kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

思い出す

2016-09-11 | 陸上競技
土曜日、練習は午後から。午前中にやりたいところですが競技場が使えないため午後からとしました。

午前中は少し時間があったので自分の考え、思っている事をblogに書いてみる。過去の指導を思い出しながら。随分自分でも角が取れたなという気はしています。ほとんど激怒する事がなくなりました。これは全てkanaのお陰だと思っています。鍛えられました(笑)。もちろん、全て合わせていたわけではありません。全てを許せないという指導をしていたらkanaは最初の数日で部活を辞めていたでしょう。なんせドリルをやっていたら勝手に止めて見ているのですから。「どうした?」と尋ねたら「飽きました」との返事。かなりの衝撃でしたね(笑)

2年生の夏休み後半だったと思います。kanaをキャプテンにしてチーム作りをしていました。暑い中での練習でしたが全体の声が出ていませんでした。インターハイから戻ってきて翌年のインターハイに向けてやっていこうという時でした。特にkanaにはチームを引っ張ってもらわないといけないと大きな期待をしていました。それで全く声が出ていないというのはどういう事なのか。個別に呼んで話をした記憶があります。

チームの雰囲気が暗くなる。これは良くない。かなりキツい言い方をしていました。すると「何故、お腹が痛いのに自分が声を出さないといけないのか?!」という返答(笑)。まー確かにそうなんだけど(笑)。一応チームとしてやろうとしているし、その中心選手なんだからもうちょい頑張ろうやー(笑)。この子はある意味本当に「素直」なんだと感じました。別に悪気があるわけではなく自分の感情に素直。この子に対して「枠にはめる」指導をしていたら絶対に上手くいかない。それを痛感しました。

これまでの指導の中で最も成長したキャプテンだったと思っています。この子を中心にチーム作りをすると決めていました。良くも悪くもこの子の影響力はすごいですから。最初の試合の時のアップ、かなり動いていました。経験上中学生のアップは少ないというのがありますがこの子はしっかりと動いていました。話を聞いてみると「アップやらないと身体が動かないじゃないですか」という返答。「強くなりたい」「結果を残したい」という気持ちは誰よりも大きかったのだと思います。だからこそアップに関してはきちんと考えて動いている。

普段は「キツい事はしたくない」というのが誰よりも大きい(笑)。それでも天秤にかけた時に「強くなりたい」というのが勝つのだと思います。普段の生活や様子を見ていたらとても想像できないと思います。でも基本私の言ったことは守る。ある意味素直なのだと思います。

冬期練習の時にかなりストレスを抱えていました。ある意味「ギャップ」があったからです。kanaは何か学んでもリレーでインターハイに行きたい。多分、私よりも「想い」が強かったのではないかと思います。が、他のメンバーからそこまでの「想い」が伝わってこない。ある日、「先生、他の人インターハイに行く気があるんですかね。普通に練習しているだけてリレーの話とか全くしないんですよね。私だけなんですかね??」と言っていました。多分本人は覚えていないと思いますが私は鮮明に覚えています。

何となく練習をするのではなく「リレーでインターハイに行く」という強い気持ちを持ち続けていました。全体がそこに向かわないので「今のままでは絶対にインターハイには届かない」という話をキツくしていた事もあります。本人は「先生を見返してやる」と思ってやっていたようです。枠におさまらないタイプですがこちらがやろうと思っている事を誰よりも感じ取ってくれていたと思います。

3年生になった時、かなりイライラしている時がありました。どうしたのか?と尋ねると「周りの子が全く動かない。周りを見て動くことができない。」とのこと。もう頭が下がります。最初の頃と比べると別人のような発言です。人は変わる。それも一律の方法ではなくそれぞれにあった関わり方がある。当たり前の事ですがこの子と関わって本当に目からウロコという感じでした。こちらも成長するのを待つ必要があります。特別扱いしたことはありません。ダメなことはダメだと厳しく言ってきました。キャプテンにしていましたから他のメンバーよりも厳しく言われる事が多かったと思います。ストレスはかなりのもの。それでも「強くなるため」に自分の弱い部分を少しずつ克服する事が出来たと思います。

