kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

理解する

2019-07-26 | 陸上競技
水曜日。この日は通常通り練習。私自身、前日までの練習を見て思う事がありました。最初にその話を少しだけ。

合同練習や前日の練習。女子はある程度練習内容を理解しています。きちんと分かっているかどうかは怪しいですが「何のためにやるか」は多少なりと分かっています。動きが悪い時にどうすれば改善できるか。単純なことかもしれませんが「動きが悪い」と感じる能力はそれなりにあると思います。他の学校の選手に質問されたらきちんと答えられていました。ある程度の理解はある。

逆に男子はどうか。これは前から繰り返されている部分ですが。根本的に「走りが悪い」というのは考えていない者が複数名います。150mを走っていたようでしたが、本数が増えた時に明らかに力を抜いて走っています。100mで1秒以上差がある選手よりも後ろを走っていて最後の1本だけ少しスピードを上げる。これに意味があるのか??走れば良いのか。

他の選手を引っ張る練習をする。説明をしたにも関わらず全く関係のないところで走り始める。練習には全て意味がある。考える力が育っていなければ「メニューを消化するだけ」になる。ここは他の部分でも言える。トレーニングにしても技術練習にしても「やるだけ」になっている。だから変化は生まれない。目的を理解せずにメニューをやる。

メニューの意味や組み立てを理解していないので「何度もメニューを見る」というすがたがあります。極端なことをいえば「体幹強化サーキット」のメニューでさえも確認します。なんとなくやっているのだろうなと感じています。周りがやっているからそれをやる。間違いなく他の学校の選手に聞かれても答えられない。この差は大きい。

そういう話をしました。それを確認しようと思って練習の途中でメニューから外れさせました。他の選手は加速段階のための練習をする。1年生男子は「考えてやる」というテーマを与えました。何故か。例えば加速段階練習の中に「壁引き出し」があります。この練習をやることで最初の数歩の膝締めの意識づけができる。さらにタイヤ押しをする事で動きながらその動きをする。段階を追って走りを使っていきます。

しかし、「目的意識がない」という段階であれば技術的な成長はない。単に「膝締め」っぽいことをやっているだけになるからです。練習に対する理解がなければ何を与えても変化は生まれない。それを体感させたいなと。

別にやるように指示をして加速段階の指導をする傍ら、1年生男子の練習を眺めていました。ショートを数本走る。チューブ腿上げをする。飽きてきたので適度にその場膝締めのをする。話し始める。「何をしたら良いのか分からない」というのはあると思います。しかし、既に何ヶ月もうちの練習をやっている。何か動きを変えるためにやるという気持ちがあればもっと意味のある練習にできると思います。

「何で自分達だけ技術練習ができないのか」と不満に思っていたのではないかと思います。本当に考えれば与えられたメニューではなくても加速段階の動きの練習はできます。そこに考えが及んだか?明らかに時間が有効に使えていない。

加速段階練習が終わって次の練習に入る時に1年生男子も普通に練習に入る。そこで呼んで「何を意識して時間を過ごしたのか」というのを問いました。「何も考えていなかった」という返答。分かってはいましたが。何を目的にやっているか。ここがすごく大切な部分です。しかし、何も考えずに時間が過ぎるのを待っている。本当に競技力をあげようとしているか。

オブラートに包んで話をしても伝わりません。直接的に言っても伝わらない部分の方が多い。こうやって体験させても分からないかもしれない。しかし、手を変え品を変えて伝えていく必要がある。自分達の中では「やっている」と思っている。やっていないとは言いませんが「無駄な事が多い」のは間違いない。元々そこまで「速くなりたい」という気持ちが大きいわけではないのかもしれない。私が求め過ぎるからなのかもしれませんが。

批判的に書いているように見えるかもしれません。着色なく事実を残しておきたい。そう考えています。本人達が「必要だ」と感じられるようになるか。多分これは大半の学校でも同じだと思います。うちだけの話ではない。「何となくやる」という部分が多いし。保護者との面談の中で「陸上部は厳しいと聞いている」という話が何度か出た。本当に厳しいかどうかの判断は難しいですが。私的には「当たり前」の話をし続けている。中学時代は「やるだけ」でも問題なかったかもしれません。しかし、もったいない。そう感じています。やるからにはしっかりと意味のある時間にしてもらいたい。

とりあえず記録しておきます。多くの指導者が抱えている苦悩なのかなとは思います。
コメント
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