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kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

練習見学5

2016-12-20 | 陸上競技
ひたすら書いています。このblogを服伝にするというので良いんじゃないかという気はします。繰り返しになりますが「やっていた練習」の動画を見せても「練習内容の紹介」にしかなりません。「どこでもやっている」と言われるかもしれませんし。大切なのは「意図」なのですがそれは「汲み取ろう」とする人にしか分からなくなる気がします。

「スペックを上げる」方法が大切なのだと思っています。これまでのような練習スタイルから抜け出そうと思いました。今やっている練習がダメだとは思いません。しかし、「組み立て」によってもっともっと効果が上がっていくのではないかという感覚。

今回一番聞いてみたかった事。「4継とマイルの兼ね合い」でした。今は完全にショートスプリントに偏っています。結局その手の練習がメインになっているのです。100mに偏った練習内容になっている。前の記事に書いた「牛丼」のような練習になっているのです。これでは「戦えないのではないか」という気持ちがずっとありました。

全国で戦おうと思えば「マルチスプリンター」を目指さないといけないなと。うちの1年生のNとM、マルチどころか完全にバランスが悪い。有酸素系の練習になると全くと言って良いほど走れません。結局これは200mのレースに生きてこない。これはずっと考えさせられていました。

前任校でkanaとmakinoが12秒1で走りました。が、200mのタイムが25秒2と25秒4。同レベルの100m選手は24秒台で走っていました。トップスピードを上げる事が出来たとしてもそれを維持する能力が上がっていなかった。

かなり走っていたと思います。ショートスプリント中心でしたが。今回M先生と話をする中で「最大スピードで走る」という話で一致する部分がありました。シーズン中も冬期も練習の流れは変わらない、と。このことに関しては「スペックを上げる」という所にもつながっていくのですが。「総合体力」の上げ方のバランスの問題があります。

トレーニングの精度を上げる。それだけではなく「バランス」を良くして様々な要素を向上させていくのです。ショートスプリントだから100mだけ走れれば良いというものではない。やはり最低限の「心肺機能の強化」も必要なのだ思います。有酸素能力も上げていく。これがスプリントに直結するとは言い切れないかもしれませんが「総合体力」という意味では外せない練習なのかもしれないなと。

そして「トレーニング」をする意味をもっと考えていく必要がある。ウエイトをしないと言っていますが今やっているトレーニングが「スプリント」にきちんとつながっているのか?そこの部分はやはり分かりません。それは「スプリント」と「トレーニング」が上手く結びついていない可能性があるからです。

いつの間にか「トレーニング」をする事が主たる目的になっているのではないか?トレーニングで追い込めばそれがスプリント能力の向上に繋がると盲信していたのではないか。トレーニングとスプリントを結び付けることを忘れていたのかもしれません。

今回の練習見学の中にはその「ヒント」がたくさんありました。練習に関しては「感覚的にやっている」と言われていました。謙遜されての話だと思いますが。同じ練習をすることはない、という話もされていました。逆に他校では毎日同じ練習を徹底するところもあるようです。インターハイから帰ってきた翌日にも同じ練習をする。それでかなり選手が強くなっている、と。

この辺りは指導者のこだわりやさじ加減だと思います。その部分に対しても様々な話を聞く事が出来ました。練習の組み立て自体を私自身も大きく変えていこうと思うキッカケになりました。

内容自体を大きく変えるつもりはありません。しかし、その組み立てです。走るために何をするか?を考えていきたいなと感じています。これまで私がやってきたスタイルからの脱却。より強くなる事を目指した組み立て。精度を高め、スプリント繋げていくための練習。ここに尽きるのではないかと感じています。

雰囲気について書いておきたいのですが、書きたい事が尽きなくて(笑)。私の頭の整理として書いています。書いている間にも時間が過ぎているので学校の練習についても書きたいのですが。

また書きます。
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練習見学4

2016-12-20 | 陸上競技
書きたいことが多すぎて(笑)いつになったらまとまるのか?!それだけ刺激が多かったと思います。

ここ10年近くトレーニングをかなり重視してきました。ここに関しては思う事がかなりあります。「基礎筋力」が上がるかどうかは競技力に大きく影響していくと感じていたからです。

これはM先生と話をしたのですが「やりたい動きがあっても基礎筋力がなければできない」という部分。この部分は共通部分です。感覚的に近いと思えたのですが「バランス感覚」というか「総合体力」という部分で「差」があるなと思いました。

私はこれまで指導してくる中で「13秒2」の選手が「12秒1」まで記録が伸びたことを「やって来たことの証明」だと思っていました。その中で今やっているトレーニングの方向性は間違っていないと勝手に思っていました。閉鎖的な世界の中だからそのことは「評価」されるだけの話なのですが。

もちろんこのことは私の「指導の基盤」になります。が、本当は「もっと上を目指せたのではないか」という部分があるのです。実際インターハイに進んだ選手がいます。リレーでもインターハイに出場できました。しかし、いつの間にか「それは凄い事だ」と自分で満足していたのではないか。

その部分が「今やっている事は正しい」という思い込みを生んでいたのではないか。もちろん、ある程度の方向性は間違っていないと思います。そうでなければ無名選手がインターハイに進むということはほぼないと思います。しかし、もっと私の考え方がしっかりしていて指導力が高ければ「インターハイで勝ち上がる」事が出来ていたのではないか。

トレーニングにしても「これをやって来たからインターハイに進めた」という自負がありました。しかし、今回H高校の練習を見させてもらって「もっと別のやり方があったかもしれない」という感覚になりました。情けないですが「井の中の蛙大海を知らず」です。そうならないようにしてきたつもりですが。

