kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

今やらなければ

2013-08-09 | 陸上競技
木曜日、練習をグループに分けて行いました。週末に試合に出る選手とそれ以外の選手です。出場する選手、完全調整するつもりはありませんがある程度疲れを抜かなければいけません。逆に練習が積めていない者はここでやっておかなければいけません。全員が同じ水準の練習をするというのは今の段階では必要がないと考えています。同じ大会に出るものであっても「勝たなければいけない選手」と「今の力を確かめる選手」では位置づけが違ってきます。ここは説明をしていますが本人たちがどれだけ理解しているのかだと思います。

試合に出る者は軽く動かして終わり。基本的にはメディ投げをアップ代わりにしてウエイトです。ウエイトは通常通りの重さで行いました。調整する必要はありませんから。結果を求められる者は軽く速くで。ここはわけないといけません。やるべきことは違いますからね。

練習組は通常通り。まずは走れるようにしなければいけません。まだ本調子とは程遠い段階です。リハビリレベルの練習しかできません。そのことは本人達にも言っています。慌てる必要はありませんがしっかりとやらなければいけない。その練習パートナーとして他の選手も付き合わせました。この意味が本人たちに分るかどうかですね。不足している練習をどれだけ補えるか。練習量が不足しているのですから他の者が落としているときにしっかりとやらなければいけません。これはしつこくしつこく言い続けています。見ている感じではちょっと「私だけが本気になっている」感じがして若干冷めてしまいましたが。

それでもマーク走までは行いました。「暑いから」「疲れている」という感じが全面的に出ていた練習でした。この状態で私が本気になる必要があるのか?ちょっと考えさせられる時間帯でした。本人たちは「強くなりたい」という気持ちがあるのでしょうが長い目で見ることができません。目の前の「疲れ」が最優先されてしまうのです。高校生ですから仕方ない部分もあります。この子たちに好かれるために指導をしているわけではありません。時には厳しく話をしてかなければいけないと考えています。

練習組にはウエイトをやってからシャフト補強をやるように指示をしました。ウエイトをやっている間に私はいったん職員室に戻り少しだけ仕事を。翌日が締切りの大事な仕事があったので少しだけ練習を抜けました。

戻ってくると「終わり」の雰囲気が。シャフトまでやったのかと確認すると「やるんですか?」という感じ。悪気はないのかもしれませんがさすがに・・・。強制的にシャフトをさせましたが「早く終わらせよう」という雰囲気がありありと出ていました。半分終わるまで我慢しましたが限界。呼んで話をしました。厳しめに。今自分たちが置かれている立場を理解しなければいけません。何のためにやっているのかを冷静に考えてもらわなければいけません。「やるだけ」の練習では意味をなしませんから。

高校生です。暑い中での練習もきつい練習も好んでやるはずはありません。そんなことは私も分っています。一番の理想は「どんな練習でも自分のためにやる」という形です。しかし、普通の高校生がそこまでできるというのはほとんどありません。だからやらなくていいというのではなく、「だからこそやらさなければいけない」のです。理想と現実の大きなギャップがありますがそれでも「練習をさせる」というのは必要なことだと思います。そのことも選手には厳しく話しました。

頑張っていないとは思いません。これまでの取り組みからすれば随分一生懸命にやっているのだと思います。しかし、それで本当に届くのか?目標を高く掲げるのであればそれに見合った努力が必要になります。私は今このチームで戦いたいと思っています。「普通のチーム」が努力をしてインターハイを目指すことに意味がある。もちろん強豪校でインターハイに行くのが当たり前というのも意味はあると思いますが、今このチームだからこそ「目指すもの」がある。それが「私だけの想い」であればこれほど面白くないことはない。本気で見極めが必要になるのではないかと考えています。

こういう内容をblogに書くのは抵抗があります。批判を受けるのかもしれません。個人的な指導を記載するというのは良いことではない。しかし、こうやって文字に起こすことで選手たちに「想い」が届く可能性があると思っています。その場だけの言葉ではなく文字として残すことで何かしらの変化を生むのではないかと。

繰り返しになりますが選手は「一生懸命にやっている」と思います。それがどのレベルなのか?インターハイの感想の中に「サポートがサポートではなかった」というのがありました。これまで「試合に出る者をサポートする」という指示をしていましたがっ選手が求めていないことをやっていた。だから逆に選手がサポート役の者に気を使うというレベルの流れがありました。これもサポートする者は「自分は頑張ってやっている」と思っていたのです。本当にやらなければいけないこととは離れたことをやっていた。それを客観的に見て気付いた。大きなことです。

練習に関しても同様。一生懸命にやっているというのはあると思います。しかし、本当はもっとできるはずなのです。そこに向けてどれだけ本気になれるか。これはこの日の練習をしていた者だけではなく全体に言えることです。これで選手が私の指示を聞きたくないというのであればそこまで。本当に目指すモノがあれば今自分たちが置かれている現状を冷静に判断する必要があります。「今」やるしかないのです。ここを逃してしまうと本当に大切な場面で勝負はできません。

どこまで伝わるでしょうか。伝われば間違いなく変われるのですが。信じてみたいと思います。
コメント
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