この子の「想い」のお陰でインターハイに行く事ができました。リレーに対するこだわりは本当に強かった。リレーでインターハイが決まった直後、「疲れたから100m出なくても良いですか?」と言っていましたし100mでインターハイ決めた後に「200mは出たくない」と言っていました(笑)。本当に疲れていたのだと思います。説得して出場させてこれもインターハイ(笑)。本気で狙っている選手には申し訳ないかもしれませんが。これもこの子の強さなのだ思います。リレーに対する「想い」に比べたら個人種目への「想い」は小さいのだと思います。スタートラインに立てば「負けたくない」と思うのでしょうが。

私とkanaの関係だからこんな感じで済んでいるのかもしれません。他の指導者だったらどうなっていたのか(笑)。当初はこちらもかなりイラッとしたりしました。が、性格を受け入れた時からかなり楽になりました。自分の気持ちに素直。でも強くなるためには最大限(だったと思っている(笑))頑張る。中心となる選手が本気になって「何が何でもやるんだ」と思えば確実にチームは変わります。特に上級生がその気にならなければ絶対に不可能だと思っています。

この子の逸話は限りなくあります。書くとキリがないので何かタイミングがある時に書きます。この子は大きく成長しました。最後は本気になったからです。そこは私云々ではなく選手自身の問題になるかもしれません。やり方自体は大きく変えてはいません。当時卒業生から「優しくなりましたね」と言われていましたが今はもっとかもしれませんね。そういえばkanaが3月末に会いに来てくれた時に「大丈夫ですか?!」と心配してくれていました。チームの雰囲気や態度を見て心配してくれていたのです。まーなんとかやっています。

うーん、まとまりが全くない。そして書きたかったことが何だったかよく分からなくなってきました。記憶を手繰りながら書くというのはやはり難しいなと感じますね。

お許しを。
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考えさせられる

2016-09-11 | 陸上競技
面白くない記事を書いています。が、何故だかこういう時は非常にアクセス数が増加する。そんなものなのかもしれません。私的には特段意識して書いているわけではありません。普段と変わらない内容、普段と変わらない考え方でいるつもりです。

金曜日、思う事がありました。考えるべき事があると思ったからです。その事は選手に伝えました。表面的な理解ではなく何のためにやっているのかをそれぞれが考える必要があります。そこが出来なければこれから先何をやっても意味がなくなってしまうと感じています。

一事が万事。全てはつながっている。このあたりの事は常に言葉にして話しています。聞いていないのであればそれまで。真面目に聞いているようであっても直後に確認したら話が分かっていないという事は多々あります。何となく聞いているから話が分からないのです。

合宿や合同練習をすると必ずといって良いほど「足が痛いから練習を抜けさせて欲しい」と言い出す選手が出てきます。きつい練習だったり自分が苦手な練習であった時、「やりたくない」という気持ちが先に立つのだと思います。強くならないだろうなと冷めた気持ちで見ることがあります。本当に痛くて出来ないということはあると思いますが、練習を見て自分ならどうするかを考えるのではなく遠くでストレッチだけをする。この手のパターンになるのなかなか強くならないと思います。自分の枠の中だけで一生懸命やるという感覚なのでしょうから。

このようなパターンの時は他の場面でも同じだと思っています。練習だけ「現実から逃げる」という選手はほぼいません。普段の生活の中でも間違いなく「現実逃避」していると思います。今置かれている現実を直視するのではなく「自分はやればできるんだ」と正当化する。やればできる。其れをやらなければいつまで経っても前に進まないのにそこに気づかない。

