kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

高い授業料

2017-05-07 | 陸上競技
県選手権。私の中で一番のメインは女子の4継でした。今回のレースで48秒台に入っておきたいなと。他県の状況を踏まえて今回のレースは大切だなと。

うちの選手の走りの特徴からするとスタブロから出るよりもスタンディングから出る方が速い。他の選手も当たり前のことですがその比率としては高いと思います。

タイムレース。そのスタートラインには立てませんでした。情けないことですが「オーダー用紙提出ミス」でした。他のチームがレースをするのを観客席で見るしかないという状態。保護者も卒業したマネージャーも「リレーを観たい」とわざわざ競技場に足を運んでくれました。本当に申し訳ない気持ちで一杯になりました。

全ては私の責任だと思っています。他のことがありすぎて基本的な部分の確認を怠っていました。もちろん、通常であれば選手がやるべきことです。選手がミスをしたのであればやはり私自身の責任だと思っています。いつもはきちんとできる。私が指導を始めてオーダー提出ミスだと思います。危ういことはありましたが提出できなかったことはなかった。

この日は4人全員が準決へ。さらに2人が決勝へ。バタバタしていたのは間違いないと思います。それとこれとは全くの別問題だと考えていますリレーの話を何度もしていました。チームの中に「慢心」があったと思います。誰かがやってくれるだろうという想い。どこかで他者任せになっている部分があったのではないか。その事をきちんと理解しなければいけません。

タイムレースにうちのチームが出ていない。周りからは「何かあったのか?」「怪我をしたのではないか?」という話があったようです。私がリレーを中心にやっているのでリレーを棄権するということは通常で考えればありえないことですから。

スタートラインに立つことができない。その時点で全てが終わっています。勝負するという前の段階で負けています。この事を選手がしっかりと理解しなければいけません。オーダー提出はどの段階でもできました。全員が自分のことばかり考えていてチーム全体のことを考えることができなかった。ここだと思います。

「次に繋がる」とは思っていません。こんな初歩的なミスをしていて本当に勝ち上がっていけるのか。もっといえばこれまで支えてくれた保護者や卒業したマネージャーがどんな思いでその姿を見ていたのかを感じ取れなければいけない。

ひょっとしたら私が抗議をしてお願いしたら県内大会ですから出場できたのかもしれません。しかし、そんな事をしてしまえば選手のためになりません。ダメなものはダメだと思います。記録が出せるかもしれないからレースに出たい。それがまかり通れば最終的に選手がダメになる。教育的な話をするつもりはありません。原理原則としての部分。何でも自分の思い通りになると思っていたらダメだと思います。

参加するのには3000円かかります。実際にお金がかかっています。今回のレースでの課題を次の県総体までに克服する。ここも大きな部分です。それが出来ないというのは本当に痛い。それを補うだけの取り組みができるかどうか。簡単なことではありません。

「慢心」という部分。これは女子にはあると思います。痛い目に合わないと分からないのかもしれない。意図的に痛い目に合うようにするつもりはありませんが「なるべくしてなる」のかもしれないですね。

周りの人から「ブチ切れたのでは??」と言われました。内心、かなり頭にきていました。それでも感情を抑えて諭すように話をしました。本人達もそれなりに考えることがあるはずです。この状態で笑っていられることはない。更に追い詰めるほどの事は無意味かなと。私はかなりのストレスでしたがやはり抑え込むしかないかなと。

高い授業料でした。一番は「経験」という部分。流れの中でしか分からないことがあると思っています。

もう一度原点に帰りたいと思います。自分達は弱いという感覚を常に持ちたい。慢心するレベルではない。油断も過信もありえない話です。

これが県総体でどう現れるか。あとは選手が何とかするしかないと思います。

情けない話をここに書く意味があるのか分かりません。それでも私の指導歴の中でかなり重要な意味を持つのではないかと考えています。死ぬまで忘れられない出来事です。もう二度とこのような気持ちを味わいたくない。私もですが選手にも保護者にも応援してくれる方々にも。

本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
コメント
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