kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

タフさを求める

2016-09-22 | 陸上競技
水曜日、朝からダイナマックスとしました。ハードなのかどうなのかよく分かっていませんがやるべき事を考えた時、不足分を朝練で補っておかなければいけないと思っています。それほど強い負荷だとは思っていません。朝からガンガン走るつもりもありません。これも考え方だと思います。朝練をやらなくてもよいという考え方もあります。睡眠時間を確保する方が効果が高いかもしれない。今のうちの練習スタイルでは「時間が足りない」という感覚があるので30分だけでもやっています。体幹を鍛えるという感覚を常に持ち続けていきたいなと思っています。

午後は競技場で。県新人も終わり「ひと段落」という感じかもしれませんが私自身の感覚としては「次に向けて」という感じです。県新人で何も終わっていません。秋の大会もありますが来年に向けてのスタート。少しのんびりやってもいいのかもしれませんが「鉄は熱いうちに打て」ということでひたすら練習をすることにしました。周りから見たら「そんなに焦らなくても」と思われるのかもしれませんが、必要なのは「どこを目指すか」です。

こんな書き方をしたら「慢心だ」「調子に乗るな」と言われるかもしれません。が、県新人で優勝してもすごい意味があるかどうかは別問題だと感じています。選手個人としては「優勝」や「中国新人出場」というのは本当に価値のある大きなものだと思います。一生に1回しかないことですから。しかし、そこで「満足」するのは違うと思います。あくまで来年のインターハイ路線に向けての「通過点」でなればいけない。今は1位でも来年7位になれば中国大会に進めないのです。逆に今7位でも来年の総体で6位に入れば中国大会に進める。今だけを考えるのではなくこれから先を見据えていかなければいけないのだと思っています。そのあたりのことは選手にも伝えています。

ということで練習は走練習。他種目も一緒に行うことにしました。最近思っていたのですが「専門練習」という部分に意識が行き過ぎて「走る練習」というのがほぼなくなっていました。跳びさえすればいい。投げておけば大丈夫。こんな感覚があったのかもしれません。基本的には「スプリントチーム」を目指しています。陸上競技の基本には「走ること」があると思っています。どの種目であっても走る練習が不足するというのはよくない。もう一度原点に返って走練習をしっかりとやっておきたいなと感じました。

この日は「激しい筋肉痛」との戦いでもありました。前日のダメージが大きく残っています。だとしても走ります。筋肉痛が治るまで練習を抑えるなんてことは全く意識したことがありません。「温室育ち」のように「大丈夫か?やめておこうか?」というのはちょっと違うかなと。できる限りの練習はするべきだと思っています。故障ではなく筋肉痛であれば身体が重くても進めていくべきです。ということで一切関係なく走りました。選手は辛いと思いますが今はやるしかありません。

この日の前半のメインはショートスプリント。これはいつも通りですが。並走までやって30&60をやりました。これは以前からかなり重視している練習です。きちんと「目的意識」を持ってやれれば効果が高い。トップスピードの維持する練習と加速段階の動きを作る練習になります。更にはバトンの基礎的な練習にもなります。「競争する」というのが私のテーマでもありますからそれを最も意識しやすい練習かもしれません。30mと60mを2本ずつ。これをメンバーを変えて2セット実施しました。すべての距離が全力で競争ですから負荷的にはかなり高いのではないかと思っています。筋肉痛で思うように動けなかったとしてもそれはそれ。その日にできることをしっかりとやっておきたいと思います。

「スピードレベルが落ちるなら練習をやめる」と考えていた時期もありました。今でもその部分は残っています。が、いつの間にか「きれいな練習」が中心になってしまい「がむしゃらにやる」という部分が不足してきているなと感じていました。もがいてでも走るという部分。よくトップ選手が「フォームが崩れたら練習は終わり」と言います。その感覚はすごく大切だと思っています。が、それはある一定の水準を超えてからだと思っています。彼らも高校時代は時に「がむしゃらに走る」事をしていたはずです。その過程があって今の「考え方」に達している。そうであればうちの選手も「崩れても走る」という部分は必要不可欠なのではと思います。

ということでショートスプリント終了後走り込みをすることに。跳躍も投擲も関係なくです。150-120-90を2セット。それほど多いとは思いませんが今のうちにとっては「結構走っているな」という感じでしょうか(笑)。昔指導していた選手がこのことを知ったら「先生、何やってるんですか?!」と怒られるかもしれません。当時は明らかにこの倍以上はやっていましたから。まーショートスプリントに移行しつつあるというのも多少は影響しているのかもしれませんが。

この練習を「オープン」で行いました。男子全員、女子全員で一斉スタートにしました。これは今年になってからやっていることなのですが。セパレートで走ると他者が気にならずに自分の動きができたりします。スタートに差をつけて出るのも比較的すきです。前を追うことで後ろの者が手を抜けない状況を作り出せるからです。が、「速い者は速い」というのをもっと感じる必要があるのかなと思っています。一斉スタートにして速い者が前を走る。それについていくことが後ろの選手の練習となる。これも一種のオーバースピードトレーニングかなと。「負けたら弱い」というのが明確になります。こういう練習は嫌かもしれませんがどうすれば勝てるかを考えていくのも練習。それなりに高いレベルの練習になります。

最後に250mと60mを1本ずつ。うちの練習スタイルからすれば「画期的なこと」です。これも「タフさを身に付ける」という意味合いが強い。本当に強い選手はショートスプリンターであっても400mが走れます。今のうちの選手にはそれはできません。ある意味「温室育ち」なのです。「250mは長いから走れない」という先入観もあると思います。それを打破する。そういう機会としました。

250mもタイムは計りません。「全力」です。それも最初から行けるところまで行く。スピードが落ちてきたら粘る。それだけ。ペース配分も何もあったものではありません。記録を狙う練習ではありませんから。特に女子は距離が長くなると「怖がる」部分があります。前半抑えて無難に走り切る。この手の練習では効果はありません。「走ることに意味がある」とは思いません。練習の課題を明確にするからこそ意味があるのです。最後つぶれても良いから前半から。これだけです。

細かいことを書くと長くなるので割愛しますが「可能性」を感じる練習でした。数人走り終わった後に足を攣っていましたが・・・。女子は最終的にはマイルも視野に入れたいと思っています。確実にエースになる選手が生まれる感覚があります。今年ではなく来年になると思いますが確実に勝負できる水準だと思っています。このあたりのこともおいおい記録しておきたいなと思います。

リミッターを外す。自分で無理だと決めつけないでやる。大事なことです。タフになってもらいたい。そう思います。

保護者に会いました。「元気そうでよかった」と(笑)。blogの様子を見て心配されていたとのこと。うーん、申し訳ないですね。こちらとしてもできる限り元気にやりたいと思っています。なかなかタフさが足りないですね。なんとかギリギリでやっています(笑)。見守ってください(笑)。
コメント
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