ある事があったので午後の練習をする前に話をさせました。特定の選手だけが考えるのではなく全員が自分の事として考える必要がある。他者が何か指導を受けている時に自分の事として捉える事ができるかどうかというのは大きいと思っています。これは練習でも同様。他者が動きについて何か言われていたら自分に置き換えて考えられるかどうかで技術的な進歩があるかどうかになってきます。こういうチャンスを逃さずに取り組める選手はやはり強くなると思っています。

練習をする。大切なことだと思います。が、私の中ではそれよりももっと大切なことがある。競技さえやれば良いとは思っていません。取り組む姿勢を身につけることが出来なければどれだけ練習をやっても効果は出ないと思います。ミーティングをするということの意味。誰かを責めるのではなく自分の事として捉え、次に何をするかです。同じ事を繰り返すのではなく考えて動けるようにならなければいけない。これもトレーニングだと思っています。

私は会議。終わってから本気で帰ろうと思っていたら選手が話をしにきました。代表が何を感じたのか、これからどうするのかを伝えました。こちらも考え方を示しました。部分的な理解の選手もいるのではないかと思います。「◯◯で注意を受けたから次はやらない」という理解。その行為に対して指導をするのですが、本当に大切な所はたくさんあります。考えてつなげていかないと次にも同じ事をすると思います。他者から見られているという感覚。そこは常に意識しておきたい。

それにより練習開始はかなり遅くなりました。やりたい練習があったのでそこから競技場へ。通常よりも1時間半遅いスタート。それでもやります。そこまでしてやらなくても良いのではないかと思われるかもしれません。それでもやります。

さすがにピリピリした雰囲気の中でやっていました。過剰なまでの緊張感の中でやるのは好きではありません。指導があったから雰囲気が変わるのであればやはり良いチームだとは思いません。常に安定した雰囲気の中で練習をやる。これも簡単なことではありません。高校生ですから仕方ないかなという気はしますが。

並走をしてバトン合わせをやってからスタート練習。かなり暗くなっていましたから見えにくい中での練習となります。それでもやる。この日は全体的に良く動いていました。試合1週間前です。これくらい動けば全く問題ないと思います。シーズンベストは期待できるかなという感覚でした。ある程度動いていたので最後に身体に負荷をかけるという意味でトゥトレを1本やって60mを1本。次の日の練習の事だけを考えたらやらなくても良い刺激かもしれません。が、試合に向けての事を考えるとやっておかなければいけない刺激かなと思いますね。短いスパンで考えるのではなく本当に狙いたい所に向けての準備をしていくことは大切です。

無理やり詰め込んでやったので短時間で終わりました。もう少し休息を挟みながらできたら良いかなと思う部分がありますがこれは仕方ない事です。多少疲労も蓄積するでしょうが。休む時間を削っての練習となるといろいろな事がしんどくなります。こちらとしても考えさせられる部分ですね。だからといって2時間かけてやっていたら終わってしまう。バランスの問題です。

これまでの積み重ね。ここは本当に大きいと思います。強豪校と言われる学校であれば流れがあるので基礎的な事を言い続ける必要はなくなります。競技をやりたいと思って高校に進学したとしてもそれはまだ中学生としての感覚でしかない。大人になっていかなければ本当にやらなければいけない事が出来なくなります。チームとして、選手として成長過程にある。こちらもそういう視点で見ていかなければいけない。

妥協はしません。敵を増やそうと嫌われようとやるべき事はきちんと伝えていかなければいけない。これだけblogを書いていたら「大問題発生なのか」と思われるかもしれません。周りから見れば「そんな話で怒るのか?」という話かもしれません。が、客観的に見てやはり考えるべき問題だと思っています。最後は誰のためになるのかを大切にしています。私が嫌われても批判されても最後に選手が大きく成長すれば良いのですから。そういう仕事をしていると思っています。気がついて変われる選手ばかりではない。こちらが多少なりとキッカケを与える事が出来れば違ってくる。

うちはうちのやり方で前に進みます。それだけです。
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