。どれだけ「才能」があったとしてもそれを磨かない限りは戦えない。自分自身の身体のコントロールができるためにはやはり自分でやるしかないのです。強制的にやらせなければいけない部分もあります。しかし、最終的には「自分自身の問題」でしかない。本当の力を生み出すためには本人の意識の問題が大きいのです。
秋は「女子の4継」をチームの中心に置きます。個人種目ももちろん大切にします。しかし、リレーで戦うために「個」の力を磨くのです。弱い選手がそろっても勝負はできません。個人で戦える「力」を持って初めて勝負ができる。そのために各自が何をするかを考える必要があるのです。その話をしつこくしました。どこまで伝わったか?
2年生がその中心にいなければいけない。特定の選手だけが負担をするというのではチームとしては回りません。インターハイの男子4継で優勝した洛南高校。アンカーの桐生選手は「自分のところまでバトンを持ってきてくれたら何とかする」とチームメイトにいつも言っていたそうです。チームの中の絶対的存在です。自分のことだけではなく「チームとして勝ちたい」という気持ちがあったのだと思います。個人で勝てばいいというだけではなく、「リレーで勝ちたい」と思えるからこそ強くなれる部分がある。インターハイで個人種目で勝つという部分以上に「みんなで戦いたい」という想いがあったからこその発言だと思います。
「周囲に気を配る」というのはこういう部分です。チームとしての士気を上げるためにそれぞれが何をするべきか?考えて行動に移す。それができない限りはチームとして成長はありません。周囲から応援されるようなチームにならなければ勝つことに意味はない。だからこそ「心構え」が一番大事なのです。「自分さえ良ければいい」という考え方を捨てなければいけない。自分は「こんなに頑張っているのに」という自己満足から抜け出さなければいけない。そこが今後の大きな課題なのです。
長くなりました。読み飛ばしてもらっても結構です。「想い」がどれだけ選手に伝わるか?ここを越えなければここ数年と同じ失敗を繰り返してしまいます。感じ取ってもらいたいですね。