県内であればそれなりに認められる立場にあるのかもしれません。が、それは「自分が相対的に上がった感覚」があるだけで本当の意味でレベルアップしているわけではない。ここは情けない話ですが認めざるを得ないかなと。どこかの段階で「成長が止まっている」のです。

トレーニングをしっかりすれば強くなる。これは間違いないと思います。今回、話を聞いたり動きを見たりする中でそこには確信を持てました。しかし、そのやり方や方法論に私の「甘さ」があるなと。もっと出来ている部分がある。

H高校の練習、流れがあります。その流れの中に「意図」がある。服伝をするように言われているのですが多分意味がないと思います。なぜならこの「意図」を伝えるのは不可能に近いから。感覚的に「なるほど」と思えるかどうか。「こんなことをやっています」という練習紹介をしたとことろでM先生の「練習の意味」は伝わらないかなと思うのです。

懇親会?でも話をしたのですが本当に求められることは何か??という話です。「総合体力」を向上させながら身体をコントロールする能力まで上げていく。「スペックを上げる」という話になりました。あとは何とでもなる。言葉の意味を考えながらやっていかなければ危険ですが、全てはこの一言に尽きると思います。

この「スペックを上げる」ために何をするのか。私はトレーニングを重視しなければいけないとずっと思っていました。方向性だけは合っている。しかし、その「スペックを上げる」方法論の方がもっともっと大切だと。

ウエイトはしません。これは必要ないかなと思うようになったからです。が、H高校はシャフト補強もプレートを使った補強もほとんどやらないと言われていました。その手のトレーニングをすると「筋肥大」をするから。そうではなく「中身を詰める」という感覚で練習を組み立てる。

全てを聞いたり確認した訳ではありませんが練習の組み立てを見ていると「どうやって使うか」という感覚の方が強いのかなと。私は「身体を強くする」という意味で「スペックを上げる」と考えていました。だからかなりキツいトレーニングを課していました。が、それだけではないなと痛感しました。

トレーニングに関しても走練習にしても「意図が明確」かどうかなのです。G先生と話をしたのですが「幕の内弁当」を目指さないといけないのかなと。それも「意図が明確なお弁当」になる。「牛丼」を食べていたらダメなのです。バランス良く練習をする。それも「何がメインなのか」を密かに組み込んでいく「幕の内弁当」。何の話なのか?!というのはやはり分かりにくいと思います(笑)

うーん、長くなりますね。上手く表現できないのですが。あの場所にいたから分かることがあると思っています。それを説明するためにこんな文章になる。

お許しを。また書きます(笑)
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練習見学3

2016-12-20 | 陸上競技
更に書きたいことを書いていきます。どれだけ書くんだ?!という話かもしれませんが。まー興味がなくてもお付き合いください。

今回、大阪を訪問したいと思っていた理由。ここには大きな理由がありました。G先生から「大阪で公立高校が勝ち上がるのは不可能に近い」という話を前から聞いていました。選手を集めることができる学校に勝つのはかなり厳しい。それなのに勝ち上がれるのは絶対に理由があるからです。

それは「指導」という大きな要素。強い選手がそれなりに強いのは当然です。スカウティングが出来れば強くなる。その分他のチームに選手が行かなくなるのですから。しかし、それで「もう無理だ」と諦めてしまったは終わり。だからこそ勝ち上がるために何をするか?という部分にこだわってやっている指導者の所に行ってみたい。そう思っていました。

技術的な部分に関しては「方向性」が同じでした。これも「精度」の部分に「差」があるのですが。今回練習に参加させてもらった3人、走り方に「癖」があります。これを改善するために何をするかというのをずっと考えていました。これからどうするかも少し意見を聞くことができました。今やっている事の延長線上に「改善するため」の方法がある。そういう話ができたのも本当に大きいかなと。

2日目の練習にはインターハイやって国体で入賞した選手が来てくれました。中学時代には実績が全くない選手だったと言われていました。その選手が「結果」を残すまでに至ったのはなぜか??実際に動きを見て「なるほど」という感じがありました。「動きの精度」が違います。体幹が強く身体の前側で脚を動かすことが出来る。この部分の「差」は大きい。

やるべき事は「技術的な精度」です。実際に練習を見させてもらって「ドリルをやる」という時間はほとんどありませんでした。普段どこかのタイミングでやられるのかもしれませんが今回はなし。というか、練習の流れの中か「やりたい動きを身につけるためのモノ」が組み込まれていました。「流れの中で身につける」という部分を感じました。

これに関しても最近ずっと思っていた部分があありました。ドリルをひたすら繰り返すよりも「実際の流れの中でやる」方が動きの変化が早い気がしています。部分的なものだけを抜き出してやるのではなく「実際の動きの中でやる」方がいいのではないかと。これは感覚的な部分なのでどうなのかな?と思っていました。それを今回の練習見学で「あーこういう方向で良いんだ」と感じることができました。

M先生の練習は「引き出し」が多いですが「やりたい事」はシンプルでした。「やりたい動きを身につける」ために手を替え品を替えやっていく。同じ動きであっても「方法」が違う。結果的にやりたい動きが身につけば良い。そこに対する理解があるかどうかなのですが。

「飽きないようにさせている」と言われていました。また「一見無駄かもしれないけどひょっとしたら何かの役に立つかもしれない」ということで色々なことをやっているとも。この辺りも共感できます。

これまで「必要ない」と判断して削られていったメニューも複数あります。しかし、それが「必要かどうか」を判断するにはやはり早すぎるのかもしれない。もっともっと継続的にやってみる必要がある。そういう意味で「バランス感覚」というのが大切になってくるのかなと。

まとまりません(笑)。書きたいことが多すぎて。とりあえずこの記事はこの辺りで。
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